上垣皓太朗アナのフジ先輩らによる容姿いじりが大炎上。職場や友人間のいじめといじり、境界線は?

コクハク編集部
更新日:2024-11-02 06:00
投稿日:2024-11-02 06:00

フジ看板情報番組での新人アナいじりが炎上

 今年4月にフジテレビに入社した上垣皓太朗アナ(23)に対する先輩たちのいじりを収めた動画が炎上した件。7月にアップされたフジテレビ系情報番組「めざましテレビ」の公式YouTubeチャンネル内のもので、『めざましどようび』でお天気キャスターデビューした上垣アナにCM中、スタジオにいたMCの西山喜久恵アナ(55)、生田竜聖アナ(40)、阿部華也子アナ(28)が容姿などをイジっていたのだ。

 たとえば上垣アナが着ていたTシャツには先輩が「すごい似合わないね~」「ポップなデザインが似合わない」などと突っ込んで、さらには「甚平とか似合いそう」と大爆笑に…。

 また同先輩らは、上垣アナの年齢にも言及。23歳であることを改めて確認した上で、「嘘でしょう」「信じられない」といじり続けていたが、上垣アナは笑顔で対応していた。


【こちらもどうぞ】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレのあれ”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

情報番組でニュースを伝える立場なのに…

 この動画を見た視聴者からは、《CM中にMCらが上垣アナをイジメてたり、陰湿でずうずうしいフジテレビ》《フジテレビって、1980年代で感覚が止まってるんだと思う。これを「面白いだろ?」と公開するセンス》などと批判が殺到。

 炎上は収拾がつかなくなったことから、フジテレビ側は「めざましmedia」の公式を更新。「上垣アナの奮闘ぶりを伝えたいという事で、OAされていないCM中のやりとりを制作側の判断で編集し公開しました」と弁明した。

 しかし、だ。彼らはフジの看板情報番組で視聴者にニュースを伝える立場の人間だ。ルッキズムへの問題意識の高まりを知らないわけでもないだろう。たとえ先輩アナらに悪気がなかったとしても受け手が傷ついた場合、ハラスメントになるのではないか。

反論できないいじりはいじめと変わらない

 そもそも、いじりといじめはどこが違うのか。人間関係の悩み解決や好印象プログラムを提供するコンサルタントの小森華代氏が言う。

「いじった立場のほうが上で、いじられた側が、反論できないケースでのいじりはいじめと変わりません。当事者だけでなく第三者が聞いて不快になるいじりには、嫌味や嫉妬が込められている場合が多く、実際、ハラスメントに当たらないように嫌いな同僚や部下に『いじりっぽくいじめている』という人の声を聴いたことがあります」

 特に男同士の関係性の場合、今でも「いじり程度では恥ずかしくて、訴えてこないだろう」と目論んでいじっていたケースもあるという。

「もちろん、言い返せない立場の相手からのいじりが不快であれば訴えることができます。いじられたくらいは我慢しようと思う必要はないのです」(前出の小森華代氏)

 明石家さんまも一目置く新人アナだからこそ起きた騒動か、などとライトに捉えるのは軽率すぎる。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


え、私の息子はどこに? 義母のインスタで知った“孫”格差。プレゼントやお年玉にも露骨な線引きが…
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
 “にゃんたま”の不敵な笑みにノックダウン!「キミはどう撮るのかな?」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【漢字探し】「椛(モミジ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「お漏らししたのよ〜」って何歳の話!? 実家で震えた家族のありえない言動5つ。結婚・出産話もしんどい…
 楽しみにしていた連休、久しぶりの実家。でも実際に帰省してみると、想像以上に精神的ダメージを受けることも少なくありません...
プチプラハンガー戦国時代!結局100均が最強だった。セリア、ダイソーで“ちょうど良い”ピンチ&アーチ型を発見♪
 ハンガーへのこだわりは、MAWAのハンガーを購入してから。使いやすく、型崩れしないハンガーに感動。そこからMAWAを買...
賞味期限じゃない?ホステスが“客のボトル”を捨てるワケ。キープされる常連の条件
 みんさんはボトルキープってしたことありますか? なんかかっこいいですよね、いかにも「常連」って感じが出ますし…。 ...
こんなはずじゃなかった!“イメチェン失敗”の切なすぎるエピソード。頑張りすぎて「整形?」
 過去、イメチェンに失敗したことはありますか? メイクにファッション、ヘアスタイル……思い切って踏み出した結果、思いがけ...
キラキラ輝く猫さまの曲線美…見よ、これが太陽系に輝く“にゃんたま”だ!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
は? 遅刻するのは「待たされたくないから」!? 常習者の謎ムーブ5選。待たされる気持ちにもなって!
 人と待ち合わせをしたら時間を守るのがマナーです。でも、中には約束時間を守れず、毎回遅刻してくる人も…。今回は、毎回のよ...
あれ?誰とも喋ってない… 「コミュニケーションにはお金がかかる」という現実。孤独と戦うおばさんの生存術
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「普通が得する時代に…」キラキラネーム世代が陥る“名付け疲れ”。唯一無二の名前=愛の証だった時代の功罪
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって“名前”の傾向が異なります。名前が“社会的ラベル”になる現代では、名前を...
「あと10分」で4時間待ち!“遅刻”擁護派の私がキレた瞬間。やっと来た友達の信じられない一言
 みなさんは友人間での“遅刻”について、どう考えますか? 遅刻で友情に亀裂が入ったという衝撃エピソードを、みなさんにも共...
なんで“未読スルー”するの!? LINEの返信トラブルあるある。ガン無視される理由、あなたにあるかも…?
 LINEを送っても未読のまま返信がなかったり、それまで盛り上がっていたグループLINEの会話が止まったりすると、「嫌わ...
なんて見事な“にゃんたま”…!毛繕い中のねこ様がひょいっとポージング♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「渡鬼」のよう? 娘の子どもは特別扱い、息子の子どもは…母の“孫びいき”が生んだ深い分断
 娘の孫には深く関わり、息子の孫には一歩引く――。家庭に潜む「実家びいき」と「孫差別」の背景とは?
【動物&飼い主ほっこり漫画】第106回「コテツ妖精になる」
【連載第106回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...