小さくても効果絶大!ブルースターは男の子のラッキーカラー

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-10-27 06:01
投稿日:2021-10-27 06:00

ブルースターを育ててみたら驚いた!

 か弱く手間のかかりそうな雰囲気のブルースター。

 育ててみて驚いたのでございますが、実は意外と手間がかからないタフな植物でございます。

 ツル性の植物なので支柱は必要ですが、日光と水はけの良い場所を好み、水分コントロールのしやすい鉢に植えておくと、なにかと楽でございます。

 長雨が続くと花や葉にシミができたりしますので、軒下など雨の当たらない場所への移動がオススメ。肥料は植える際、元肥に化学肥料か堆肥でOK。

 花が咲いているときは、置き肥か水に混ぜた液体肥料を。冬の間は肥料は必要なく、水も切らし気味に。霜にあたりさえしなければ、越冬も可能でございます。

 と、ここまでは、上手に育てていただくために通常ワタクシが花屋にてお客様にご説明させていただくことではございますが、ワタクシが育てたブルースターは、過酷すぎる状況下でもほんとによく育ちました。

 空いた鉢が見つからず、パンジーを抜いた大鉢に土も変えずにそのまま植え、水は夏でも忘れた頃に気が向いたらあげる程度。ツル性の伸びる茎は、切れば切るほど枝分かれして、絡まった支柱いっぱいに花が咲き、切り落とした茎は挿木にもできて、さらに増える。

 気がつけば知らないうちに細長い舟形の短いインゲン豆みたいな種がたくさんできあがり、自然に任せてそのまま冬を越え、初夏にはまたもや勝手に花が咲く……といった具合に、さすが路傍でも育つ「ガガイモ」科の植物だな、と感心するタフっぷりでございます。

古事記にも登場?

 毎日、動画サイトで古事記関連動画を垂れ流しで聞いている“日本昔ばなし大好きおばちゃん”のワタクシにとって、「ガガイモ」で思い出すのは、少彦名(日本書紀でのスクナヒコナの表記)の天之羅摩船(アメノカガミノフネ)でございます。

 少彦名(スクナヒコナ)は古事記に登場する国造りを行なった大国主(オオクニヌシ)とともに日本各地を巡った小さな協力者であり、お伽噺「一寸法師」のモデルといわれる神様でございます。

 少彦名は国造りのため仲良く大国主とともに諸国をめぐるのでございますが、小さいくせに豊富な知識と知恵で大国主を大いに助け、今では日本の各地の神社の御祭神になっております

 そのご利益は五穀豊穣、国家安泰、商売繁盛、医療の神、縁結び、酒造の神、etc……となんだか多岐にわたっているのも、「小さいヒーロー」として人気があるのも頷けます。

 そんな、少彦名と大国主との最初の出会いが衝撃的。

 大国主が日本の国づくりの旅の途中、立ち寄った出雲の美保の岬で海に浮かぶ小さな船を見つけます。

 よく見ると、ガガイモの実でできた船に乗り、蛾の皮の衣をまとった手のひらサイズの者が少彦名だったというお話。このガガイモの実でできた船を「天之羅摩船」といい、ガガイモは漢字で書くと「羅摩」と書きます。

「岬にいるのに、海に浮かぶガガイモの船なんて見えるのかよ?」と聞きたくもなりますが、それが見えるのがやっぱり神なんでしょう。

 そして、ガガイモの種はまさにブルースターの種にそっくり。

 さやがパチンと弾けて舟形になった殻の中から、たんぽぽの種のように綿毛のついた種がふわふわと飛び出してまいります。

 この弾けた種の殻に乗って、少彦名は海を渡って来た……といったお話でございます。

おわりに

 いかがでございますか? ブルースターの話がまさかのお伽噺に飛んでしまいましたが、前述のとおり、ブルースターは人生の門出に送る花として知られております。

 たった数輪でもフラワーデザインに取り入れるとパンチのあるアクセントになり、全体の仕上がりを一気に可愛らしい方向に導いてくれる魔法のお花でございます。

 お家で飾る場合、たった1本コップに入れるだけで小さく可憐な花の割にガラリと周りの雰囲気を変える底力は、一寸法師のポテンシャルの高さに似ております。

 明るい青のブルースターは飾ることで仕事運を上げ、発展する花といわれております。アナタのお家の東の方角や窓辺、お玄関に飾ってみてはいかがでしょうか。

 お試しあれ。

 ブルースターがアナタに安らぎと幸運をもたらしてくれることを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


卒入学、彼岸、送別会【花屋が教える】予算内で理想の花束を贈る7カ条
「斑目さん、今年こそは頑張って期限内にお願いしますよ!」  お正月がなんとなく終わったばかり、なんて思っていたら、我が...
「とにかく盛り上がるやつ頼むよ」ってさぁ 先輩の無茶ぶりLINEがすぎる
 お笑い芸人の松本人志とその後輩芸人たちによるアテンド飲み会が話題になっていますね。  ニュースの真偽はともかく、...
2024-02-21 06:00 ライフスタイル
仕事のサボりがバレた瞬間4選 リモートワークは意外と見られている!
 近年では、リモートワークやフレックスタイムなどの制度が導入されて、数年前よりも働きやすくなりました。  一方で、自由...
真似から始まったファッションも、いつか体に馴染むもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
年の差婚の弊害?夫の“昭和の価値観”を持つ息子の将来が不安すぎる件
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私の夫は10...
仕事のモチベが上がらない!30女40女のやる気スイッチをONにするテク
 どんなに好きな仕事でもモチベーションが上がらない時だってありますよね。気持ちが乗っていない時は、ミスしたり、時間が永遠...
この子を育てるのは無理かも…発達障害児がストレスで鏡に刻みかけた言葉
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
菜の花の小道で一触即発! 道を譲るのはどっちの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
今夜は誰と出合おうか…人で溢れる街の隅っこに転がる心
 先に仮想世界(?)でお互いを見つけて、そこから顔を合わせるって最初は気まずくないのかな? と昭和の世代は思っちゃうけど...
水商売の水は流水説 夜の街で働くホステスやホストだけが当てはまるの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
2月相次ぐ地震で“南海トラフ”がトレンド入り 専門家の警戒する地震は?
 2月15日午前10時8分、京都府南部で震度3(マグニチュード=M3.7)の地震が発生。14日にも同じ場所で震度4(M4...
贈り物に「無理して喜ぶ」はNG行動 本当にイイ女は“感動コスパ”の猛者
 誰かに喜んでもらえるのって嬉しいですよね。そして小さな労力でたくさん喜んでもらえたら、もっと嬉しいですよね。それが“感...
シャトレーゼ専用のポイ活は知らなきゃ損! 激アツ宿泊特典&賢い裏ワザ
 シャトレーゼのお菓子はよく食べているのに、シャトレーゼのポイント「カシポ」を知らないなんてもったいない! 「カシ...
イラッ!遅刻を許せない私は心が狭い? 穏やかな心を保つ3つの考え方
 会社や約束の時間に、平気で遅刻を繰り返す人を見ると「許せない!」と感じる人は多いはず。とはいえ、自分がイライラすれば周...
朝日に向かって飛び立つハクチョウにも悩みがあるとしたら…
 朝日を浴びて飛び立つハクチョウたち。並んで飛んでいるけど、それぞれどんな立場で、どんな関係なんだろう。  きっと...
私が芸能活動できるのはギャラ飲みのおかげ! タレントの卵の実生活は…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...