恋人と知り合うきっかけ 米国は4人に1人がマッチングアプリ

内藤みか 作家
更新日:2020-05-20 11:22
投稿日:2019-07-08 06:00
 日本ではなんらかの婚活(恋活)サイトやアプリで知り合い、結婚に至った人が約5%いるそうです(「婚活実態調査2018」リクルートブライダル総研調べ)。
 しかし日本より先にこうしたサイトの流行が始まったアメリカでは、なんと35%もの人がサイトやアプリを通じて恋人と知り合っているのだとか(2013年USA TODAY)。恋愛アプリ最先端国・アメリカのマッチングアプリ考察本に書かれていた注意事項をご紹介します。

アメリカでは「とりあえず会う」のが主流!?

 知り合いのアメリカ在住の日本人女性から、日本のマッチングアプリ(出会い系サイト)とアメリカのそれとは随分雰囲気が違うという話を聞いたことがあります。彼女いわく、日本だとだらだら何日もメッセージのやりとりが続いて、なかなかデートに誘われないけれど、アメリカだと「とりあえず会ってみよう」とその日のうちにあっけなくアポが取れるのだとか。

 どちらがいいのかは人それぞれ考え方は違うとは思いますが、日本人はかなり慎重でシャイで、アメリカ人は現実主義者だというお国柄がサイトでの行動にも出ているのかもしれません。アメリカのマッチングアプリについて考察された書籍『当世出会い事情 スマホ時代の恋愛社会学』(アジズ・アンサリ・著/亜紀書房・刊)でも日本人の草食っぷりが挙げられていました。

笑顔のプロフィール写真にする

 本では、日本人がプロフィール写真に自分以外の画像を入れていることが多いことに驚いていました。

 アメリカでは笑顔の自撮り画像を載せることがほとんどなのだそうです。けれど日本人はペットの画像にしている人などが、結構います。これでは相手の顔が見えないので、コンタクトを取る気になる人などいないと思う人もいるかもしれませんが、連絡する女性はいるようです(同じ犬種を飼っていたりして、それで反応するのかどうかは私にはわかりません)。

 恥ずかしいかもしれませんが、確かにペットの画像よりは、自分の最高の笑顔の画像を載せたほうが、メールの件数は飛躍的に伸びるはずです。顔全体が恥ずかしいのであれば、下半分、もしくは目元だけ、またはマスクをした顔などで映るのもいいかもしれません。自分の顔に好感を持ってくれた人がコンタクトを取ってくるので、やりとりもスムースに行くでしょうし、顔画像はないよりもあったほうが断然いいはずです。

SNSをしていないと言う男性は要注意

 SNSを尋ねても「そういうのはしていないんだ」と返ってくる男性がいますが、こういう人物には注意するように、と本では呼びかけています。

 なぜならば「今どきSNSをしていない人は少数派だ。もしかしたら本当はSNSをしているけれど、あなたには知られたくない理由があるのかもしれない」からなのだとか。

 本では、SNSを男性の名前で検索したら彼のFacebookがヒットした女性の話が載っています。なんと恋活アプリに登録していたその男性は既婚者で、奥様と一緒の活動がアップされていたのだそうです。その女性は即、その彼とお別れしました。既婚者なのに独身と偽っていた時点でもうアウトだからそれでいいと思います。

名前を教えてもらえない場合の検索方法

 本では「その人に事前に会う前に、必ず名前を検索して」と呼びかけています。事前に検索したら過去に逮捕歴がある人だったことがわかり、交際をお断りすることができた、などという実例も出しています。どうやらアメリカではマッチングアプリを実名でする人が少なくないようなのです。けれど日本では実名でそうしたアプリをする人はかなりの少数派でしょう。

 だとしたら事前にどうやってその人の情報を得るか。それにはひとつの方法があります。彼のLINEのアカウントか、メールアドレスを教えてもらうのです。

 そしてそのアカウント名を検索してみるのです。LINEやメールアドレスのアカウント名は、他のSNSアカウントと同じであることが多いからです。そしてそこから浮かび上がったSNSに書かれていることを読めば、彼が会うべき人物かどうかも判断がつくのではないでしょうか。

 今後、日本もさらにマッチングアプリでの出会いが増加すると思われますが、やはり見知らぬ人と1対1で会うのですから、かなりのリスクがつきまといます。本気の婚活であるならなおさら、本人確認書類や独身証明書確認などがされ、既婚者をふるいにかけている安心できるサイトを選ぶほうがトラブルは回避できるのかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


