毎日しなければならないことに生かされている 2023.7.2(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-07-02 06:00
投稿日:2023-07-02 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。
飛ばされないようにね(C)小原玲
飛ばされないようにね (C)小原玲

 ちょっと前にシンガーソングライターの加藤登紀子さんが、インタビューで「新聞の切り抜きとか、日々の暮らしの中で毎日しなければならないことが、人の気持ちには大切な気がする」と言っていた。

「気持ちが傾斜して、落ちていっちゃいそうなときに食い止めてくれる」って。

 食事や睡眠のような、生きるために必要なこととは別に、僕らには「毎日しなければならないこと」が結構ある。

 家事だって、家の中を整えているつもりが、知らないうちに自分の心の中まで整理されていたりする。

 行為が人を形作るとしたら、最後に僕らを「食い止めてくれる」のは、そういう日々の小さな習慣なのかも。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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