NHK朝ドラ「ブギウギ」~第9週「カカシみたいなワテ」#41
スズ子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が東京で一緒に暮らし始めて1年、梅吉は何をするわけでもなく酒を飲むだけの毎日を過ごしていた。
一方、梅丸楽劇団は変わらざるを得なくなっていた。日中戦争が始まって3年、ぜいたくを禁止する法律が施行され、楽団は警察の指導のもと、派手な演目や演出、演奏を全て取りやめることとなる。
スズ子も歌い方が軽薄だと言われ、三尺四方の枠の中から動かずに歌うようにと指示されてしまう。
【本日のツボ】
金属製ひん曲がり尺八(サキソフォン)
※※以下、ネタバレあります※※
スズ子と梅吉、そのまま下宿で暮らしていたとは驚きでした。梅丸楽劇団のスターなのに、賃金、お安いのでしょうか。
レコードを出していれば、その歌唱印税なども入ってくるのでは、などと思ったり……。しっかり者のスズ子、貯め込んでいるのかもしれません(笑)。
それよりも、梅吉がすっかりダメおとうちゃんになっていて(前からでしたが)、「おちょやん」のテルヲが頭をよぎりました。
朝ドラ史上最低のクズ父、などと言われていたテルヲ、あまりにもクズ過ぎて、演じていたトータス松本の実の母親が「本当はあんな子じゃないんです」と言い訳して回ったというエピソードもあるほど、朝ドラのダメージは大きいので、梅吉も早々に立ち直って欲しいものです。
そういえば、2匹の亀がいましたが、あれは六郎が可愛がっていた亀でしょうか、それとも別の亀でしょうか。
はな湯を去った時、梅吉の胸に箱のようなものを抱えていたので、あれはてっきりツヤの骨壺かと思っていたのですが、実は亀だったのでしょうか。気になります。
そして、本日のツボは、楽器を敵性語ではなく和名で呼べ、と警察から指導されるくだりです。
ドラムは「太鼓」、トランペットは「ラッパ」、ピアノは「洋琴」、バイオリンは「提琴」、このあたりまではわかりますが、サキソフォンが「金属製ひん曲がり尺八」、コントラバスを「妖怪的四弦」って、スズ子じゃないですが、いったい「誰が考えたんや」です。
「金属製ひん曲がり尺八」が頭から離れません。
おっと。笑っている場合ではありませんでした。スズ子も「おい、歌い手。お前の歌い方は軽薄だ。舞台の上で動き回って。今後は動かずに歌うように」と警察から注意を受けます。
「三尺四方からはみ出さずに歌うように」。舞台にも白いテープで囲いが作られ、そこからハミ出さずになんとか歌っていたスズ子ですが、我慢しきれなくなり……。
今週のタイトル「カカシみたいなワテ」はそういう意味だったのですね。
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