子育ては量より質!仕事についてポジティブに息子に伝えたい

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2022-02-08 06:00
投稿日:2022-02-08 06:00

シングルマザーの働くママ友と話した

 先日、ミュージシャンでシングルマザーの友人と会った時、子育て談義をしました。

 我が子が「こんなにも可愛い!」という親バカ話をしたり、「一緒にいられる時間が少ないから、怒る気になれない」なんて苦笑したり、「子育ては時間じゃないよね。質だよね!」と慰め合ったり。

 彼女も演奏やレコーディングなどの仕事で、家をあけなければいけないことが多くあるようです。忙しい彼女ですが、子供と過ごせる時間をできる限り充実させていて、教育面やしつけ、貯金や保険に関して考えることなど、我が子たちへの愛情に手を抜くことがありません。

 子供と一緒にいられる時間は有限ですが、それは、シングルマザーに限ったことではありません。地域の人たちや親兄弟、施設を頼りながらも、「やりたいことを諦めずに、生き生きと仕事をしたい」と、そんなふうに思うのは、彼女を含め多くの働くシンママとの共通点かもしれません。

シングルマザーだから仕事をしているわけではない

 先日、「ママってね、YouTuberやってるんだ〜!」と、息子が突然、知り合ったばかりのお友達ママに言いました。これは6年前に結成した「mamakanon」というママユニットのこと。

 でも、YouTubeだけで生計を立てているわけではないですし、そのお友達ママは明らかに誤解をしているようだったので、変な汗をかきつつ活動内容を伝えたところ、隣で聞いていた息子は、さらに「ママのYouTube、見てね!」と、推し活をしてくれました(笑)。

 帰り道に「なんであんなこと言ったの?」と聞くと、「ママがかっこいいって言いたかったんだよ!」と、誇らしそうに話してくれました。

 私は息子のためにだけ、仕事や音楽をしているわけではありません。シングルマザーだから忙しいというわけではなく、もしもシングルマザーにならなかったとしても、止まることのない回遊魚のようにせかせかと動き続けていたことだろうと思います。

 でも、息子が私の仕事に対して「かっこいい」と思ってくれることはすごく嬉しく、それだけで、すべて報われるような気さえしています。

「寝顔を見ればがんばれる」は本当

 仕事に悩む時、私はすぐに息子に相談をします。「こんなことやってみたいんだけど、どう思う?」「ぜんぜん仕事が終わらない! どうしよう!」なんて。

 そんな時、息子は「全部やってみたら?」とか、「ごろんごろんと休んだら?」と的確な答えを出してくれて。本当に大きな大きな存在です。

 ドラマや映画などで、子供の寝顔を見て奮起する母親の描写ってよくありますが、あれは本当ですね。どんなに疲れていても、眠たくても、息子の寝顔は一番の栄養剤。「よし! がんばろう!」という気持ちになれるから不思議です。

 そんな今も、元気を注入してもらいました! 働くシングルマザーのひとりとして、今日も張り切ります。

(文;孔井嘉乃/作詞作曲家 イラスト:こばやしまー/漫画家)

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


私の心が狭いのか? 甥っ子が放った「お金持ちだから好き」発言にモヤモヤした話
 あっという間に、9月ですね。早い! 夏休みの帰省で姪っ子や甥っ子に会った方も多いのでは。  筆者にも、5歳の甥っ子が...
テーブル下でこっそり放熱中…ステンレスで涼をとる賢い“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どものいない祭り
 都会の喧騒の中で見つけた祭り。  そこにははしゃぐ子どもの姿はなかった。  たまにはいいかな、自分のためだ...
ほっこり癒し漫画/第81回「センセッ ジカンデスヨッ」
【連載第81回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「鉄漿」って読める? ヒント:最古のメイク
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
子ども同士のLINEにもドラマが!将来の夢はスパイに忍者…ピュアな感じがたまらん
 最近では、小学生でもスマホを持っている子が増えていますよね。連絡ツールとして友達とLINEを使いこなし、時代は変わった...
女はお嫁さん要員? 年収800万でも「行き遅れ」と見下される田舎の地獄
 西新宿の高層ビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、悠々自...
毒親の介護をしたくない 実家から逃げた女が「決別」のため払った金額は
 西新宿のビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、おひとりさ...
田舎を捨てた「独身女」は不幸ですか 絶縁した家族が来て…今さら何の用?
 いまだ残暑が残る9月の初め。月曜日のAM7:30。  すでに汗ばむ陽気に包まれながら、西村咲子は新宿西口の高層ビ...
職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大優勝!秋から元気な“開運最強”花5選。一輪挿しでも存在感たっぷりで映える1本を紹介
 台風10号の遠隔豪雨は、神奈川にあります猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも様々な影響を及ぼしました。大雨を睨みなが...
みんなどうしてる? 大地震の経験者が語る我が家のリアルな地震対策7選
 南海トラフ地震の危機感が高まる中、「我が家も地震対策を見直さないと」と思っている人は増えているようです。ただ、実際に被...
バツイチ女一匹「昭和の意地」を捨てたおじさまから商店会会長を任されましたよ…!
 前回、ポンコツ商店会再起動という渦に巻き込まれた私。とりあえず、様々な問題解決のため、床屋さんと元酒屋さんとの密なミー...
猫飼う40独女が準備する「防災グッズ」元カレのアレと被災した親の経験談が沁みる…
 9月1日は「防災の日」でした。地震や台風などに対する不安が高まっている今、災害に備えていますか? 私は、しなきゃしなき...
40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  最近、フ...