ショック!生理が大事な予定に直撃…早く終わらせる方法ないの?【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-12-12 08:00
投稿日:2025-12-12 08:00

2. 生理って途中で止められないの?

 海やプール、温泉に行く予定が入っていると「この生理を少し止めたい」と思うこともありますよね。ただし、医学的に整理を途中で止めることは不可能です。

 生理は、子宮内膜が剥がれ落ちる仕組みのため、一時的な工夫でそれを止めることはできません。

2-1.「途中で止める」ことは不可能

 SNSなどでは「サプリを飲んだら生理が終わった」「これを食べたら生理が止まる!」などの口コミを見かけることもありますが、それらには医学的な根拠がありません。

 不要なサプリを飲むことで体調を崩す恐れもあるため、注意が必要です。

2-2.ピル服用のメリットとデメリット

 一方で、低用量ピルや中用量ピルを服用すると、生理周期をズラすことは可能です。

 メリットは、生理周期をコントロールできるので、旅行などの予定を立てやすいこと。また、生理痛や経血量を軽減する効果もあるため、PMSや貧血に悩む人にはおすすめです。

 ただし、吐き気や頭痛、むくみなどの副作用が出る恐れがあります。

 また、医師の処方が必要な薬なので、自己判断で使うことはできません。服用開始のタイミングによっては、希望通りに周期をズラせないこともあります。

 こうしたメリットやデメリットを理解した上でピルを服用したいのであれば、必ず婦人科で相談してくださいね。

3. 毎月イライラ!生理の不快感への対処法

 生理を止めることはできなくても、毎月の不快感を軽減することは可能です。

「もうすぐ予定が来るから、今からピルを飲んでも生理周期をズラせない」「副作用や費用の関係で、ピルの服用には抵抗がある」という人は、以下のセルフケアを試してみましょう。

3-1.からだを温める

 からだの冷えは血流を悪くし、生理痛や不快感を強める原因となります。

・腹巻やカイロでおなかを温める
・温かい食べ物や飲み物を摂る
・ストレッチで血行を改善する

 このような工夫で冷えを防ぎましょう。とくに、下腹部や腰を意識して温めると、痛みの緩和につながります。

3-2.食事でサポート

 生理中は、からだに必要な栄養素が不足して、不調が起きることがあります。

・貧血が気になる場合:鉄分が豊富に含まれるレバーや赤身肉、ほうれん草を摂取
・イライラが気になる場合:ビタミンB群が豊富に含まれる、豚肉や大豆製品を摂取

 これらのように、自分の不調に合わせた栄養素を意識的に摂りましょう。生理が始まってから食生活に気を配るのではなく、日常的に摂取することで体質の改善にもつながります。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


肌がくすむ理由は「腸冷え」だった? 意外な改善ポイント4つ。“何となく不調”は気を付けて!【医療従事者監修】
「からだの重さが気になる」「下痢や便秘が続く」「肌の調子が悪い気がする」このような不調は、腸の冷えが原因かもしれません。...
放置厳禁!「ビニール肌」って知ってる? ツルツルなのに実はトラブルだらけ…原因とリスクを解説【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
キィー!生理のイライラ、前より酷くなってない? 40代の“不安定”を改善するセルフケア【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
大バズり中!KATEの「クラゲコンシーラー」は大人の肌にも合うのか? 40代の“最適解”な使い方を見つけた♡
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
話題の「はちみつ美容」でもちツヤ肌に♡ お風呂タイムに実践できる“保湿ケア”をスペシャリストが解説
 乾燥によってお肌の不調が気になる季節になりましたが、あの“はちみつ”に保湿&もちツヤ肌になれる素晴らしい美肌パワーがあ...
美容通が注目!ベストセラー『はちみつ本』著者に “美肌パワー”の効能を聞いた。揺らぎやすい秋冬肌の対策に♡
 とろりとした舌触りと、独特な甘みがおいしい「はちみつ」は、ビタミンやミネラルなど栄養素が豊富で、スーパーフードとしても...
7時間睡眠でも眠い…実は「中途覚醒」してるのかも。簡単セルフチェックで確認してみる?【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
どれを選べばいいの!?  サプリ迷子に捧ぐ“目的別・賢い選び方”。必ず確認したい2つのポイント【薬剤師監修】
「からだにいいことをしたい」と思ったら、食生活を整えるのが大事。とはいえ、毎日の食事に気を配るのは難しく、手軽なサプリメ...
売り切れ続出!「ババアの粉」は本当に若返るのか? 40代美容家が実践した“神ハイライト術”
 SNSで「#ババアの粉」「#BBAの粉」と呼ばれ、バズり続けている『セザンヌ トーンフィルターハイライト 01 フィル...
手足が寒くて眠れない…!「冷え不眠」に心当たりない? 悪化の要因とぽかぽか快眠テク【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
食欲の秋が到来!旬の味覚に秘められた“健康”パワー。サツマイモの美肌効果に注目【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
高市首相もメイクで激変! 強そうな女→柔らかな女に印象を変える“3つの鉄則”ポイント
 第104代首相に選ばれ、今やメディアで見ない日はない高市早苗さん。かつては黒々とした力強い眉が印象的でしたが、最近では...
「生理が終わったのにだるい…」その原因、加齢じゃなくて“鉄分不足”かも。食後のコーヒーは注意して【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
夏の紫外線+秋の乾燥でボロボロ…化粧水だけじゃない「うるおい対策」で肌を守ろう【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
急に泣きたくなる…30代以降は“情緒不安定”に注意。不安定な心を整える3つのセルフケア【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
今季のプチプラは大当たり! 大人も“盛れる”目元・口元・肌の新作コスメ3選。「キャンメイク」で老け感を一掃♡
 今季のプチプラが、ものすごく「当たり!」です。コスメの進化は著しく、もはやデパコス要らずの実力!? とざわついてしまう...