この漫画の主人公・リコちゃんは、彼氏の柏原さんに「もう気持ちがなくなっちゃいましたか?」と問いただされてしまいました。不幸じゃないけど、このままだとなんとなく不安。そんなリコちゃんが出した答えとは……?
不安は悪ではない…うまく付き合っていくしかない
2020年に感染症が流行って以降、世界の価値観がガラッと変わってきていますよね。そんな変化の渦中、不安にならない人の方が少ないのではと思います。
この連載では何度も同じことを書いてしまっていますが、結婚しても人生が劇的に変わるわけではありません。健気にいい子で待っていれば白馬の王子様がやってくる……なんて時代は、もうとっくの昔に過ぎ去ってしまったように思います。
でも、ずっと不安な人生をなんとか変えたくて「誰か私を連れ去ってほしい!」って思ってしまう気持ちも理解できるんですよね……。
漠然とした不安を拭うのは、このご時世ではもう無理なのかもしれません。だってもう確実とか絶対なんてものはなかったんだ、とみんな気づいてしまったから。きっとみんな不安なんです。だからできることは、この漠然とした不安とうまく付き合っていくことくらいなんだろうと思います。
不安を感じることは、悪いことではありません。想定する不幸な出来事が起きないよう事前に対処することができるのは、人間が不安を感じるからでしょう。目の前に現れた不安をひとつひとつ、地道に潰していくしかないのだと思います。
生きている限り不安は尽きないもの。だったら、ひとつひとつ不安を潰せるよう動いてみよう。不安を潰しながら、自分の行きたい方向に舵を切っていってみよう。
そう捉えることができたら、不安を少し脇に置いてあげることができるかもしれません。
登場人物紹介
リコ
幸せの絶頂から一転、離婚から立ち直りたいアラサー。恋愛以外に夢中になれることがなかったけど、最近ダメ恋愛エピソード執筆の副業が忙しく彼氏のことを放置しちゃってた。でも本音は……好きになれない彼氏から逃げてただけなのかもしれないな。
風太
友人シンちゃんのフリーランス仲間で、グラフィックデザイナー。初対面のリコに「バカなの?」と毒舌をお見舞いした(42話参照)。リコにダメ恋愛エピソードの執筆を依頼しており、よくこのカフェで仕事をしている。
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