神話で悲劇の恋の花は金運にも効果あり!春の風と“アネモネ”

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-02-17 06:13
投稿日:2021-02-17 06:00

アネモネの不思議な構造

 驚くべきは、アネモネの構造。

「いろいろな色の花びらで迷っちゃう~」「花びらが一重もあれば八重もあってステキね~」など、さんざん今まで「花弁」と思っていたあの物体。実は、まさかの「花弁」にあらず、なんです。

 アネモネと同じキンポウゲ科の植物で、「ラナンキュラス」というお花がございます。正面から見た顔は、アネモネもラナンキュラスもよく似ております。

 ですが、横から見ると違うのでございます。ラナンキュラスの花弁の直下には「ガク」が存在しておりますが、アネモネにはございません。

 つまり、色とりどりで美しいと思っていた花弁は、実はアネモネにとっては「ガク」なのでございますのよ。あら~ビックリ~ですわよ。

 気温が上がると「ガク」が大きく開き始めますが、気温が下がると再び閉じます。一日の中で飾る場所を変えると咲いたり閉じたり……と、面白いくらいに反応いたします。あまり遊びすぎるとお花も疲れてしまいますので、ホドホドで勘弁してあげてくださいませ。

アネモネを飾るならどこがいい?

 アネモネは鮮やかな色と可愛らしい花姿で、ガーデニングや鉢花としても人気でございます。

 もしもアナタが鉢物のアネモネをお家にお迎えしたのなら、もちろんガーデニングの花材として植えてもOKではございますが、もう少しお得な飾り場所がございます。

 それは、室内の窓際でございます。

 簡単にいえば、アネモネは夏の暑さが苦手で冬のホドホドな寒さには強く、旺盛に育ちます。暖かい春になるとゆっくりポツポツ咲き始めますが、「次の花が立ち上がってくるまでがゆっくりすぎるんじゃ!」というくらい、スローペース。しかし、うかうかしているとすぐ暑くなるのが、近年の日本でございます。

 暑くなるとアネモネはすぐに休眠状態になってしまうので、長期間アネモネを楽しみたいのであれば、冬のまだ寒い時期から最適温度5~10℃をキープしやすい、室内の日当たりの良い窓際に飾ることをオススメいたします。

 そして、切花として飾る場所は、おトイレがオススメ。

 さまざまなお色のあるアネモネではございますが、ギリシャ神話に登場する悲しき逸話を持つアネモネの色は「」。花言葉「君を愛す」の赤がド定番でございます。そんな赤いアネモネは、健康運・金運をつかさどるおトイレに、厄除けの意味も含めて飾るのがオススメでございます。特にアネモネは「金運」の気を持つと言われているようでございます。

 赤い色に限らず、いろいろなお色のアネモネを飾ると金運が水に流れるのを防ぐ、と言われているようでございますので、こまめにお掃除をしながら飾ってみるのはいかがでしょうか。お試しあれ。

おわりに

 いかがです? アネモネのお花の魅力に興味を持っちゃいましたね?

 ワタクシ個人的には、淡いピンクや赤の可愛らしいアネモネよりも、青や紫の妖しいアネモネの美しさがとても好きで、よく花束やアレンジメントに使用いたします。

 お色が変わるとコロコロと印象を変えていく小悪魔みたいなお花アネモネを、ぜひ、アナタのお家にお迎えしてはいかがでしょうか。

 春の風とともにやってくるアネモネが、アナタに穏やかでステキな春の時間をもたらしてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


結局、暑いの平気な花ってどれ? 花屋が激推しする「夏の花」5選。ユリは日持ちとコスパの良さに文句なし!
「暑い!」というより「痛い!」が正しいような気がする今年の夏。  外に出かけようものなら「命懸けかい?」と、ためら...
そう来る!? AI提案の「酷暑の乗り越え方」に笑った。私が考えたオリジナル“心理的”対処法も教えます
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
終わった…海外トラブルで冷や汗。20代女子のリアルな旅行ハプニング、消えた荷物はどこに!?
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
なぜ40~50代に参政党がウケたのか? 参議院選挙の"もうひとつの争点"、氷河期世代の本音
 2025年参院選で争点のひとつに「就職氷河期世代」の支援策もかかげられた。  1993年から2005年にかけて社...
正直いりません!ダサい服を送ってくる義母。悩める主婦がとった“仕方ない”手段「どうなんだ? とは思うけど…」
 令和を迎えた今の時代にも、姑の行動に深刻な不快感を示す妻もチラホラ…。一方、激しい対立をするほどの事柄ではなくても妻が...
やば! ブラ紐が“チラ見え”した時どうしてる? スマホ使ったスマートな技も
「えっ、ブラ紐見えてたかも…?」ふとした瞬間に自分のブラ紐が見えていることに気づくと、恥ずかしさで焦ってしまいますよね。...
「帰省キャンセル界隈」は親不孝じゃない。実家に帰らないための冴えた言い訳
 色々な理由で帰省をしない人はたくさんいます。帰りたくない理由があるのなら、無理にしなくていいのかも。 (コクハク...
ポンポン尻尾にメロメロ♡  “にゃんたま”丸見えの姿に心をくすぐられちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第101回「くまさんスイカ!シャクシャク」
【連載第101回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【“偏”探しクイズ】共通する偏をみつけて2文字の熟語を2つ作ろう(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「頑張りが伝わってきたよ」ママ友の言葉にホロリ…思わず嬉し泣きしたLINE3選
「LINEに救われた」という経験、あなたにもあるのではないでしょうか? 連絡手段として用いられるLINEが、救世主のよう...
浴衣の下って何を着ればいいの? 下着をつけたくない場合の最適解とNG行動
 夏休み、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも、意外に知られていないNG行動のせいで、恥をかくことも…。 ...
「来月はハワイ♡」ってダルっ…。“幸せアピ”がウザい女友達のLINEエピソード
 自分が幸せの中にいるとき、周りに話したくなったりアピールしたくなったりする人もいるはず。でも、相手に「ウザい」と思われ...
「スナックのママ=不美人」説は本当か? 超納得のシンプルな理由を解説します
 「スナックのママって、そんなに美人いないよね」  これ、みなさんも思ったこと or 聞いたことないですか? 私は...
4割が「事故物件に住み続ける」と回答。それぞれの“ワケあり”事情とリアルな体験談
 夏といえば怪談。その中でも近年、特に目立って増えているのが「事故物件」をテーマにした話だ。  松原タニシの実話怪...
猫の「まなざし」に恋をした…“にゃんたま”には何が詰まっているの?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...