法律婚から事実婚へ…結婚関係の格下げを提案された夫の狼狽

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-05-01 06:22
投稿日:2021-05-01 06:00

「あなたの人生に責任を負いたくない」発言にショック

 昨今、法律婚を解消し事実婚を望むカップルが増えていることは、なんとなく知っていたというMさん。しかしまさか自分の妻がそんな提案をしてくるとは、寝耳に水状態だったそうです。

「僕は、法律婚を解消してまで事実婚を望む意味がわかりません。なら、なんで結婚したんだよって感じじゃないですか。

 でも妻は、『あなたの人生に対して負う責任を、申し訳ないけれど、もう少し軽くさせてくれ』って言ってきたんです。まぁ、ここ2年間は口喧嘩も増えていましたし、セックスレスでもあったし、夫婦っていうより同居人って要素が強くはなっていましたね。

 だけど、“あなたの人生に責任を負いたくない”ってすごい言い草じゃないですか? 『あなたも、私の人生への責任をもはやそこまでは負わなくていいから』とかって言ってきましたけど、そんなこと言われたって『はい、そうですか』とは言えないですよ」

 地方で生まれ育ち、仕事の関係で東京に転勤をしてから、フリーランスで独立して東京に住み続けてきたMさんは、“法律婚から事実婚”だったとしても、法律的に「離婚をする」という事実は、とてもじゃないけれど実家や親族にも言えないと苦悩を抱えたそう。

妻の言葉にいまだ納得いかず

「だけど、妻の意思は固くて……。『事実婚にできないなら、普通に離婚するしかないね』って言われました。

 2ヶ月くらいかな、悩みに悩んだ末、それなら離婚しようと決意し、妻に伝えたところあっさりと了承。あれよあれよという間に、離婚が成立しました」

 ありがちな夫婦間のイザコザこそあれど、離婚に至るほどの問題があったわけでもないのに、いったいなぜ妻から「あなたの人生に対して責任を負いたくない」と言われてしまったのか、今でも納得がいかないと語るMさん。

 実は、妻であったIさんの胸中には、複雑かつ深刻な思いが隠されていました。 次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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