朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例
NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、サブキャラクターの復活説がストーリーを超えるほどの盛り上がりを見せている。今田美桜(28)が演じるヒロイン・のぶの実家の石材店で働いていた若手石工の通称豪ちゃん(細田佳央太)だ。スポーツ紙放送記者が説明する。
「豪ちゃんは、のぶの妹蘭子(河合優実)と惹かれ合うものの、日中戦争が始まり、召集令状が届いて出征します。5月8日放送の第29回ではその前夜が描かれ、『生きて帰ってきたら自分の嫁になってほしい』と求婚。蘭子がその思いを受け入れて婚約する感動的なシーンが描かれました」
ところが、5月20日放送の第37話で豪の戦死が伝えられると、Xでは「豪ちゃん」がトレンド入り。翌日は豪の戦死の報せに悲嘆する朝田家の様子が描かれた。無口でひたむきな豪のキャラに魅了されたお茶の間の主婦は多く、NHKには「豪ちゃんを殺さないで!」という悲痛な声が寄せられたという。
「一方で“豪ちゃん戦死”の懸念が広がっていました。9日に細田が『あさイチ』に出演した際、ドラマで短髪だった髪が伸びていて、彼の出演シーンの撮影はもう終わったとの憶測が流れためです」(同)
ところが、30日更新のドラマ公式インスタグラム「人物相関図」には消えることなく豪の名前があり、蘭子と線でつながれ、「思いが通じ合う」の但し書きがついていた。それで「生存説」が浮上し、ファンの視聴者からは「NHKに思いが届いた」「豪ちゃんは必ず戻って来る」といった声が上がっているというのである。
■「皆様のNHK」は視聴者のためなら生死の境も超えていく?
ドラマといえ、死亡した人物が生き返るとは考えにくいが、朝ドラでは生死の境をも飛び越えるような出演者の〝復活劇〟が繰り返されてきた。
「たとえば『おむすび』(2024年度後期)では、ヒロイン結(橋本環奈)の姉の歩(仲里依紗)の親友で、震災で亡くなった真紀(大島美優)と瓜二つのキャラクターが登場。あくまで別のキャラクターとしての再登場でしたけど、生き返ったかのようにも見えたでしょう。『舞いあがれ!』(2022年度後期)ではヒロイン舞(福原遥)の幼少期を演じた浅田芭路が舞の娘となって出てましたし、『ちむどんどん』(2022年度前期)でもヒロイン暢子(黒島結菜)の幼少時代役の稲垣来泉が暢子の孫となって再登場しました。『芋たこなんきん』(2006年度後期)ではヒロイン町子(藤山直美)の幼少期を演じた山崎奈々が姪となって出ています」(同)
豪ちゃんコールに応えて再登場させれば、主婦層は拍手だろうし、それで視聴率が上がればNHKも万々歳か。「視聴率のためなら何でもというなら、あざとさを感じる」との見方もあるが、そこは「みなさまのNHK」だけに、視聴者第一というのかも知れない。
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