男性の「甘えさせて」はどういう意味?隠された本音と対処法

内藤みか 作家
更新日:2021-03-18 06:00
投稿日:2021-03-18 06:00
「甘えさせて」と男性が言ってくることがあります。こうした場合、どんなことをすると喜んでもらえるのでしょうか。男性が「甘えたい」と言ってくる時の心理について、考えてみました。

甘えたいのはどんな時?

 男性が女性に「甘えたい」と言ってくる時には、ある一定のパターンがあります。大抵は、疲れている時や、ストレスを感じている時に、女性に甘えたくなるのです。もちろん四六時中女性に甘えていたいというマザコン気味の男性もいますが、多くの男性は一時的に女性に甘えて、エネルギーをチャージさせてもらいたいのです。

 男性が女性に甘えたい時というのは、男性が弱っている状態であることがほとんど。「少し休ませて」という気持ちと「甘えさせて」という気持ちは、かなり近いものがあると思っていいでしょう。女性に優しくされて癒されたい、という思いを「甘えたい」という言葉で表現しているのです。

甘えたい彼に響くリアクションは

ひざ枕や耳かきはマスト?

 男の人を甘えさせる時、多くの女性の頭に浮かぶのは、ひざ枕や耳かきなど、男性をくつろがせる古典的な方法です。耳かき専門店があるほどに男性は女性に耳かきされることが好きなのですが、耳が敏感な人もいるため、マストというわけではありません。なかにはひざ枕は安定しないのであまり好きではないという人もいるのです。

 なので、男性から「甘えさせて」と言われても、ひざ枕をしてあげる必要はありません。彼がどんなことを希望しているのかを上手に聞き出すことが大切です。男性にはそれぞれ、自分の理想の甘えかたというものがあります。女性の胸の間に顔を埋めて赤ちゃん言葉で甘えたい、という人もいるので、彼の好みを知ることから始めましょう。

頭や背中を撫でるのは有効?

 いつもより元気がない男性の頭や背中を優しく撫でてあげるのは、どうでしょうか。それはほとんどの男性が喜ぶはずです。添い寝をしながら優しく背中を撫でたり、トントンと軽く指で叩いてあげたり、彼の前髪をゆっくりとなぞってあげると、彼は目を細めたり閉じたりして、リラックスすることでしょう。

 撫でるという行為は、子どもになって母親にいい子ね、と言われているかのような気持ちになるらしく、それだけでうっとりとなってしまう男性もいます。社会で色々とつらいことがあった時、男性は子どもがえりして女性に甘えて、現実を一瞬忘れたいのかもしれません。

究極の甘やかしとは?

 では、最大級に彼を甘やかすためには、どんなことをしたらいいのでしょうか。彼の大好きな料理を「あ〜ん」と食べさせてあげることでしょうか。それとも、彼と一緒にお風呂に入って、全身を優しく洗ってあげることでしょうか。もちろんそうしたことも喜ばれるかもしれません。

 でも、いちばんの甘やかしは、余計なおしゃべりも過剰なアクションもせず、彼をただ休ませてあげることでしょう。彼が「甘えさせて」と言ってきた時は、「休ませて」という意味でもあるのですから、気持ちの良い寝床を用意して、好きなだけ眠らせてあげること。もしかしたらこの状態こそが、男性が最高に甘えた状態なのかもしれないのです。

彼に安全と癒しを与えること

「男は敷居を跨げば七人の敵あり」という言葉があります。男性は社会に出ると多くの敵がいるものなのです。強がって働いている彼が、見栄もプライドも忘れ、ただ、静かに羽を伸ばせる場所、静かに休める時間を作ってあげる女性こそが、いちばんの甘やかし上手ではないでしょうか。

 安全な場所で思い切り休めれば、彼はまた外で頑張ることができます。あまり絡まず、静かに彼を見守ってくれる女性のところは居心地がいいので、彼はまた訪れることでしょう。逆に言えば、疲れている彼にあれこれ話しかけてくるかまってちゃんな女性のところはゆっくり休めないので寄り付かなくなるかもしれません。

