フジテレビ7月期「月9ドラマ」からCM出稿再開か? 社名が上がるスポンサー企業を直撃すると…
今月25日に迫る定時株主総会へ向け、動向が注目されるフジ・メディア・ホールディングス(HD)に対し、CM出稿を控えていたスポンサー企業の一部が出稿再開へ向けて動き出したようだ。
フジテレビをめぐっては、中居正広氏(52)と元フジテレビ女性アナウンサーとのトラブル問題をきっかけに、2025年に入ってスポンサー離れが加速。 2月には300社以上がCMを差し止め、放送収入は前年同月比で約9割減っている。しかし、同社は経営陣を刷新し、今月に入って港浩一前社長や大多亮元専務らの法的責任を追及し、提訴する方針を発表。こうした“改革”によってスポンサー企業の見方も変わってきたということなのか。
具体的には、福原遥(26)が主演を務める7月期の月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』で、一気にスポンサーが戻ってくることになるという。同番組のスポンサーはサントリーのほか、エステー、花王、メナード、フジパン。今のところ、CM出稿の再開を決めかねているのはフジパンくらいで、ほかは戻ってくるとみられている。日刊ゲンダイがエステーに問い合わせたところ、「7月以降の出稿再開の決定はしておりません」(広報)とのことだった。
「もっとも、夏改編から秋改編に向けて各スポンサーがそれぞれの判断でCM出稿を再開する流れが、広告業界の既定路線となっています。今年4月にサントリーホールディングス会長も務める経済同友会の新浪剛史代表幹事が『改革をしていくという方向付けはされている』とフジの再発防止策を評価し、CM再開について『最終的には株主総会を見た上で最終判断をしていくというのが一番いいのかなと思います』と前向きな姿勢を示していました。さらに今月は政府の林官房長官が、フジテレビへの広告出稿を各省庁の判断で再開できるとする方針を示し、“お墨付き”を与えています。順次、フジテレビのCM出稿は正常化していく流れで事が進んでいくでしょう」(広告代理店関係者)
政府のCM出稿再開は今月の都議選、来月の参院選のPRのためと、その意図はミエミエ。大企業としては“お上の決定”に従ったまでなのだろうが、これで中居氏の女性トラブルやフジテレビの上納文化が根本的に解決されたわけではないのは、言うまでもない。
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