暇な店内…なぜママは余裕でいられるの?
スナックに通うようになると、お客さんが一人だけ、なんて日に遭遇することもあります。そういう時、私は貸し切りで嬉しい気持ちと、本当に大丈夫なのかと焦る気持ちとで揺れてしまいがち。
でもママたちはいそいそ営業することもなく、落ち着いた様子。なんでそんなに余裕なんでしょうか?
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「お金よりも大切なこと」を教えられた
私が好きなスナックは基本的にはどこも小さなお店です。ママやマスターが一人と従業員のお姉さんが一人いるくらいの規模なので、お客さんが私だけ…みたいなこともそこそこの頻度であります。
お客としての立場であれば「貸し切りラッキー!!」なのですが、自分がお店側の時はそうはいきません。たとえ笑顔で仕事していても、背中は冷や汗でぐっしょりになってしまいます。
ところが、ママたちは割とあっけらかんとしていることが多くて、「まあ来る来ないはお客さんの自由だし、こんな日もあるわよ」と。私はそんなママの態度を見て、こんなに余裕ぶってても内心は焦ってるんだろうな、武士は食わねどってヤツだろうなと思ってたわけです。
居心地のいいお店のために、ご機嫌な自分でいる
でもどうやら本心からそう思ってるらしいんです。ママ曰く「居心地のいいお店には必ずお客さんは来るし、来てくれたら必ずご機嫌で帰さないといけない。そのためには、どちらかに無理をさせてはダメ」なんだそうです。
そういえば以前にも「席は空いてるのにママがお客さんを追い返した理由」の記事を書きましたが、その内容にも通じるところがありますね。自営業ですからもちろんお金は重要なんだけど、そのためにはまず人を大事にしないといけない。そしてもっと大事するべきは自分のこと。
実はこの話、聞いた時にはあまり実感がなくて「いい話だな~」くらいにしか思っていませんでしたが、最近身につまされる出来事があり、記事を書きながらもじんわり沁みているところです(笑)。やっぱり人間、忍耐が大事なのかもしれません。
【登場人物紹介】
コミ:自信がほしい主人公。人が揉めそうな空気に敏感でいつもオドオドしがち。
マキさん:どろんぱナンバーワンホステス。おっとりした見た目に反して毒舌、3人の子持ち。
ママ:どろんぱのママ。この道ン十年の大ベテラン。自分にもお店にも自信が溢れる強メンタル。
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