真似から始まったファッションも、いつか体に馴染むもの

小原玲 動物写真家
更新日:2024-02-21 06:00
投稿日:2024-02-21 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 学生時代、少ししか年齢が変わらない先輩がずいぶんと大人に見えて、横目で確認した持ち物をさりげなく真似したものだった。

 違う時、好きな俳優が雑誌で「愛読書」として紹介していた本を買ってパラパラと読んでみた。

 また違う時、課題に悩んで、美術館で見つけた若手作家の作品を真似してこっそり提出…これはすぐバレた(笑)。

 ただ、決定的にやっちゃいけない場合を除いて「真似をすること」が成長につながることはある。それがファッションなら身に着けているうちに体に馴染むし、技法も知識も真似から始まるものだから。

 当時、好きだった俳優は名前も忘れちゃったけど、その本は私の「愛読書」として今も本棚にある。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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