あたらしいもの好きの作家・内藤みかです。最近は性風俗の高齢化について考えています。
人生100年時代と言われるようになり、次第に風俗関係で働く人たちの高齢化も目立つようになってきています。そんななか、「高齢者風俗嬢」というスゴイ本に出会いました。70代のナンバーワンソープ嬢の実態など、衝撃的な現実が次から次へと記されていたのです!
常連は若い男性たち!
熟女キャバクラや熟女デリヘルというものは、前からありますよね。美魔女さんも増えているし、ある程度熟れた女性のほうが色気があって好きだと言う男性も最近多いです。でも、さらにその先を行く、高齢女性風俗嬢がいるとは驚き!著者の中山美里さんは前からの知り合いなのですが、彼女は「世の女性がもっと元気になるきっかけになれば」と思ってこの本を企画したのだとか。
読んでいると、本当に夢があって、未来に希望も持てました。なにしろ私は40代、これからは枯れていく一方なのかなと寂しく思っていたわけですが、70代のデリヘル嬢のお客さんには10代や20代の若者が多いだなんて書かれてて、妙にときめきました。そして彼女たちは「若い男の人とエッチなことをして、さらにお金までもらっちゃって」と喜んで働いているわけです。なんてすがすがしい光景でしょうか! 70になっても10代からのニーズがあるのか〜と思うと、年を重ねるのが怖くなくなりますね!
■なぜ若者は高齢者風俗嬢にリピート?
本を読んで驚くのは、若い人たちが60代や70代の風俗嬢にハマっている、という現実。決して数は多くはないのかもしれないけれど、高齢者とそういうことをしたい、という若者が存在するのです。熟女だったらママがわりに甘えたいのかな? とまだ理解もできるけれど、高齢者だと、おばあちゃまがわり……!?
でも、わかる気はします。だっておばあちゃんって、ママよりもず〜っと優しいじゃないですか。ママは叱ることもあるけれど、おばあちゃんは滅多に叱らないし。もしかしたら、世の中に厳しくて冷たいママが増えていて、若い子の中で、ママへのスイートな感情を抱けなくなっているのかもしれません。そうなったら、彼らの甘えたい魂は、おばあちゃまに向かうしかないのかも。そして幸いなことに高齢化社会のおかげで、おばあちゃんのような年齢でもお元気にデリヘル嬢をしている女性がいた、というわけです。
■高齢者もまだまだイける!
本を読むと、高齢者風俗嬢さんたちは、昔からずっとそういう仕事をしていたという人のほうがむしろ少なそうな印象です。中には年金だけじゃ生活費が足りないなんて人もいて、やはりお金が必要で、この世界に入ってきたという方がほとんどなのかも。
そしてもちろん高齢者風俗嬢には同い年くらいの高齢者のお客様もつくのだとか。まだまだお達者なご老人が多いのですね。そして彼女たちは実に自由。カラダで稼ぎ、その稼いだお金を好きに使って生きているのです。とてもシンプルで、かつたくましいですよね。
こうしてカラダを張って生き抜いている高齢の女性たちは色々な意味で先陣を切っているのかも。
とはいえこうした動きは日本だけのものではなさそうです。2006年に製作された、イギリスを舞台にした外国映画「やわらかい手」は、難病の孫の手術費用を稼ぐために、風俗店で働き始めるおばあちゃんの映画です。もしかしたら今後、高齢者風俗嬢は、世界的に増加していくのかもしれません……!
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