関係を終わらせることを決意
「未知のウイルスとの戦いは、確かにひとり暮らしだと、女性は心細いでしょうね。Yは地方から上京していて、家族ともそんなに頻繁に連絡をとるほうではないそうなので、不安から、僕と一緒に住みたくなったんだと思います。
だけど、Yからその提案をもらったことで、僕の中では“Yとの結婚生活”みたいなものが、急に現実的に思えてきて…。そうしたら、僕の心の声が“絶対にNOだ”って答えを出しちゃったんですよ。
『この子との共同生活は、すべきじゃない。期間限定であっても、踏み込むべきじゃない』って、なぜだかわからないけど直感的に感じてしまったんです。
それで、心細いと感じているYには申し訳ないと思いつつ、“感染リスクを下げるために、別々に住んでいたほうがいい”って言い方で、同居の申し出を断りました」
コロナの不安が強かった時期には、Yさんから毎日電話があり泣き言を聞かされたというMさん。しかしMさんは、コロナを機に「Yとの関係は、そろそろ終わりにしなくては」と決意したと言います。
「コロナで不安になっている彼女に、別れ話までするのは酷だと思って、今はまだ話していません。だけど、もう少し落ち着いたら、本気で別れを切り出そうと思っています。将来がないのに、ズルズル続けていても仕方ないし、コロナによって彼女との同居生活が急に現実味を帯びてきたことで、かえって僕の中で答えが出てスッキリしました」
すでに決意は固く、この気持ちが変わることはないと宣言したMさん。今は、別れ話を切り出せるタイミングがくるのを、粛々と待っているとのことでした。
男女はこうしてすれ違う
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。これこそが男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
次回は、Mさんと交際を続けてきたYさんの言い分をご紹介します。
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