やす子「ドッキリGP」での言動が物議…“ブチ切れ”対応で露呈してしまった芸人の器量と力量
「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系=8月2日放送)で、ドッキリを仕掛けられたお笑い芸人のやす子(26)の番組内での言動が物議を醸している。
企画は「絶体絶命! 坂上忍から預かったワンちゃんが逃げた! 大捜索ドッキリ」というもの。やす子が坂上忍の愛犬のトイプードルを預かり、3日間一緒に暮らすという設定のニセ番組の収録中、最終日のロケ地である千葉県御宿で、その犬がスタッフの怠慢により逃げ出すというドッキリだ。
やす子は焦りまくり、仕掛け人のスタッフとともに街中を捜索するのだが、次々とトラブルに巻き込まれる。トラブルはすべて仕込みなのだが、あるおじいさんが“犬を盗んだ”という疑念を抱いたやす子は、当人にケンカ腰で詰め寄ったり、一度、犬を確保したスタッフがまたも犬を取り逃したことに、「おまえら、バカ3人衆じゃん!」と強い口調で罵ったりした。
こうした言動に対し、《初対面の年上のおじいさんにタメ口で失礼な態度》、《やす子のことが嫌いになりそう》、《さすがにあれは可哀想》などと、やす子に対する非難の声から同情論まで、異論が噴出しているのだ。
今回のケースは、やす子の真に迫るリアクションからして、「やらせ」とは到底思えないのだが、もしやこうした一連の言動も、バラエティー特有の“演出”の範囲なのか。キー局バラエティー番組のプロデューサーはこう話す。
「昔は、やらせのドッキリもありましたが、今のドッキリは、基本的に本人は何も知らないですね。知っているといいリアクションが取れなくなってしまいますから。ただし、制作サイドは、マネジャーとは“本人には絶対話さないでくれ”としたうえで、内容を緻密に打ち合わせします。本人にそれとなく伝えるかどうかなど、それ以降はマネジャーの裁量に委ねられます。やす子はおそらく、何も知らされていなかったと思いますね」
番組制作会社での勤務経験もある、お笑い評論家のラリー遠田氏もこうつけ加える。
「基本的には、ドッキリ企画も含めてバラエティー番組の中で行われていることはすべてフィクションであると考えるべきです。特にプロのお笑い芸人は、人を笑わせるためならどんなことでもするという覚悟を持っているので、芸人がテレビの中でやっていることに対して一般人が過度に心配する必要はないんじゃないでしょうか」
やす子はこうした事情を知ってか知らずか、思わず素が出て、想定外の“ボロ”が露呈してしまったということか。
■やす子はブレーク以降、天狗になっているのでは?
それでは、ドッキリを何度も仕掛けられて人気者になっていく芸人も多い中、芸人にとって、「おいしいドッキリ」と、今回のような「おいしくないドッキリ」の違いはどこにあるのか。前出のプロデューサーはこう言う。
「若手芸人にとっては、ドッキリは基本おいしいので、いつ仕掛けられても、“これは、もしかしてドッキリ?”と思える心構えをしておいて欲しいというのが制作側の本音です。やす子クラスも当然そうですよ。しかし、やす子は昨年のブレーク以降、いささか天狗になっているんじゃないでしょうか。スタッフに対する当たりもキツかったですからね。マネジャーに対する怒りも感じましたね」
このプロデューサー氏は、「芸人たるもの、薄々勘づいていたとしても、絶妙のリアクションを見せて欲しい」というが、いつも「これはドッキリか?」と疑心暗鬼でいなくてはならないのは、なかなか大変そうだ。
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1年前には、「24時間テレビ」でのマラソン出演と、フワちゃんとの一件で、大いに世間を騒がせたやす子。【関連記事】やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念なども必読だ。
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