燃えるように美しい…炎の花「グロリオサ」の簡単アレンジ法

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-06-23 06:00
投稿日:2021-06-23 06:00

「グロリオサ」ってどんな花?

「グロリオサ」は、英語で「Glory lily(栄光のユリ)」と呼ばれるユリの仲間でございます。日本名ではキツネのような花形から、「キツネユリ」なんぞと呼ばれております。

 茎は細長い半つる性。艶のある葉は先端が巻きひげになっているので葉同士やほかの植物とも絡まりやすく、フェンスや地を這ってつるを伸ばしながら約1.5m~3.0mほどになります。

 グロリオサの生産地といえば、高知が有名。

 以前、産地見学に訪れた際、ワタクシの身長を遥かに超えて縦に伸びていたグロリオサの見事な畑に興奮してしまい、ビニールハウスの中で一緒に見学に訪れた友人とキャッキャッとはしゃいで、写真をバシャバシャ撮ってしまったことを覚えております。

 グロリオサの花色といえば、赤と黄色の複色でございます。

 花びら6枚は細く、まるで立ちのぼる炎のような形の赤と黄色のグラデーションが美しく、花色は赤や黄色、オレンジやピンク、白、グリーン、まれに紫もあったり。意外にも、大きさや花色は多種ございます。

 明治の末期に渡来したころは、花形が独特なためか、ほとんど人気はありませんでした。ですが、育種家たちの絶え間ぬ努力により、何度も品種改良がおこなわれ、現代ではクリスマスやお正月などの年末行事やお祝い事などのイベントを中心に、通年どんな季節でも手に入る切り花として、とても人気がございます。

「映え」の花束には欠かせない存在

 グロリオサは、ギリシャ語のグロリオサス(栄光)などが花名の由来。見た目の華麗さと相まって、特別な日のプレゼントにぴったりでございます。

 なかでも男性への花束によく利用され、目上の方の退職祝いや移動祝いのアレンジメントや花束に入れると、パンチの効いた花束に仕上がり、いわゆる「映える」花束になるのでございます。

 グロリオサの花言葉は「栄光」「勇敢」。まさに男性へのプレゼントには、オススメでござんすよ。

 と、ここまでは、まるで「男性専用のお花」のようにお伝えしてまいりましたが……しかし! そんなことはありませんわよ。

グロリオサってなんて経済的なの!

「このお花、見たことはあるけど高級そうだし、飾るのもなんだか難しそう……」と思っているアナタ!

 おっしゃりたいことは、ワタクシとてもよくわかります。

 確かにグロリオサのイメージは、ちょっと高級な感じで気軽に飾るにはどうやって裁いたら良いのやら……って感じは否めません。

 ところが、実は、グロリオサは大変に日持ちのするお花なのでございます。

 保管の仕方にもよりますが、ワタクシのお店で評価用に保管する切り花のグロリオサは、お花用のキーパーのなかではございますが、軽く一カ月以上は日持ちいたします。

 茎の先端の最後のツボミまできっちり開花するので、初期投資は高くても、充分もとが取れるお花の一つでございますわよ。

 これから暑い夏がやってまいりますが、そもそも原産が熱帯地方の植物ですので暑さにも強く、これからがトップシーズンを迎えるのでございます。

 手に入りやすい切り花のグロリオサの種類も増えてまいりますし、なんといっても行燈型に仕立てられた鉢物がお花市場に登場。夏のトップシーズンは、切り花ばかりでなく、アナタのお家に鉢物としてのグロリオサをお迎えすることも可能でございます。

球根は絶対に食べないで!

 ここは注意事項でございますが、鉢物ご購入なさり植え替えで土から球根を掘り起こした後、「ユリの仲間だからおいしいかも? 」と食べちゃう可能性のある方。危険なチャレンジはおやめください。

 山芋と形が似ているからと食べてしまい、大変なことになってる方がいらっしゃいます。中毒をおこしますから、絶対に食べてはいけませんよ。それさえ気を付ければ、魅惑的な美しさでアナタを癒してくれますのでご安心を。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


陰謀論にハマった母のトンデモ主張。娘の離婚は“闇の組織”のせい!?
「あの震災は人工地震だった」「戦争はフェイクで本当は起こっていない」「芸能人や政治家はゴムマスクを被っていて、本物はすで...
夏休みも物価が高いよ!「お金をかけずに楽しむ」方法8つ。インドア派もアウトドア派もこれでOK♡
「夏休み、できるだけ出費を抑えたい…」「お金をかけずに遊びたい!」こんな風に考えている人も多いのでは?  今回は...
ここで既読スルーする!? 驚いた「未返信LINE」3選。いい大人が“仲間外れ”って!
 相手に“既読スルー”されて戸惑った経験は多くの人がしているはず。内容によっては「え? なんかまずいこと言ったかな…」と...
もっと早く買っておけば…! ダイソーの「夏グッズ」大当たりを発見。灼熱の季節はコスパ良く乗り切るぞ
 蒸し暑い夏が始まりました。今年の夏も無事乗り越えられるようにと、ダイソーで「夏に使えるアイテム」を購入してきました! ...
『あんぱん』の方言、実際どう? 高知県民からの評価を聞いた。「あの俳優の声質と土佐弁が相性抜群」
 現在NHKにて絶賛放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。今田美桜が演じる主人公・のぶと北村拓海演じる嵩の二人が、どのよう...
ジメジメ湿度が憎たらしい! 梅雨の「嫌~な思い出」エピソード集。白いスカートが一瞬でビシャッ
 毎年ゆううつな、ジメジメとした梅雨の季節。髪はうねるし、メイクは崩れるし、傘があっても結局びしょ濡れ…なんてこと、あり...
休日がない(涙)私のストレス発散法。祝日ゼロな“魔の6月”はこう乗り越えた!
 祝日がない6月を乗り切った同士の皆さま、お疲れ様です! ただ、残念なことに7月と8月の祝日もたった1日だけ(涙)。休み...
お兄ニャン、そんな無防備スタイルで大丈夫? “たまたま”を心配する妹猫の優しさにキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゲフッ…炭酸でむせるのは“老い”のせいか。ついに来た「更年期の地雷」はそこかしこに。麺のむせはどうする?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
世話めんどくせっ!ズボラでも枯らさない「タフネス植物」たち。NASAが認めたスタイリッシュなツワモノも
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに今年も恐怖の季節がやってまいりました。  いやはや最近の日本の夏は、...
「社会人としての責任ですよー」休日に勘弁して! 私が“退職”を決意したLINE3つ
 仕事を辞めるのにはさまざまな理由がありますが、中には「あるLINEがきっかけで退職を決めた」なんて人もいるようです。い...
夫がイクメン=家庭円満とは限らない。妻でも母でもない“私”を取り戻すのは悪いこと?
「おしゃれは自分のため」と言いつつも、パートナーから「きれいだね」なんて一言があれば、それだけで1日中気分がよくなるもの...
「大阪万博」開幕から2カ月、どうなった? 変化した5つの常識。インパク、わんぱく…ファン専門用語も解説
 4月13日に大阪・夢洲で開幕し、連日にぎわいを見せている大阪・関西万博。累計入場者数も900万人を突破し(6月23日現...
美猫が勢ぞろい! 天才モデルに令和の王者まで♡ 癒しの“にゃんたま”の9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年6月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
記憶から消えていく…加工アプリを使わずに撮った、本当の顔
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
にゃんたま族はヒモが好き。誘惑に吸い寄せられて…この通り!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...