五木ひろし「デビュー60周年公演」急遽休演…昭和レジェンド歌手に求められる「働き方改革」
歌手の五木ひろし(77)が慢性閉塞性肺疾患と気管支炎のため「デビュー60周年記念 五木ひろし特別公演 坂本冬美特別出演」を11日から19日まで休演することが明らかになった。
五木は5日から同公演に立ち、風邪のような症状を押して出演を続けてきたが11日の終演後に検査入院し、ドクターストップとなった。11日までに計8公演、1日2回公演の日が3日もあったから、77歳にしてはかなりのハードワークだったことは確かだろう。
昭和のレジェンド歌手たちも「後期高齢者」となり、橋幸夫(82)は、5月にアルツハイマー型認知症を公表。橋は22年にすでに軽度のアルツハイマーと診断され、23年の脳梗塞を経て、24年に中等度のアルツハイマー型認知症の診断を受けていた。御大こと北島三郎(88)も近年は車椅子でステージに登場するなど、ファンのために命を削ってステージに立っている。
■昭和のスターはファンファーストでワーカーホリック
それでもレジェンドたちの人気は衰えず、五木は明治座で当初30公演を予定。その中でスポンサー等の貸切公演が15公演と、集客力は群を抜いている。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「五木さんは休演日を作るなど全盛期に比べたらかなりセーブされていたようですが、もう一段階“自分ファースト”にペースダウンされてもいい過渡期なのでしょう。今後は体力を温存しながらファンを満足させる演出にシフトチェンジすべきでしょう。もともと五木さんは完璧主義でご自身が手掛ける部分も多い方。今までのステージにとらわれず、斬新な構成を考えていただきたいと思います。これを機に五木さんが過渡期のスターたちの先駆者になるはず。また昭和スターが揃った夢グループコンサートのように、橋さんが休演しても他の出演者で補う“あいのり方式”のイベントが増えてもいいのかもしれません」
橋はアルツハイマーを公表してから、応援の声が増えたともっぱら。五木の休演にあたり、昭和歌謡界のホープ・はやぶさが出演。新たな風になりそうだ。
「今、昭和歌謡ブームで五木さんにとっても長年のファンだけでなく、新たなファンを獲得されるチャンスになるかもしれません。一日でも長くステージに立つことが、歌手本人にとっても、同時代を生きてきたファンも願うところだと思います」
モーレツに働くレジェンドたち。もう「働き方改革」をしても、誰も文句を言わないだろう。
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