何をしてもダメ出し…妻に怯えながら家庭生活を営む夫の悲哀

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-12-05 05:48
投稿日:2020-12-05 05:45
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、日常的な家庭生活を送るにあたり妻に怯えている男性の心情をお届けします。

コロナ禍で浮き彫りになった鬼嫁ぶり

 今年40代半ばを迎えたOさんは、3歳年下の妻と結婚生活3年目です。結婚が遅かったこともあり、子どもはいません。共働きで、経済的には不自由なく暮らしていますが、テレワーク中心となっているコロナ禍の今、妻との家庭生活において、大きな苦悩を抱えています。

「もともと妻は、気が強い性格だったんですけど、もはや家では“鬼嫁”としか言えないほどの恐妻っぷりです。

 僕が家事をしても、感謝されたことは一度もなく、何かをするたびにダメ出しばかり。掃除をすれば、ホコリや汚れが残っているだの、洗濯をすれば汚れが落ちていないだのって言われて、もうウンザリです。

 共働きなので、もともと家事分担を決めていましたが、お互いがテレワーク中心になっている今は、家事分担の負担を見直し、ちょうど半分ずつにしました。

 だけど、僕が何かをすると、妻がイライラして、僕を怒鳴り飛ばすんです」

家にいることが苦痛

 テレワークメインの生活になった最初のうちは「家で仕事ができるなんて、ラッキー」と思っていたというOさんですが、自分に対してダメ出ししかしない妻と、四六時中顔を付き合わせなくてはならなくなったことにより、今では「家にいる」という当たり前のことに、大きなストレスを感じているそうです。

「家にいるだけで、頭が痛いし、吐き気も出てきて……。妻が僕にダメ出しをしているあいだは、身体が小刻みに震えることもあります。

 こっちだって、一生懸命に、分担した家事をしているんだから少しくらい認めてくれてもいいんじゃないのって思いますよね。

 あまりにも、ダメ出しばかり言われる日々に疲れ果て、最近では家事をすることを丸ごと放棄しています」

 妻からのダメ出しを真面目に受け止め、指摘された点は改善に努めてきたOさん。しかし、どんなに努力しても妻が認めてくれることはなく、ついには心身ともに疲れ果てたと口にしています。

妻のいる日常生活にうんざり

「家にいることがこんなに苦痛になる日がくるなんて思いもしなかったです。やってもやらなくてもダメ出しされるなら、労力を使わずにダメ出しされていたほうがマシだと思うので、今後も僕は家事をするつもりはありません。

 はっきり言ってしまうと、日常生活すらもはや妻と一緒には送りたくないです。だけど、離婚するには決定打がないですし、親にも反対されるだろうし。

 なので、今後僕はずっと家事を放棄するって方法で、妻のダメ出しと向き合っていくことになるんだろうと思っています」

 コロナ禍でのテレワーク生活における家事分担をきっかけに、夫婦仲は完全に崩壊。もはや妻に対して怯えているような生活は「しんどい」と感じているOさん。

 しかし、妻の言い分は少々異なるようです。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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