「頭の良くなる花」とはなんぞや
最近では、年間通してあるお花「カランコエ」。
一重咲きや小さなバラのような八重咲き。垂れ下がって咲くものもあれば、花が咲いていなくても葉が美しいものまでと、その種類やお色はまさに豊富。言われなければこれがカランコエとは到底思えないような形状の種類まである花の和名は「ベニベンケイ」。
ベニは「紅い」という意味ではございますが、「ベンケイ」とは「弁慶」の事で、この名前がつく大概のものは「強い」という意味でございます。
原産国はマダガスカルのとんでもなく険しい山の中にある、本来ならば珍しいお花とのことではございますが、たった一度だけ採取した株から繁殖させて今に至る……という恐ろしく強い植物カランコエ。まさに不撓不屈の植物なのでございます。
そして、このカランコエ、ある栽培家が「頭の良くなる花」と命名いたしました。
カランコエ自体に「頭の良くなる」という科学的根拠はございません。しかし植物は、以前からワタクシがこちらの「笑う花には福来たる」でも何度も解説してまいりました、心を癒すことで健康な精神を取り戻すという自然治癒力を高めたり、疲労感が軽減され作業効率や集中力を高める等の効果効用というものが科学的に証明されております。
「だったら、別にカランコエでなくてもよくね?」と思ったアナタ。
まぁ、極論はそうなんですけどね(笑)。
だがしかし! 前述でもご説明した通り、カランコエは強靭な植物でございます。理屈としてはこうです。
勉強や仕事に疲れたら気分転換&リフレッシュ! 効果抜群なのは植物→机の上に置いても最適な花は?→カランコエは室内で開花・水管理が大変に楽ちん!→ゆえに勉強机の傍らに置いてもグッド!→勉強・仕事の途中でカランコエを見る→再び集中力が復活して勉強や仕事ができる。
結果、「頭の良くなる花」ということでございますな。なるほど~、ではござりやせんか?
生命力の強いと優しくなれるのね
花言葉はいろいろあるけれど、なかでも「おおらかな心」に納得するのはワタクシだけではないはず。
お花屋さんにはすべて売り切れる花鉢ばかりではございません。売れ残るお花だってございますよ、そりゃ。
でも、カランコエは本当に丈夫!
お店の端っこで「アンタ……いたの?」だなんて忘れられ、水をあげることを一か月や二か月忘れても枯れないどころか、なんなら健気に花すら咲いている。
持ち主が面倒を見てあげなくても、花言葉そのまま「おおらかな心」で生きてくれているカランコエ。まさに花屋あるある話でございます。
そして、切り花としても最近では出回っております。
これが、笑っちゃうくらいの驚異的な花保ちでございます。
造形的なフラワーデザイン作品を作るときも、水に入れなくてもしばらく大丈夫なカランコエの懐の深さに助けられたデザイナーのなんと多いことか。
花鉢ばかりか切り花でさえ、なんと持ち主に対して寛容な植物なのかと驚いてしまうのでございます。
ライフスタイル 新着一覧