落ち込んだらシーラカンスのことを考えるといいかもしれない

小原玲 動物写真家
更新日:2023-12-20 06:00
投稿日:2023-12-20 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 12月20日は「シーラカンスの日」なんだって。1952年のきょう、アフリカのマダガスカル島沖で生きたシーラカンスが捕獲されたからだそうだよ。

 4億年前には今の姿で地球上に存在していたそうだから、まさに「生きた化石」だね。

 そういえば、この前、小さな子たちが「人間はどこからきたのか?」とずいぶん大きなテーマで揉めていた。

「人間はもともと猿だったんだよ」

「いやいや、ネズミだって聞いた」

「違うよ、生き物は海から生まれたんだから魚でしょう?」

 どこまでさかのぼるかによるけど、全員とも間違っていない。

 それにしても、ここに来るまでの途方もない道のりを考えると、僕らこうしてずっとつながっているんだね。

 落ち込んだときは、シーラカンスのことを考えるといいかもしれない。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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