最強の汎用性で大活躍!インパクト抜群の「ピンクッション」

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-10-06 06:00
投稿日:2021-10-06 06:00

ピンクッションってなんですか?

 ピンクッションとは、南アフリカ原産のヤマモガシ科の植物のことで、最近よく耳にする“ワイルドフラワー”の一種でございます。

 今後のネタの都合上、“ワイルドフラワー”について今回は多くは語りませんが、平たく申し上げると“ワイルドフラワー”とはオーストラリアや南アフリカなど南半球に自生する不思議なフォルムを持つお花の総称でございます。

針刺しに似ているから「ピンクッション」

 そのワイルドフラワーの仲間であるピンクッションは、見た目そのまま、お裁縫で使用する“針刺し”に針がたくさん刺さった状態に似ていることから、その名がつけられました。

 ピンクッションの別名を“レウコスペルムム”といい、ギリシャ語のレウコ(白い)とスペルマム(種子)に由来し、種子は文字通り白い種子でございます。

 まるで針のように見える一本一本は花びらではなく、実は“雄しべ”で“花”そのもの。

 ツボミの時は産毛のような細かい毛に包まれており、針が大きく開けばとても華やかな印象のお花でございます。お色も赤や黄色、オレンジと、まるで南国のイメージな発色でありながら、実は日本オリジナルの生け花にも良く使われる人気者です。

 独特なフォルムのおかげで、花合わせが難しい……といわれているようですが、世の中には「これはなんですか?」と聞きたくなるような、もっと“独特すぎる形の花”がございます。

「ピンクッションだからこそ!」の印象的なアレンジでは主役になり得ますし、独特すぎる花や強烈に濃い色味の花とのコラボでは名脇役にと、ある意味最強な汎用性を持つお利口さんなお花がピンクッションなのでございます。

 また、開花してから少なくとも2週間は日持ち可能。下手をしたら1カ月も持ちます。乾燥にはやたらと強いので、生花の切り花としてご購入なさったのならば、お水は少なめが鉄則。花瓶の半分より下のお水でお願いいたします。多湿になるとカビを呼びますのでご注意あれ。

 切り花だけでなくドライフラワーとして楽しめるのが特徴で、そう考えると初期投資が高い感じがしても、結局は“なんだかお買い得な花”というイメージでございます。

 年中出回っているピンクッションではございますが、とはいえ「旬」みたいなものもあると言えばあります。

 年末は需要が増えるためお値段がガーッと高騰いたしますが、今の時期は意外とお手ごろ価格。花色が、見ようによっては「秋色なの?」ともいえるお色なので、これからの季節はハロウィンなどのイベントフラワーとしてもオススメなお花なのでございます。

触ってみたらスゴイのよ。

「これはオモチャなの?」と言いたくもなる不思議なフォルムのピンクッション。

 キレイともかわいいとも違うような……なんとも形容しがたいけれど、ちょっと気になる魅力的なピンクッションを触ってみると、これまた不思議なお花なのでございます。

 見た目は造花のような光沢。ビニールみたいなツルピカな花は、触ってみると文字通り“針山”のような固く丈夫な感触。「こりゃあ強そうだ!」と思わず笑っちゃうイボイボ触感は、クセになるような感覚でございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


100均の“お掃除グッズ”でチャレンジ!夏の水回りは「凄腕くん」でピカピカになるか?
 夏は“大掃除向き”の季節だと思っています。冬のように水が冷たすぎないので、特に水回りの掃除は今がチャンス。  気...
大阪万博だけじゃない!行列で起きた“地獄と奇跡”8連発。推しの神対応、彼氏との悲劇…
 2025年4月にスタートした大阪万博も、残すところあと僅か。今回の万博は、何かと大行列ができることで話題になっていまし...
捨てにくい…!困った引き出物、賢い処分方法は?タオルは保護猫に寄付、2人の写真はリメイクで
 結婚式や祝賀会などの引き出物で、「正直いらない」と思ってしまったものはありますか? 折角の品物だと分かっていても、いら...
“にゃんたま”様の背後に潜む怪しい影…おわかりいただけただろうか
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「飲み=仕事」の時代を生きた酒豪おばさん、ついにリタイアか? 老化で変化した飲酒との付き合い方
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
花屋が一押し!敬老の日に「マリーゴールド」を贈りたい理由。長持ちさせるコツはある?
 今年もシビれるくらい暑い夏でございました。  最高温度は毎日のように体温超え。心配していたのは作物の生育。備蓄米...
賛成or反対? 職場にいる“2世社員”への本音。本人的には「バレたくない」ってなんで?
 あなたの職場に、親が会社の中心人物である「2世社員」はいますか? コネ入社ゆえに対応が厄介だったり、逆に出先では信頼さ...
「都合がいい時ばっかり!」未熟な若妻にイライラ…53歳の義母が下した“自己防衛”作戦
 息子が結婚をすれば、息子の妻(いわゆる「お嫁さん」)も家族の一員。だけど、“家族”だからこそ生まれる“摩擦”や“モヤモ...
業界人「あの子、お気に入り枠だから」の噂。芸能界に渦巻くタレント達の“自尊心と屈辱”のはざま
「この子、社長のお気に入りだから」  そういう一言を、私は何度となく耳にしてきた。現場に漂う空気は一瞬で変わる。誰...
ストレスとは「心のコップ」がたまること…自分からのSOSに気付く意外なヒント【専門家監修】
 2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレ...
公園でのケガも学校のせい! ラスボス級“モンスター保護者”のヤバすぎる行動6選
 学校などに対し、自己中心的な要求をしたり理不尽に怒鳴り込みに行ったりするモンスターペアレント。そんな保護者に悩み、現場...
“イケにゃん”の貴重な大胆ポーズ♡ テレビ番組に夢中なプリンスの休日
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
部下の妻に恋をして…不適切な関係に焦がれた男の末路。色恋沙汰のスキャンダルの恐ろしさ
 職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人...
昼寝中の我が子がいない! 育児の恐怖体験エピソード。前世の記憶にゾッ…
 今回は、育児の恐怖体験エピソードを集めてみました。これらは誰にでも起こり得る出来事。育児真っ最中の方はぜひ参考にしてく...
【漢字探し】「嫁(ヨメ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
“クレクレ”ママがご降臨! 金持ちなのに「ランドセルもらえない?」って引くわ…ケチすぎLINE3選
 今回ご紹介するのは「ケチだな」と思ったLINE。ケチなのか、ケチではなくフェアなのか、人それぞれ基準は異なりますが、あ...