『あんぱん』から消えた"イケメントリオ"の今後…「豪ちゃん」は冬に復活、「国民の弟」は民放ドラマへ
NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、放送開始から14週目の7月2日、ついに世帯視聴率が17.8%という最高記録に達した。前作「おむすび」は、第1話の16.8%が最高で、その後は右肩下がりだったから、折り返しを迎えた「あんぱん」のこの数字は、朝ドラに視聴者が戻ってきたことを裏付ける(視聴率は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)。
そんな「あんぱん」の、フェードアウトした"イケメントリオ"を巡って、今、テレビと映画業界で激しい争奪戦が勃発している。その筆頭が、ヒロインのぶ(今田美桜=28)の実家である石材店で働きながら、のぶのすぐ下の妹・蘭子(河合優実)に思いを寄せる寡黙な青年・"豪ちゃん"こと原豪を演じた細田佳央太(23)。婚約に至りながら、豪が戦死して劇中からフェードアウトするや否や、NHKには「豪ちゃんをもう1度見たい」「豪ちゃんロスです」といった視聴者からのメッセージが数多く寄せられたという。そんな視聴者の熱視線を浴びた細田はこの冬、東野圭吾の小説「雪煙チェイス」を実写化した特別ドラマにムロツヨシ(49)とダブル主演する。23年の大河ドラマ「どうする家康」、「あんぱん」に続く大役で、NHKのお気に入り俳優に加わったと言えそうだ。
2人目は、北村匠海の弟役を演じた中沢元紀(25)。京都帝国大学法科から海軍予備学生に志願、海軍の士官になって戦場へ赴く覚悟を告げた第54話の2人芝居は、今や"神回"とも語り継がれ、誰が名付けたのか、中沢には"国民の弟"なるキャッチフレーズも付いている。そんな中沢は、ドラマからフェードアウトしたタイミングで、自身初となる写真集が10月、ワニブックスから発売されるという発表があり、所属事務所社長の小栗旬の、"今しかない!"という絶妙なタイミングに、芸能関係者は感心するばかりだった。役者としても、今月9日から始まった「最後の鑑定人」(フジテレビ系)で捜査1課の刑事役を演じている。今後も様々な民放連ドラで声がかかりそうだ。
■中島歩は「愛の、がっこう。」でハイスペック男子を演じて女性の悲鳴が上がる
最後は、10日にスタートした「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)で、セフレのいるハイスペック男子を演じ、「あんぱん」とのギャップに女性から視聴者から悲鳴の上がった中島歩(36)。ドラマのキャスティング・ディレクターに「今、人気女優の夫役がはまるのは中島しかいない。表情と動きを抑制させた演技では、右に出る者はいない」とまで言わしめる存在だ。
来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、織田信長(小栗旬)の妹(宮﨑あおい)を妻に迎える青年武将という大役も射止めている。
「中島は厳密に言えばアラフォーになる。遅咲きの大輪を咲かせることができるのか。また中沢は、同事務所の"ポスト田中圭"のイメージが気になるところではあります。細田に関しては、じっくり腰を据えて着実に力を付けさせたいという事務所の方針が見えますよね」(芸能関係者)
プロモーションは三者三様。今は横並び扱いのこのトリオからいつ、誰が抜け出してもおかしくない状況だ。
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