 男性にとって、チャージできる場所はとても貴重なもの。余計な口を挟まず「好きに休んでていいよ」と言ってもらえると、このうえなく幸せな気持ちになるものです。彼に「甘えさせて」と言われたら疲れているんだなと察し、上手に彼を回復させてあげましょう。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「夫がセルフプレジャーにご執心…」許せない42歳レス妻、別居計画を企てる
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-14 06:00 ラブ
秘密を共有する男との不倫に沼った34歳主婦「映画のヒロイン」気分の天国から地獄に突き落とされ… #2
 共通の知人の葬儀で再会した男性と不倫に発展した春美さん(34歳主婦/子供アリ)。お相手は、春美さんがOL時代にスナック...
蒼井凜花 2025-03-03 19:13 ラブ
恋愛ってぶっちゃけお金がかかる!物価高だからデートもコスパ重視。大人も楽しめるスポット6選
 幸せなひとときを過ごせる恋人とのデート。でも、ぶっちゃけお金がかかる(泣)。付き合いの長い彼氏や旦那さんとであれば、低...
恋バナ調査隊 2024-12-13 06:00 ラブ
お悩み:事実婚じゃダメですか。籍を入れない不都合ってあるの?(48歳女性)
 48歳女性のS子です。士業に就いており独立していることもあって、20代30代は結婚に憧れることはありませんでした。 ...
植草美幸 2024-12-13 06:00 ラブ
臭い、臭すぎる!「夫の加齢臭」どうする問題、穏便かつ効果的な対策は?
 40代を超えると途端に気になるのが夫の加齢臭。寝室の枕や洋服などの臭い加齢臭対策に奮闘している妻も多いはず。今回は、妻...
クリスマスにこそ恋活・婚活するべき! 40代経験者が「絶好の穴場」と断言する納得の理由
 季節はクリスマス。一緒に過ごすパートナーがいない人には少し寂しいシーズンです。  しかし、この時季を逆手にとって...
内藤みか 2024-12-12 06:00 ラブ
旦那の白髪問題。夫よ、なぜ染めない? 波風立てず説得する4つの対処法
「旦那が白髪を染めないので困っている」と悩む妻は多いようです。確かに、時間とお金をかけて白髪を染めても、またすぐに白くな...
恋バナ調査隊 2024-12-10 06:00 ラブ
絶対ダメ…! それでも不倫しそうになる瞬間、未遂で終わった4つの理由
「不倫は絶対ダメ」と頭では分かっていても、つい心とカラダが揺れ動いてしまう瞬間ってありますよね。  今回はそんな“不倫...
恋バナ調査隊 2024-12-09 06:00 ラブ
心底がっかりしたクリスマスプレゼント5選。男は女心を1ミリもわかってない!
 彼氏や夫からのクリスマスプレゼントには「どんなものであっても嬉しい!」と言いたいところ。ですが、正直「え…これ⁉」とが...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
忙しい男性からのLINEの頻度は? 愛情の強さがたっぷり詰まったやり取り3つを覗き見♡
 忙しい男性と交際中の女性に、彼とのLINEを見せてもらいました。「彼からの連絡が少ない」と不安に駆られている女性は必見...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
「離婚で大金払う? 勘弁してよ」運試しで結婚、年下妻からの“三下り半”を待ち望む50男
「冷酷と激情のあいだvol.224〜女性編〜」では、夜の生活にまつわる苦痛を理由に新婚4カ月目、すでに夫との離婚を考えて...
並木まき 2024-12-07 06:00 ラブ
初夜は入籍初日。再婚した夫の要求に絶望する39歳女性「まだ4カ月、でも離婚したい」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-07 09:08 ラブ
【漫画】36歳サレ妻、私死んだの? ガラケーのゴングが鳴り、第2の人生が動き出す『私の夫と結婚して』#3
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  たった一人の親友と浮気をした夫。それでも足りず、2人は私を殺した――。理不尽な死を...
【漫画】大人しく死ねって何? パンツ一丁の夫と親友よ、裏切り者に未来はない!『私の夫と結婚して』#2
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  たった一人の親友と夫の浮気が発覚! サレ妻となった美紗に不測の事態が容赦なく襲いか...
【漫画】骨の髄まで自己チュー男だな。末期がん妻が最後に向かった先は…『私の夫と結婚して』#1
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  余命わずかと宣告された主人公・美紗。母は家を出ていき、父は早くに他界。夫には入院費...
「絶対に私のこと見てる」自称モテ女のLINEは安定の大暴走! このイライラ伝わってー
 女子の中には、「自称」モテ女が存在します。もちろん自称なので、本当にモテているかは怪しいところ…。  ただ本人は...
恋バナ調査隊 2024-12-07 06:00 ラブ