話題の「オープンマリッジ」関係、“セカンドパートナー”と何が違うの? 特殊な結婚観に世間の風当たりが強いわけ
 YouTuberのヒカルさんが、突然「オープンマリッジ」を宣言し、彼のフォロワーが10万人以上も激減するという事態に陥...
内藤みか 2025-09-18 11:45 ラブ
恋してないけど…結婚アリ?「恋愛感情ナシ婚」を選んだ人たちのリアルな本音と意外なメリット
 近年、「結婚に恋愛感情はいらない」といった考え方が広まりつつあります。特に婚活中の女性からすると、紹介された男性に短い...
恋バナ調査隊 2025-09-18 08:00 ラブ
ヒカルの“オープンマリッジ”宣言、結婚する意味ある?「自由が欲しい」に抱く違和感。妻の発言も本心なのか
 人気YouTuberのヒカルが、新婚わずか数ヶ月で「オープンマリッジ」にすると発表し、話題になっています。  オ...
豆木メイ 2025-09-17 11:45 ラブ
「俺抜きで楽しく過ごすの?」“君のため”は愛情か支配か。号泣と怒りを繰り返す30歳男のワナ
 最初は誠実で気遣いにあふれていた彼が、気づけば行動を制限し、自由を奪っていく——。「愛情」と「支配」の境界線とは?
おがわん 2025-09-17 11:45 ラブ
恋愛でメンタル崩壊→「ゴムに穴開けた」って何考えてんの? 女たちの“ヤバいLINE”エピソード
 恋愛は、人の心や感情を大きく揺さぶります。恋愛がきっかけでメンタルのバランスが乱れてしまう人も…。  今回は、「...
恋バナ調査隊 2025-09-17 08:00 ラブ
彼女が推しに大金、許せる? 恋人の“理解できない”お金の使い方を調査!「男が奢って当たり前」にイラッ
 恋人がなににお金を使おうと自由。ですが、結婚を考えたとき、金銭感覚の不一致は大きな問題になるでしょう。
恋バナ調査隊 2025-09-16 08:00 ラブ
妻の「専業主夫になれ」にウンザリ。罵倒にメンタル崩壊寸前の47歳夫、家事は手抜きのくせに…とため息
「冷酷と激情のあいだvol.263〜女性編〜」では、15年ほど前に子育てのためにキャリアを捨てた紀江さん(仮名)の憤りを...
並木まき 2025-09-13 11:45 ラブ
「節約なんて楽しくない!」専業主婦になった元バリキャリ妻の大きな後悔。23年の結婚生活で失ったもの
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-13 11:45 ラブ
どうせ疑われるなら――友人3人の絆が崩壊。束縛女、浮気男、略奪女…本当に悪いのは誰?
本当に悪いのは誰? 同期の絆を壊した“束縛妻”の暴言…くたびれ果てた男は「不倫」に逃げた
蒼井凜花 2025-09-12 11:45 ラブ
「裏アカに盗撮写真が…」彼氏がストーカー化。重すぎる愛がこじれた恐怖体験談
 彼女のことが大好きな一途な彼氏って最高ですよね。ところが、ある日を境にストーカー化したという怖い体験談が寄せられました...
恋バナ調査隊 2025-09-12 08:00 ラブ
ブームの“学び直し”は「恋のリスキリング」の絶好チャンス? 講座での出会いで陥りがちな落とし穴
「学び直し」をする人が増えています。これまでならカルチャースクールに通う程度だった熟年層の学びは、大学院に入り直したり、...
内藤みか 2025-09-11 11:45 ラブ
「私はペット代わりじゃない!」“犬ファースト”男が求める伴侶の条件。28歳女性が別れを決意した瞬間
 ペットは家族同然、大切にする気持ちは素晴らしい。けれど、その愛情が恋人関係をも上回るとすれば…? 
おがわん 2025-09-10 11:45 ラブ
許せない! 既婚男性が狙う女性の特徴「自信がない子は落としやすい」要注意の危険サイン6つ
 既婚男性が不倫相手に選ぶ女性には、いくつか特徴があるようです。「なぜか既婚者にばかり好かれる」「今まさにアプローチされ...
恋バナ調査隊 2025-09-10 08:00 ラブ
恋愛対象外です! 男が避ける“NG女”6つの特徴「あの人、キモくない?」は即アウト
 一般的に、男性は女性よりストライクゾーンが広いといわれています。ですが、そんな男性にも“許せない言動”があるようです。...
恋バナ調査隊 2025-09-09 08:00 ラブ
再婚希望の51歳男「アプリの女はレベルが低い」美女と会えない理由を“離婚成立前だから”と考える能天気さ
「冷酷と激情のあいだvol.262〜女性編〜」では、結婚22年目にして夫婦ともに離婚を決断したものの、手続きの面倒さ故、...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ
48歳妻が1年以上“仮面夫婦”でいるワケ。結婚22年目「もっと若い頃に離婚していれば」と後悔する夏
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