同棲編<4>【女の力量】男の腐った嘘を信じてあげる愛(試し)

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-07-28 17:52
投稿日:2019-05-31 06:00
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる引退系男子。そんな男を好いて惚れ尽くしたわたしの話をしてみたいと思います。今回は、男の腐った嘘を信じてあげる愛、欺瞞でしかないけれど、愛だと信じていた悲しいシチュエーションについてお話ししたいと思います。

信じるものは救われる、は“腐った真実の幻想”

従順(写真:iStock)
従順 (写真:iStock)

【vol.15】

 ひろしと暮らし始めて、人は信じることをやめたくない生きものなんだな、とナマモノであるが故、腐り始めの信頼関係についてお話ししたいと思います。人は信じたいことを最後まで信じます。嘘を吐かれていても、彼が言ったことなら最大公約数、最大限まで信じてしまいます。だって、いま、彼、明言してくれたから。

「君の勘違いだよ」

「くだらないことばっかり、言うんじゃないよ」

「僕のこと信じてくれないの?」

「信じられないなら俺たちは終わりなんじゃない?」

「こっちにも都合がいろいろあるんだけど……。理解してくれないんだ(ため息)」

 信じているけど信じたいけど信じられない。それについて友達に相談して彼女たちが批判の矛先を向けようものなら、

「なにも知らないくせに」

「話すんじゃなかった」

「全然わかってくれてないし」

「わたしたちのこと、誰も理解してくれないわ」

「ああ、もう話すの、やめよ」

 といった、モラハラ奴隷街道爆進の六文字漢字のパワフルさに気押されてしまう悲しみ溢れるスレイブの出来上がり。足蹴にされていてもそれに気づかない可哀想な女に成り下がってしまうのですが、それに気づきません。気づけません。気づきたくない。

 だって、とりあえずは幸せな気持ちでいられているから。ちょっとなにかあっても、手ごめにされている“駄”メンタルである以上うまいこと言い含められたら、それが100%の真実だと思ってしまうのです。

ピルを破棄されるだけのバカな女?

本当に?(写真:iStock)
本当に? (写真:iStock)

 事実、悩みを相談した大親友から「不倫相手になにを望むのよwww」というメッセージが届いたとき、返事ができませんでした。

 なぜなら悲しかったから。悔しかったから。

 それが真実すぎて、愛されてないかもとはどうしても思えなかった、思いたくなかった。だって毎日愛されていると思っていたから。

 バッグの中を毎日ガサ入れされて、女性の権利だと思うピルを目の前で捨てられても、愛だと思っていました。ある朝、たっぷり1時間のバスタイムを終えてリビングに戻って来たら、ひろしが「愛しとるで」と言って電話を切っていました。

 慟哭してキッチンで泣いていたら、どしたんや、腹でも痛いんか、とオロオロしてくれたひろしに安心して「誰かに愛してるって電話して切った」って嗚咽しながら言ったら「孫や」なんて言って、説得力が半端なかった。だって81歳(笑)。

 でもわたしはただのバカじゃなかった。

 家の電話でかけていた脇の甘いひろしを盲信せず、相手の電話番号を控えていた、携帯電話番号だった。そしてクリスマスが近づいたある日、最初の悲しみを知るのです、わたしは男性に対して疑うことが、それまでなかった、幸か不幸か。そのときは不幸、今では幸、と思える。人生で一度も見たことのなかった、恋人の携帯電話を見たのです。

 オンパレード感、半端なかった。エレクトリカルパレードもビックリ。

惚れたもん負け

いつだってひろし仕様(C)小悪魔ドルチェ寿司
いつだってひろし仕様 (C)小悪魔ドルチェ寿司

 わたしだって、携帯電話は見せられないし、いろんな人に耳に心地いいこと送っているし、下ネタだっていろんな人とやり返しているし、でも、クリスマス前後1週間はわたしたち、いろんな予定を立てていたのですが……。クリスマス直前の20日、丑三つ時にひろしのLINEを見たら、いろんな女子からのLINEが盛りだくさんでした。

〈家賃払えない~! 今月生活費がカツカツだから助けて〉
とか
〈車検近いから、新車にしたいの〜〉
とか
〈わたしお誕生日近いんですが、このエルメス(URL)の時計が欲しいんです~〉
とか。

 そのすべてにひろしは〈OK〉と返していたのです。そして「愛している」と言って切った電話番号をひろしの携帯電話から検索すると、“宝塚ゴルフ倶楽部”と出てきました。その子のLINEには〈24日のラウンド楽しみにしてる❤️〉と送られて来ており、ひろしは〈OK〉と……。

 わたしはすべて自分のお給料で、ふたりの朝晩のごはんを作っていたし、足がむくむというひろしのためにいろんなところから湿布を取り寄せたり、むくみ防止の靴下を買ったり、良いといわれるマッサージオイルを買って毎日ひろしが寝るまでマッサージをしたり、安眠のための音楽やブロウジョブ、裸で寄り添うほうがいいのか、裸に近いシルクのワンピで腕枕をしたり、膝枕をしたり、都内随一といわれる鰻屋さんでうなぎを買って来て夕食に出しつつ、亜鉛のための牡蠣鍋を小鍋で出したり、ありとあらゆる、全方位、全インチひろし仕様でいたのに、見た瞬間、涙が止まらず、パジャマのままタクシーに乗り、30分離れた築地の朝までやっている飲み屋に直行しそのまま呑んだくれちゃいました。

 余談ですが、ひろしとわたしの関係性を考えていたら、神田つばき先生のこの記事が、ひろし=完全モラハラ男だと断罪していました。

 しかしやはり、渦中にて奴の言うことをすべて聞くと、わたしも、わたしが悪いんだな、直さないとって思うもんなんですね。

 自分のことTENGAだと思っていますからね、基本的に。

 次回(6/7更新予定)に続きます。

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