アネモネの不思議な構造
驚くべきは、アネモネの構造。
「いろいろな色の花びらで迷っちゃう~」「花びらが一重もあれば八重もあってステキね~」など、さんざん今まで「花弁」と思っていたあの物体。実は、まさかの「花弁」にあらず、なんです。
アネモネと同じキンポウゲ科の植物で、「ラナンキュラス」というお花がございます。正面から見た顔は、アネモネもラナンキュラスもよく似ております。
ですが、横から見ると違うのでございます。ラナンキュラスの花弁の直下には「ガク」が存在しておりますが、アネモネにはございません。
つまり、色とりどりで美しいと思っていた花弁は、実はアネモネにとっては「ガク」なのでございますのよ。あら~ビックリ~ですわよ。
気温が上がると「ガク」が大きく開き始めますが、気温が下がると再び閉じます。一日の中で飾る場所を変えると咲いたり閉じたり……と、面白いくらいに反応いたします。あまり遊びすぎるとお花も疲れてしまいますので、ホドホドで勘弁してあげてくださいませ。
アネモネを飾るならどこがいい?
アネモネは鮮やかな色と可愛らしい花姿で、ガーデニングや鉢花としても人気でございます。
もしもアナタが鉢物のアネモネをお家にお迎えしたのなら、もちろんガーデニングの花材として植えてもOKではございますが、もう少しお得な飾り場所がございます。
それは、室内の窓際でございます。
簡単にいえば、アネモネは夏の暑さが苦手で冬のホドホドな寒さには強く、旺盛に育ちます。暖かい春になるとゆっくりポツポツ咲き始めますが、「次の花が立ち上がってくるまでがゆっくりすぎるんじゃ!」というくらい、スローペース。しかし、うかうかしているとすぐ暑くなるのが、近年の日本でございます。
暑くなるとアネモネはすぐに休眠状態になってしまうので、長期間アネモネを楽しみたいのであれば、冬のまだ寒い時期から最適温度5~10℃をキープしやすい、室内の日当たりの良い窓際に飾ることをオススメいたします。
そして、切花として飾る場所は、おトイレがオススメ。
さまざまなお色のあるアネモネではございますが、ギリシャ神話に登場する悲しき逸話を持つアネモネの色は「赤」。花言葉「君を愛す」の赤がド定番でございます。そんな赤いアネモネは、健康運・金運をつかさどるおトイレに、厄除けの意味も含めて飾るのがオススメでございます。特にアネモネは「金運」の気を持つと言われているようでございます。
赤い色に限らず、いろいろなお色のアネモネを飾ると金運が水に流れるのを防ぐ、と言われているようでございますので、こまめにお掃除をしながら飾ってみるのはいかがでしょうか。お試しあれ。
おわりに
いかがです? アネモネのお花の魅力に興味を持っちゃいましたね?
ワタクシ個人的には、淡いピンクや赤の可愛らしいアネモネよりも、青や紫の妖しいアネモネの美しさがとても好きで、よく花束やアレンジメントに使用いたします。
お色が変わるとコロコロと印象を変えていく小悪魔みたいなお花アネモネを、ぜひ、アナタのお家にお迎えしてはいかがでしょうか。
春の風とともにやってくるアネモネが、アナタに穏やかでステキな春の時間をもたらしてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。
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