息子のお友達から“シングルマザーだもんね!”と言われた日

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-11-23 06:00
投稿日:2021-11-23 06:00

シングルマザー3年目の今も息子に言えずにいる私

 実は私は、離婚から3年目の今も「シングルマザー」という言葉だけではなく、「母子家庭」「ひとり親」「親権」など、そういった“離婚用語”を息子に話せていません。

 きちんと言葉の意味を教えるのが億劫なのと、単純に息子がどう思うか、傷つかないかが気になるからです。

 でも、あの時、もしも事前に「シングルマザー」の意味を息子に話していたら、息子が「そうだよ!」と、ひとこと言って終わっただけの話のはず。そんなシーンはこれからいくらでも発生するかもしれないのに、いまだ言えずにいる私。

 ……でも、この原稿をきっかけに、息子に話してみようかなと思っています。

「シングルマザー」と名付けた人に言いたい

「シングルマザー」と名付けた人に言いたい。どうせなら、もうちょっとポジティブなイメージの言葉にしてくれたら良かったのに、と。

「シングル=ひとり」という言葉自体が、なんだか暗いんですよね!

「インディペンデンスマザー」とか「リバティーマザー」とか「パワフルマザー」とか、そう言うだけでちょっと陽気になれる意味合いの言葉だったら、「うちはインディペンデンスマザーだったからね……」なんて言われたとしても、ちょっと明るくなれるかもしれないのに(笑)。

 なんて、妄想が進んでしまうほどに「シングルマザー」って、なんだかやっぱりあまり好きじゃない言葉。今、あらためて、そう思います。

 独立していて、自由で、かわいそうではないからこそ、少し意地のような感情になってしまいますね。

追記

 この原稿を書いた今日。お風呂で湯船に浸かりながら、「『シングルマザー』って、どういう意味か知ってる?」と、思い切って息子に聞いてみました。

 息子は「ママが言ってるの聞いたことあるけど、知らない」と。

 なので、「パパとママが喧嘩して離れて、そのあとに子供と一緒に暮らすママのことをそう言うんだよ」と、教えました。

 ただ、一概にそれだけではないため、「あと、パパがいなくなってしまったり、死んでしまってママと子供だけの家族になった場合もシングルマザーって言うし、最初から結婚しなくて子供を産んだ場合も……」と話しはじめたら、だんだんまとまりがつかなくなってきました。

 そうこうしているうちに、息子はのぼせて「暑い」「出たい」と言い始めたので、断念(笑)。

 まぁただ、私の中で大きなハードルであった「シングルマザー」という言葉を息子に伝えたことは、一歩前進かもしれません。これからも、少しずつ話していくとします。

(文;孔井嘉乃/作詞作曲家 イラスト:こばやしまー/漫画家)

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「五十路アイドル」キムタクに膨らむ妄想 2022.11.13(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
セルフお灸「熱さレベル1」からはじめよう 2022.11.12(日)
 突然ですが、セルフお灸にハマっています。  サウナやマッサージなど、血行をよくする健康法は色々ありますが、お灸もいい...
金欠!お金がない!でも「楽しい休日の過ごし方」8パターン
 せっかくの休日もお金がないと、「何もできない」と感じてしまうもの。確かに、何かしようとすれば、お金がかかることがほとん...
熱心な“布教”は逆効果!推し活でやりがちなNG行為を猛省する
 生きるために必要な”推し”、みなさんにはありますか? 人やキャラクターだけじゃなくて、物や事柄でもいいのですが、とにか...
重力との戦い方…あらがうか受け入れるか?2022.11.11(金)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
伊勢「ジオラマ食堂」のオッドアイ美少年“たまたま”にキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
値上げの嵐でクサクサ!金運UP“黄色のオンシジューム”に注目
 値上げの冬でございます。  猫店長「さぶ」率いる我が花屋にて、送られてきた電気代の明細を久々に見ましたら……目ん...
大阪「ジオラマ食堂」で“たまたま”発見!一休み中をパチリ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
長く続く関係 きっかけはちょっとしたこと 2022.11.6(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
それしんどくない?「健康オタク」から届くLINEあるある3選
 健康志向が高まる昨今、菜食主義やマクロビ、発酵食品などの食に対する関心を持ち、無添加の化粧品を使うなど素材にこだわった...
劣等感さよなら!「コンプレックスが消えた」5つのきっかけ
 どんな人でも、1つや2つはコンプレックスを持っているもの。でも、コンプレックスによって自分を卑下したり劣等感を持ってい...
大人も新鮮!新作絵本の楽しみ方に気付いた 2022.11.5(土)
 子どもの絵本を買う時、どういう基準で購入していますか? 4歳と1歳の2人の子を育てる筆者は、この前まで「自分が幼いころ...
ぷぅ~、音も臭いもヤバ!「おならのごまかし方」完璧ガイド
 人前でおならをしてしまう時なんて、誰にでもありますよね。でも、周囲の人のおならをあまり聞かないのは、みんなそれぞれ独自...
「この人と合わない」でも“心の扉を開いた風”に見せる3カ条
「この人とは合わないな」と感じたら、みなさんはどうしますか? 私は心の扉がものすごく重厚で、一度ダメだと思うと再び心を開...
“たまたま”のナゾを追跡! デザインがちょっと変わってる?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
誰かに「見つけてもらいたい」と思う気持ち 2022.11.2(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...