松任谷由実「納税額が最高時から8000万円もダウン」のナゾ…今年も「恋人がサンタクロース」の季節到来

更新日:2025-12-14 17:03
投稿日:2025-12-14 17:00

 どうしてこれまで“無傷”で来られたのか。今年も松任谷由実(71)の「恋人がサンタクロース」が流れる季節がやって来た。松任谷はこれまでにレコードやCDなどの総売上枚数が4000万枚を超え、現在72公演の全国ツアーを開催中だが、「お金の謎」がある。

 ベテラン著名人の収入は2004年分まで国税庁が発表していた「高額納税者公示制度」(長者番付)を見ると、おおよその額が推定できる。

 だが、彼女の場合、シングルやアルバムの売上枚数と納税額が釣り合わない現象が起きているという。

「当初はそんなことなかったんです。1983年、ユーミンは納税額6935万円で歌手部門1位になりました。翌年も9222万円で、2年連続トップです。この年、2位の美空ひばりさんとは2000万円近く離れていた。5位の桑田佳祐さん(サザンオールスターズ)は3659万円ですから、2.5倍もの差があり、独走状態でした」(芸能記者=以下同)

 85年は三波春夫に次ぐ2位だったが、三波は不動産売却で多額の収入を得たため、実質的には松任谷が3年連続で歌手部門1位だったと言っていい。しかし、翌年は1位どころかトップ20にも入らなかった。

「納税額1593万円でした。3年間、同じような額が続きます。この頃のユーミンは、11月か12月にアルバムを発売し、その前後から全国ツアーを翌年まで開催しています。コンサート本数は同じくらいで、アルバムの売り上げが多くなる年もあったのに、最高時と比べ、8000万円近くも納税額が減りました」

 いったい、何が起きたのか。考えられる理由は2つあるという。

「86年の秋から始まったツアーでは製作費4億円をかけています。当然、経費で落とせますから、一気に額が減ったのでしょう。この年は所得税の最高税率が70%、個人住民税を加えれば最高で88%が税金に取られた。納税は国民の義務とはいえ、働けば働くほど税金に持っていかれると、勤労意欲を失うでしょう。ユーミンの収入はアルバムなどを購入してくれたり、コンサートに来てくれたりする人のおかげですから、豪華な演出でファンに還元した。本人もファンも得をする最高の節税の仕方だと思います」

 もう1つ、86年に夫の松任谷正隆が音楽学校「マイカ音楽研究所」を開校している。これも、節税に役立ったとみられる。

「ユーミン夫妻には、個人事務所の『雲母社』、著作権管理の『雲母音楽出版』、そして『マイカ音楽研究所』という3つの法人がある。それぞれの会社にギャラの振り込みがあり、そこから給与や印税などをもらう形にすれば、個人の収入自体は減る。3つ目の法人でもそうしたなら、松任谷由実としての課税所得金額は下がり、納税額は減りますよね」

 著名人や芸能プロダクションの中には、国税局に申告漏れを指摘され、追徴課税を払う場合もあるが、松任谷はそんなスキャンダルとは無縁である。

エンタメ 新着一覧


国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】 「やはり持つべきものは良き友だ」  テレビ界から“追放”された国分太一(51)...
2025-12-14 17:03 エンタメ
TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり
 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)は14日が最終話。ロイヤルファミリー号は、有馬記念優勝という夢を果たすの...
2025-12-14 17:03 エンタメ
新会長を迎えるNHKにやってほしいこと 自局番組の宣伝やCM、再放送が多すぎる
【桧山珠美 あれもこれも言わせて】  NHKの新会長に井上樹彦氏が決定した。NHK出身。報道記者として入局、政治部長、...
2025-12-14 17:03 エンタメ
「ジャストミート!」「ファイヤー!」 福澤朗が求めた熱狂と明快さ
【今週グサッときた名言珍言】 「ちなみにジャストミートはギャグではないんです」  (福澤朗/テレビ東京系「伊集院光&佐...
2025-12-14 17:03 エンタメ
芦田愛菜"好感度トップレベル”でも女優で空振り続きのナゾ…映画「果てしなきスカーレット」が危険水域
 芦田愛菜(21)が主人公・スカーレットの声を務めた11月21日公開の映画「果てしなきスカーレット」が、事前予想を大きく...
2025-12-14 17:03 エンタメ
草彅剛がもったいない!「終幕のロンド」鬱展開に感動の押し売り…それでも1つだけ“再確認できた”こと
 多くの作品が最終回に向けクライマックスを迎える2025年の秋ドラマ。その中でも、屈指の演技派・草彅剛さん(51)主演作...
こじらぶ 2025-12-14 11:45 エンタメ
【芸能クイズ】2025年「今年の漢字」は熊! クマは訓読み、では“音読み”では何と読む?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
【エディントンへようこそ】コロナ騒動で現代アメリカの病理を描いた問題作
【孤独のキネマ】  エディントンへようこそ   ◇  ◇  ◇  原題は「EDDINGTON」。日本の関係者は「エ...
2025-12-13 17:03 エンタメ
由美かおるさんに「全編関西弁でいきません?」と提案すると頭を下げられて…
【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#270  由美かおるさん   ◇  ◇  ◇  元祖「美魔女」といえば由美かおる...
2025-12-13 17:03 エンタメ
手越祐也は小6で12時間の猛勉強の末に明大中野中学に合格 =大学は早大人間科学部eスクール
【続続・あの有名人の意外な学歴】#3  手越祐也   ◇  ◇  ◇ 「ヤンチャなイメージが先行している手越祐也(...
2025-12-13 17:03 エンタメ
国分太一の活動再開とTOKIO復活のための起死回生の一発
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  元TOKIOの国分太一(51)のコンプライアンス違反による日本テレビの番組降板...
2025-12-13 17:03 エンタメ
羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評
 オリコンニュースによる「好きな男性アナウンサーランキング2025」が12月12日発表され、1位になったTBSの南波雅俊...
2025-12-13 17:03 エンタメ
やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒
 お笑い芸人やす子(27)の毒舌芸が、またもや物議を醸している。12月8日放送の「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)で...
2025-12-13 17:03 エンタメ
横浜流星は自作の小説でプロデューサー業を宣言…佐藤健や岡田准一は? 俳優が続々と進出する“裏方業”の成否
 俳優の横浜流星(29)が12月11日に都内で行われた「2025 小学館DIMEトレンド大賞」に出席し、「20代も今年最...
2025-12-13 17:03 エンタメ
渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る
 2025年も残すところあとわずか。そんな中、騒動から5年以上たっても“許してもらえない芸人”がいる。アンジャッシュの渡...
2025-12-13 17:03 エンタメ
「ばけばけ」吉沢亮、“国宝”俳優の本領発揮。錦織の“一瞬で見せる表情”が素晴らしかった
 リヨ(北香那)の恋が終わった。翌朝、出勤するトキ(髙石あかり)の前にリヨが今までの応援のお礼に現れる。お礼のついでに発...
桧山珠美 2025-12-13 11:09 エンタメ