ミスターコンに勝ちたい…課金者を探し回るイケメンの危うさ

内藤みか 作家
更新日:2021-09-30 06:00
投稿日:2021-09-30 06:00

ルックスよりお金?

 ミスターコンにはライブ配信以外の審査基準も設けて総合的に審査するものもあれば、ライブ配信の課金額のみで勝敗が決まるというものもあります。課金のみで決まるコンテストなら、大量課金すれば上位入賞できる可能性があります。極端なことを言ってしまえば、出場者に何十万も課金してくれる大金持ちの親がいたら、勝ててしまうかもしれないのです。

 本来ルックスで勝負するはずのミスターコンやイケメンコンテストで、なぜこのようなことが起きているのでしょう。それはライブ配信の課金アイテムで運営が儲けたいからというわけではなさそうです。彼らにどれだけ課金してくれるファンがついているか、つまりカリスマ性や求心力が審査されているのではないでしょうか。盛り上げ上手な男子のほうが、今後の活動もうまく行くだろうからです。

デビュー後の好スタートのために

 多くのイケメンコンテストは結果発表後にタレントとしての活動もあります。応募者も将来の芸能活動を夢見ている人が多いものです。しかし実際に活動スタートし、写真集を出版した際に誰も買ってくれなかったら困った事態になってしまいます。

 ライブ配信でアイテムが飛び交っている様子を見ると「この人はデビュー後も稼ぎそうだ」とわかりやすいのです。SNSのフォロワー数でもある程度は人気が見えますが、たとえフォロワーが多くても課金してくれる人が少ないケースもあるため、実際にお金が動く配信サイトのほうがより具体的に判断できるのでしょう。

未成年と課金問題

 ライブ配信は今盛り上がっているので、そうしたサイトでミスターコンやイケメンオーディションが行われるのもわかります。しかしコンテストで勝ち抜けたいあまりに見知らぬ女性に課金をねだるような行為は行き過ぎではないでしょうか。大量課金した女性からお礼にデートをねだられて困ったという事例もあります。出場者には未成年もいるのでトラブルが心配です。

 アイテム課金をねだってきた男子大学生に私は「まずは自分が応援したいなと思ってもらえる人間になりなさい。そうすれば自然に課金もついてくるから」と思わず説教してしまいました。しかし自分が勝つことばかり考えていて、ろくに話を聞いてはもらえませんでした。課金ファーストのミスターコンは何かが違うのではないか、その疑問が拭えません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「コロナ前の“俺スタイル”だけど?」口うるさい妻との不仲に達観する男
「冷酷と激情のあいだvol.157〜女性編〜」では、夫・ジュンジさん(41歳・仮名)の金遣いに悩む啓子さん(39歳・仮名...
並木まき 2023-08-26 06:00 ラブ
飲み代だけで月4万円! 赤字なのに危機感がなさすぎる夫に震える39歳妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-08-26 06:00 ラブ
「今のおまえ20点」何様ですか?妻が震えるモラハラ夫の非情LINE3選
 結婚するまでは優しかった夫がモラハラ夫へと変貌したら、あなたはどこまで耐えられるでしょうか? モラハラ夫は一緒にいると...
恋バナ調査隊 2023-08-26 06:00 ラブ
1人で悩まないで!頼ってみてほしいセックスレス4つの相談先
 夫婦の悩みの中でも、1人で抱え込んでしまいやすいのが「セックスレス」についてです。  特に女性の場合は妊娠適齢期があ...
恋バナ調査隊 2023-08-25 06:00 ラブ
「髪型似合ってるね」ザ・褒め殺し!女を惑わせるあざとい男の特徴6つ
 たくさんの女性を引きつけて虜にしてしまうあざとい男、周りに1人や2人はいますよね。女性の心を掴んで離さないあざとい男性...
恋バナ調査隊 2023-08-24 06:00 ラブ
愛しさよりうざいが優勢! 俺中心の「かまってちゃん夫」撃退テク3つ
 男性の中には、いつでも自分に注目してほしい「かまってちゃん」な人がいますよね。特にかまってちゃん言動が顕著になるのは、...
恋バナ調査隊 2023-08-24 06:00 ラブ
「長期的なガチ恋愛」を求めている男性と付き合う可能性を上げるテク
 気になる人ができた場合、恋愛上級者でない限り、何も考えずに行動すると失敗することが多いですよね。  せっかく好き...
若林杏樹 2023-08-23 06:00 ラブ
共働きなのに何で私担当!? 家庭で妻が我慢している4つの不満
 近年では、「男は稼ぎに出るから、女は家を守れ!」なんていうタイプの男性は少なくなりましたよね。実際に、男性側が育休を取...
恋バナ調査隊 2023-08-23 06:00 ラブ
セックスレス9年目、ChatGPTに相談したら6つのへぇ~な提案がきた
 最近話題のChatGPT。米OpenAI社が2022年にリリースしたテキスト生成AIのサービスです。  皆さんは...
豆木メイ 2023-08-22 06:00 ラブ
結婚どころか彼氏がいないのなぜ 30代独身女4つの特徴、足りないのは?
 30代も半ばに差し掛かったのに、結婚どころか彼氏すらできない……と焦っている女性も多いのでは? 今回は、30代になって...
恋バナ調査隊 2023-08-22 06:00 ラブ
お化け屋敷から1人で逃亡! 怖がり夫たちの驚愕エピソード集
 怖がりといえば、女性に多いイメージがありますよね。でも、意外と男性でも怖がりな人は多いものです。今回は、同じ怖がりでも...
恋バナ調査隊 2023-08-22 06:00 ラブ
意外にも結婚生活が幸せすぎる! 憧れの円満エピソードから学ぶ共通点
 婚姻率が下がりっぱなしだとか晩婚化だとか言われますが、愛する人と生きる日常ってやっぱり尊い! 今回は読むだけで幸せ夫婦...
恋バナ調査隊 2023-08-21 06:00 ラブ
人生初キスは先輩と♡…なのに鼻毛チョロ!? アラフォーの恋愛黒歴史譚4選
 40代を超えた女性の中には、できれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑...
恋バナ調査隊 2023-08-21 06:00 ラブ
「そうめんでいい」って何?料理が原因で火蓋が切って落とされた夫婦喧嘩
 夫婦喧嘩といえば、「浮気」や「性格の不一致」が思い浮かびますよね。でも、侮れないのは「料理にまつわる夫婦喧嘩」。今回は...
恋バナ調査隊 2023-08-20 06:00 ラブ
羨ましくさえ感じる今日この頃…結婚しない人を「賢い」と思う5つの瞬間
 最近は、結婚しない女性が増えてきています。「寂しくないのかな?」と思う一方、羨ましく感じる既婚者も少なくないのではない...
恋バナ調査隊 2023-08-19 06:00 ラブ
「前妻に謝りたい…」人並みの奥さんになれない女との再婚を悔いる50男
「冷酷と激情のあいだvol.156〜女性編〜」では、不倫の末に結婚をした和美さん(43歳・仮名)が、夫であるフミオさん(...
並木まき 2023-08-19 06:00 ラブ