上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ
【あの有名人の意外な学歴】#7
上白石萌音(女優/27歳)
上白石萌歌(女優/25歳)
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7月スタートのドラマ「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ系)に出演する上白石萌音(27)。昨春ようやく、在学していた明治大国際日本学部を26歳で卒業した。8年かかってのゴールである。
「留年2年、休学2年が上限なので、それらを駆使して8年ということでしょう。仕事をしながらだと途中であきらめて中退してしまうケースが多いのですが、ギブアップせずに本懐を遂げたとは立派というほかない」(明治大教授)
NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のヒロインなど、重要な役をいくつもこなす中での大学生活。8年目は取れる上限までの単位をすべて取得するために、仕事をうまく調整しながら分刻みのスケジュールを組んだ。なんとしても卒業するという真摯な姿勢に、教授が感心するのもうなずける。
小学校3年の時、メキシコに渡った。社会科の教師だった父が現地の日本人学校に勤めることになり、一家で移住したのだ。3年後、帰国。地元の鹿児島市立中学に入学した。中学1年の時、東宝シンデレラオーディションに応募。審査員特別賞を受賞し、芸能界入りのきっかけをつかんだが、応募総数4万4120人の頂点のグランプリは逃した。同賞に輝いたのは小学校5年の上白石萌歌(25)。2歳下の妹である。10歳での受賞は史上最年少だった。
「元々は姉の萌音だけが出場する予定だったんですが、応募要項を見ると10歳から出られると書いてある。そこで急きょ、妹も応募した。審査員全員が萌歌に票を入れ、満場一致で決まったそうです」(芸能記者)
受賞以降、姉妹には次々に仕事が舞い込むが、すべてを引き受けるようなことはなかった。学業をおろそかにしてはならないというのが上白石家の方針だったのだ。姉・萌音のドラマデビューは2011年11月の大河「江~姫たちの戦国~」最終回。主演の上野樹里の娘役だった。わずか1回の出演ながら、その初々しさが話題を呼んだ。
姉妹とも仕事を選びながらスケジュールを組んでいたが、それでも大変な日々が待っていた。休みはなかった。週末になると鹿児島から東京に飛び、仕事をこなした。さすがにこれでは厳しいと、萌音は高校から東京・中野区の私立共学中高一貫校の実践学園に進学。母と妹・萌歌と上京し、3人暮らしが始まった。
「実践は中学からだと比較的、入りやすいのですが、高校は偏差値が50台後半から60台前半と一気に難しくなる」と学習塾の進路担当は話す。単位取得が厳しいことでも知られ、芸能人だからと特別扱いされることはなかった。
明治大国際日本学部へは一般入試で合格した。08年に創設された新しい学部で、「明治大の中でもっとも人気が高い」(同)という。萌音が同学部を選んだ理由は大好きな教科の英語に力を入れている点。ラジオ英語講座を題材にした前出の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でもきれいな英語を披露した。
萌歌も姉の背中を追うように高校からは実践学園に進学。ただ、大学は姉と違い、明治学院大文学部芸術学科に入学した。姉を追い越し、1年早い一昨年春に卒業した。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)
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