松任谷由実「納税額が最高時から8000万円もダウン」のナゾ…今年も「恋人がサンタクロース」の季節到来
どうしてこれまで“無傷”で来られたのか。今年も松任谷由実(71)の「恋人がサンタクロース」が流れる季節がやって来た。松任谷はこれまでにレコードやCDなどの総売上枚数が4000万枚を超え、現在72公演の全国ツアーを開催中だが、「お金の謎」がある。
ベテラン著名人の収入は2004年分まで国税庁が発表していた「高額納税者公示制度」(長者番付)を見ると、おおよその額が推定できる。
だが、彼女の場合、シングルやアルバムの売上枚数と納税額が釣り合わない現象が起きているという。
「当初はそんなことなかったんです。1983年、ユーミンは納税額6935万円で歌手部門1位になりました。翌年も9222万円で、2年連続トップです。この年、2位の美空ひばりさんとは2000万円近く離れていた。5位の桑田佳祐さん(サザンオールスターズ)は3659万円ですから、2.5倍もの差があり、独走状態でした」(芸能記者=以下同)
85年は三波春夫に次ぐ2位だったが、三波は不動産売却で多額の収入を得たため、実質的には松任谷が3年連続で歌手部門1位だったと言っていい。しかし、翌年は1位どころかトップ20にも入らなかった。
「納税額1593万円でした。3年間、同じような額が続きます。この頃のユーミンは、11月か12月にアルバムを発売し、その前後から全国ツアーを翌年まで開催しています。コンサート本数は同じくらいで、アルバムの売り上げが多くなる年もあったのに、最高時と比べ、8000万円近くも納税額が減りました」
いったい、何が起きたのか。考えられる理由は2つあるという。
「86年の秋から始まったツアーでは製作費4億円をかけています。当然、経費で落とせますから、一気に額が減ったのでしょう。この年は所得税の最高税率が70%、個人住民税を加えれば最高で88%が税金に取られた。納税は国民の義務とはいえ、働けば働くほど税金に持っていかれると、勤労意欲を失うでしょう。ユーミンの収入はアルバムなどを購入してくれたり、コンサートに来てくれたりする人のおかげですから、豪華な演出でファンに還元した。本人もファンも得をする最高の節税の仕方だと思います」
もう1つ、86年に夫の松任谷正隆が音楽学校「マイカ音楽研究所」を開校している。これも、節税に役立ったとみられる。
「ユーミン夫妻には、個人事務所の『雲母社』、著作権管理の『雲母音楽出版』、そして『マイカ音楽研究所』という3つの法人がある。それぞれの会社にギャラの振り込みがあり、そこから給与や印税などをもらう形にすれば、個人の収入自体は減る。3つ目の法人でもそうしたなら、松任谷由実としての課税所得金額は下がり、納税額は減りますよね」
著名人や芸能プロダクションの中には、国税局に申告漏れを指摘され、追徴課税を払う場合もあるが、松任谷はそんなスキャンダルとは無縁である。
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