実際は何もしてないのに…イクメン気取りの夫にウンザリな妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-08-14 06:02
投稿日:2021-08-14 06:00

いびつな関係を改善しようとするが

 夫は、育児に非協力的なだけでなく、子どもが熱を出しても知らん顔だし、妻であるIさんの体調がすぐれないときですら、子どものことはほったらかしだそう。

 とにかく「SNSに投稿するための写真」を撮影するときだけ、“いいパパ”を演じているとIさんは言います。

「身近で見ているだけに『よくやるよね』って呆れます。子どもたちも、そんなパパにはあまり懐いていないですね。

 だけど、SNSの写真を撮るためだけに、短時間でもお出かけに連れて行ってくれたり、流行りの食べ物を買ってもらえたりするので、そこは嬉しいみたいです。

 でも、子どもたちも成長してきているし、母親であり妻である私からすれば、このままの“いびつな関係”はそろそろ辞めてもらいたいというのが本音。

 なので、夫にもここ最近は『なんとかしてもらいたい』と伝えていますが……」

夫との生活を続けることに疑問

 家庭のことをもう少しかえりみてもらいたい、子育てにもSNS用の写真撮影だけでなくきちんと協力してもらいたい、家事も少しはやってもらいたい……と、Iさんから夫に対して再三にわたって話をするも、まったく変化はないとのこと。

 それどころか、夫が家庭に協力したり関心を向けたりする度合いは、年々減っているとすら感じているそうです。

「“イクメンな俺”をアピールすることには熱意を燃やすくせに、家のことも育児もまったくやらないという神経がわかりません。

 私が話をしても聞く耳を持たないところも、腹が立ちますね。

 最近では、このままこんな夫と生活を続けていいのだろうか……とも考えてしまいます。もしも他にいい人と出会えたり、私の収入がもう少しでも上がって自立できそうになったりすれば、夫との家庭は解消してもいいのかも、なんて思ってしまうこともあるんです。

 だけど、なんで妻にここまで言われて、何も改善しないのか……、夫が考えていることがさっぱりわかりません」

 では、Iさんの夫であるAさんの真意とは? そこには意外な本音が隠されていたのです。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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