関節が鳴る!ポキポキの正体は気泡!? 注目の骨活を解説【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-05-11 06:00
投稿日:2023-05-11 06:00

4. 骨や関節を健康に保つ3カ条

 健やかな骨と関節をキープすることは、元気な暮らしのカギといえます。最近は、骨を守る『骨活(ほねかつ)』も注目されています。

 ここでは、骨や関節の健康を維持するコツを紹介します。

4-1. たんぱく質をしっかり摂る

 肉や大豆などに含まれるたんぱく質は、骨の健康にとって重要。たんぱく質は、骨を形成するコラーゲンや、軟骨細胞の原材料などとして活躍しています。

 特定の食品や栄養素ばかりを摂ろうとするのではなく、さまざまな食材を食べて、バランスのいい食事を心がけましょう。

4-2. カルシウムとビタミンDを摂る

 骨の約7割は、カルシウムなどのミネラル分。日本人はカルシウムが不足しがちなので、牛乳や木綿豆腐などのカルシウムが豊富な食材をしっかり食べましょう。

 また、骨の形成を助けるビタミンDの摂取も忘れずに!

4-3. からだを動かし運動不足を解消する!

 からだを動かすと骨に刺激が加わるため、骨を鍛えることにつながります。過度な運動は骨折などのリスクもあるため、自分に適した強度の運動をとり入れることが大切です。

 こまめに歩く、エレベーターを利用せずに階段を使うなど、日常生活でからだを動かす機会を増やしましょう。

 また、正しい姿勢で歩いたり、脚やおしりの筋肉を鍛えたりすると、ひざ関節の負担をやわらぎダメージ軽減へとつながります。

5. 関節を自分で鳴らすのはNG!

 自然と鳴る関節のポキポキ音は、生理現象なので基本的には問題ありません。しかし、自分でわざと首や手などの関節を鳴らすのはNGです!

 なぜなら、関節を鳴らすという急激な動きによって、周辺の神経などにダメージを与えてしまう可能性があるから。

 気分をスッキリさせたくて、ついついポキポキしてしまう人もいるかもしれませんが、関節はわざと鳴らさないよう注意しましょう。

6. 正しい知識と日頃のケアで、骨も関節も健康に!

 奈央さんは、えりのボスにお礼を言います。

「えりのさん、詳しく教えてくれてありがとうございました。ずっと気になっていた関節のポキポキ音のことがわかって、スッキリしました!」

「あら、お役に立てて嬉しいわ」

 えりのボスも、スッキリした笑顔で答えます。

「今のところ関節の痛みや違和感はないので、ひとまず様子を見ることにします。でも、不調が出たらすぐ整形外科に行きますね」

「それが安心ね。ちなみに、ひざがポキポキ鳴る『変形性ひざ関節症』は、加齢やひざ周りの筋力低下が原因で起こることが多いから、予防のためには日頃から運動することを心がけるのがおすすめよ」

「わかりました!」

 元気いっぱいにサロンを去っていく奈央さんを、えりのボスは送り出しました。

「また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 健やかな日々に欠かせない、骨や関節の健康。みなさんもぜひ、日頃のケアをとり入れてみてくださいね。不安なことがあったら、放置せずに医療機関で相談しましょう。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


急に泣きたくなる…30代以降は“情緒不安定”に注意。不安定な心を整える3つのセルフケア【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
今季のプチプラは大当たり! 大人も“盛れる”目元・口元・肌の新作コスメ3選。「キャンメイク」で老け感を一掃♡
 今季のプチプラが、ものすごく「当たり!」です。コスメの進化は著しく、もはやデパコス要らずの実力!? とざわついてしまう...
女性の6割が悩む「生理前の便秘」痔やイライラ悪化の原因に? 放置せず試したい改善法4つ【医療従事者監修】
 生理前の便秘に悩む女性は、6割もいるといわれています。「でも生理が終われば治る」「便秘くらい、大したことはない」こんな...
流行りの「耳つぼジュエリーダイエット」信じていいの? 貼るだけで楽痩せできる噂の真相【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【再現メイク】今田美桜になれるか!? 大人世代が3つのポイントを真似してみた。“への字眉”でぐっと近づく
 これまではキュートで華やかなイメージが強かった今田美桜さん。しかし今放送中のドラマ『あんぱん』では40代の役柄に挑戦し...
暑くて無理~! “ドライヤー”キャンセル界隈に捧ぐ、お風呂上りの汗だくを回避する6つの方法
 お風呂上がり、せっかくすっきりしたのにドライヤーをかけてるうちにまた汗だくに…。こんな経験、ありますよね。  髪...
30歳から「骨活」のススメ。将来の“寝たきり”リスクを防ぐため大切な3つの対策【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
健康診断でわからない「隠れ貧血」のリスク。 だるさ、イライラの原因は年齢以外にあり?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ブルドッグ顔におさらば! 3秒でできる若見え“メイク”テクニック。コンシーラー1本で激変するコツ【美容家解説】
 夏の疲れが、顔に出ていませんか? 鏡を見て、「なんだか不機嫌そう…」と感じるなら要注意! 年齢を重ねると、どうしても顔...
37℃の熱がダラダラ続くのなぜ? たかが微熱と放置しないで。日常に潜む「体温が上がる」生活習慣【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
えっ、納豆にタピオカも!? 実は“カロリーお化け”な食材4選。じゃあ、美容効果バツグンなおやつは?
 ダイエットの大敵といえば、「おいしい食べ物」ですよね。でも、完全に我慢するのは逆にストレス…。多くの人はできるだけ低カ...
汗が止まらない→頭痛や倦怠感の原因に。実はリスクだらけの多汗、自宅でできるセルフケア【医療従事者監修】
「服の汗染みが恥ずかしい」「毎日タオルが手放せない」こんな滝汗に悩んでいませんか? 汗はからだの正常な働きですが、多すぎ...
日焼け止めも日傘もめんどくさい! ズボラ女に捧ぐ夏の「美肌キープ」対策。高級コスメより大切なことって?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
そのダイエット、骨格タイプに合ってないかもよ。診断別に“理想の痩せ方”がある? ナチュラルは全身運動が◎【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
女性は“脱水リスク”が高い理由。猛暑で「喉が渇いた」時にはもう遅いって知ってた?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
髪の日焼け、忘れてない? 夏の紫外線対策とヘアケア方法をおさらいしましょ
 夏の強い紫外線が、肌だけでなく髪の毛にもダメージを与えるのをご存じですか? 毎日しっかりスキンケアしていても、髪がパサ...