ライブ配信の沼に…“推し”に課金を続ける夫を理解できない妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-09-11 06:13
投稿日:2021-09-11 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、ライブ配信で“推し”の女性への浪費を繰り返す夫に苛立ちを募らせる妻の心情をお届けします。

飲み会の代わりにライブ配信に課金

 30代後半のEさんの夫は、14歳年上の自営業者。夫とのあいだに子どもはいないものの、Eさんの子どもと3人で暮らしています。夫は経済的に裕福で、Eさんの子どもの教育費もケチることなく出してくれていて、我が子のように可愛がってくれていると言います。

「だけどここ1年くらい、夫が“推し”の女性に、お金をバシバシ使うことが許せないんです」

 コロナ禍になる前は、よく飲みに出かけていたという夫は、現在では仕事以外にはほとんど出かけることなく、友人たちとの飲み会もずっと控えているとのこと。その行動変容にはEさんは感謝しているものの、その頃からライブ配信アプリの“推し”の女性に湯水のようにお金を使う夫に対して不満なのだとか。

「これまで飲み会に使っていたお金を、ライブ配信アプリで課金して楽しんでいるだけだって夫は言うんですけど……。月に数十万円を使っているのを知っているので、妻である私はやっぱり理解できません。

 それだけのお金があるなら、私が普段我慢しているブランド物を買ってくれればいいのにって思ってしまうし、もっと夫婦にお金を使えると思うんです」

 Eさんから夫に対して、何度そのように話をしても、夫の態度は渋く「俺の金を、誰にどう使おうが勝手だろう?」と聞き入れてもらえないそう。その言い分も理解できなくはないけれど、よその人に使うお金があるなら妻に使ってもらいたいという心情に対し、まったく理解を示さない夫にイライラが止まらないEさん。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


交際4カ月でセックスレスに悩む女 彼は草食系じゃないはずよ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
Hな気分にならない…アプリで出会った彼女に疑問を持つ男
「冷酷と激情のあいだvol.86〜女性編〜」では、2歳年上の恋人・タカヒロさん(仮名)と交際4カ月でセックスレスに陥り悩...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
ダサくても我慢「婚活コーデ」気合い入れすぎは引かれるもと
 婚活中の女性は、第一印象を良く見せることに全力を注いでいるでしょう。でも、頑張るがあまり「気合い入れすぎじゃね?」と、...
恋バナ調査隊 2022-04-16 06:00 ラブ
末期ですか?恋愛したいけど「めんどくさい」と思うワケは…
 恋愛はしたいけど、付き合った後にめんどくさいのが嫌でそれ以上進めない……。こんな悩みを持っている女性は意外と多いようで...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
40代妻がハマる“セカンドパートナー”の世界 その女性心理は
 お互いに既婚者でありながら、プラトニックな関係を築く「セカンドパートナー」を知っていますか? 体の関係はないため、本人...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ
「スマホが壊れた」って何?浮気常習男の言い訳を論破する!
 恋人がいる人の中には、彼の浮気癖に悩んでいる人もいるでしょう。中には、浮気が発覚するたびに言いくるめられてしまい、なん...
恋バナ調査隊 2022-04-14 06:00 ラブ
「年齢で変わる恋愛観」妥協さんor高望みさん、後悔どっち?
 アラサー&アラフォーになると「この年齢だから恋愛に妥協しよう」と考える人と、「この年齢だから、最高の人を見つけよう!」...
恋バナ調査隊 2022-04-14 06:00 ラブ
人気じわり「令和版レンタル彼氏」知られざる実態を“覗き見”
 彼氏をレンタルすることが、コロナ禍にじわじわ広がっています。マンツーマンでの対応なので、ホストクラブよりも密にならない...
内藤みか 2022-04-14 06:00 ラブ
「ドーターに恋をした自称ダメ男」ハイスぺお爺ちゃまの恋文
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-27 14:28 ラブ
傷つく恋愛いらん!付き合っていないのに手をつなぐ男性心理
 付き合っていないのに手をつなぐ男性っていますよね。若いうちなら、少しの火遊びも冒険心で楽しめるもの。でも、年を重ねるご...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
30代40代の恋愛…なぜ片思いはつらい、逃げたいって思うの?
 若い頃は、たとえ片思いでも好きな人がいるだけで幸せな気持ちを味わえていたでしょう。でも、大人になるにつれて片思い自体が...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
夫に幻滅する5つの瞬間 しんどい夫婦生活を1ミリでも改善!
 大好きな人との結婚が決まった時、多くの人は幸せでバラ色の生活をイメージしていたでしょう。しかし、月日が経つにつれて「こ...
恋バナ調査隊 2022-04-13 06:00 ラブ
アナタを好きになっちゃう会話術 共通の話題がなくてもOK!
 同じ趣味の話題で盛り上がっている男女を見て、羨ましいと感じたことはありませんか? せっかくデートまでこぎつけたのに、共...
若林杏樹 2022-04-13 06:00 ラブ
いざ離婚!公正証書作成で養育費月6万円、元夫は顔面蒼白に
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
彼と価値観が合わない…コロナ禍で浮き彫りもすぐ別れるな!
 コロナ禍になり、生活スタイルが変わった人は多いでしょう。恋人がいない不安や寂しさから恋活に力を入れる人が増えた一方で、...
恋バナ調査隊 2022-04-12 06:00 ラブ
本気で結婚したいなら「遊び終わった男性」が買いって本当?
 過去に浮気をされた経験がある人は、彼氏を選ぶ時に「浮気するタイプかどうか」を基準にしている人が多いでしょう。中には、女...
恋バナ調査隊 2022-04-11 06:00 ラブ