「別れ=もう他人でしょ?」元恋人からの連絡に辟易する男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-02-26 06:00
投稿日:2022-02-26 06:00
冷酷と激情のあいだvol.78〜女性編〜」では、結婚前提で交際していた恋人であるユタカさん(仮名・33歳男性)から、理由も教えてもらえずにフラれた優佳里さん(仮名・29歳女性)の未練をお届けしました。
 では、なぜユタカさんは、突如として優佳里さんに別れを告げたのでしょうか。

元カノからのしつこいLINEにイライラ

「“せめて別れることになった理由だけでも知りたい”と、優佳里からは相変わらずしつこく連絡が来ています。最初のうちはLINEを開いていましたけど、毎回同じことばかり送ってくるので、今では未読にして放置をしています。

 別れ話を告げるときに、“理由”って、そんなに大事なんですかね?

 結婚しているわけでもないから、どちらか一方が『別れたい』って決めたら、そこに理由なんかなくても終わる関係が恋人関係なんじゃないの? って思うんですけど……」

 優佳里さんから、別れたあとにも何度もLINEが届くことに戸惑っている様子のユタカさん。「まるで一度でも付き合ったら、相手へのマナーなんてお構いなしって感じでバシバシ送りつけてきて、イラつきます」と嫌悪感をあらわにします。

他人になっているはずなのに、なぜ?

「僕は、別れを告げたんだから、そこでもう他人になっているってことですよね? なのに優佳里は、なんでこんなにしつこいんでしょうか。

 無視されているのに、さらにLINEを送ってくるなんて、相当に図々しいと思いませんか?」

 優佳里さんからのLINEを好ましく思っていないユタカさんは、優佳里さんが自分に対して未練を抱いているであろうことにも不快感があるのだそう……。

「繰り返しになりますが、ただの恋人関係では別れるのに理由なんていらないと思うんですよ。一緒にいて楽しくないとか、結婚相手としては考えられないとか、後付けみたいな理由なら、いくらでも僕だって言えますよ?

 でも、そういう話じゃなくて、僕自身が優佳里に対して『もう付き合うのはいいや』って思った、それが真実だし本当の理由なわけです。

 だから、別れ話をしたことそれこそが、僕が優佳里と別れたいと思った理由だってことですよ。それを『理由を教えて』ってしつこく連絡してきても、それ以上の答えなんて出せるわけがない」

復縁を考えるくらいなら別れない

 優佳里さんが復縁を望んでいるであろうことは、ユタカさんも気付いていて「でも、絶対にありえないし、復縁を考えるくらいの関係なら、別れ話なんてしてない」とキッパリ言い切ります。

「結婚前提で付き合っていたんだから、別れるなら、きちんとその理由を伝えるべきだって優佳里は僕に言うんです。

 だけど、結婚して離婚する夫婦だって、明確な理由なんてない人たちだっているだろうし、“●●だったんだから、こうするべき”って、別れてからも優佳里から何かを押し付けられている気がしちゃって、本当にウンザリなんですよ……」

  ◇   ◇   ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


あんた何様ですか? いい加減つら、理想が高い夫を持つ妻たちの愚痴5選
 夫の理想が高ければ高いほど、妻たちの不満は膨らむ様子。「なんなのコイツ!」と怒りがこみあげ、離婚を考えるようになる女性...
恋バナ調査隊 2023-12-01 06:00 ラブ
コロナ後のいま“レス不倫”増殖中! 2度目も3度目も食事だけデートのワケ
 コロナが5類に移行してから、くすぶり始めているのが、不倫です。濃厚接触を避けていたコロナ禍では自粛傾向にあった禁断の関...
内藤みか 2023-11-30 06:00 ラブ
不倫も人生経験、不倫してよかったと語るツワモノたち 一体何を学んだ?
 誰もが「不倫はいけない恋愛」と思っているでしょう。でも「不倫してよかった」「不倫も人生経験の1つ」と考えるツワモノもい...
恋バナ調査隊 2023-11-30 06:00 ラブ
あなたは何のため? 女性が入籍・結婚を望む5つの理由を考えてみた
「大好きな人とずっと一緒に過ごしたいから」「子どもが欲しいから」などなど、結婚したい理由は人それぞれ。あなたが結婚したい...
恋バナ調査隊 2023-11-29 06:00 ラブ
男の「よく食べる人が好き」発言に裏ナシ? “食好き女”アピる前に読んで
「好きな女性のタイプは?」という質問に対して、「よく食べる女の子が好き!」と答える男性って結構いますよね。でも、その言葉...
恋バナ調査隊 2023-11-28 06:00 ラブ
家事をしない夫への「プチ仕返し」私ばっかりしんどいの、おかしくね?
 男女平等が常識になってきた現代ですが、まだまだ男女の差は存在します。その差が特に顕著なのが家庭の中。夫婦共働きであるに...
恋バナ調査隊 2023-11-28 06:00 ラブ
現在イイ感じの彼に「過去の恋愛」どこまで話す? 許容範囲はどこ
 男女が距離を縮めていく中で、話題になりやすい内容といえば“過去の恋愛”。ですが、「どこまで話していいのか……」と、迷っ...
恋バナ調査隊 2023-11-27 06:00 ラブ
「一生独身でいいかも…」推し活で満足する40代独女の心理とよぎる心配
 好きなキャラクターやアイドルなどを追いかけて応援する「推し活」。40代独女の中には最近では「推し活」だけで満足してしま...
恋バナ調査隊 2023-11-27 06:00 ラブ
スイカから保険金殺人に発展!? 夫が戦慄する妻の「ヒス構文」LINE3選
 皆さんは「ヒス構文」を知っていますか? 「ヒス構文」とは、お笑い芸人のラランドさんのネタから生まれた言葉で、ヒス...
彼の人間性を疑ったあり得えない4つの言動、不信感を抱いた感覚は大事に
 彼氏や夫の言動に「そんな人だったの?」と引いた経験はありませんか? 人間性を疑うほどの出来事があると、大好きだった彼へ...
恋バナ調査隊 2023-11-26 06:00 ラブ
「入籍は餞別みたいなもん」30男が非モテ系彼女とのケジメ婚に悩むウラ
「冷酷と激情のあいだvol.170〜女性編〜」では、交際2年目で同棲をしている恋人が、風俗通いや浮気をすることに悩む理奈...
並木まき 2023-11-25 06:00 ラブ
風俗に職場女性とねんごろ…それでも年下男と別れられない34歳女の悲哀
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-11-25 06:00 ラブ
恋愛ライバルが少ない「出会いの穴場」は? おすすめの趣味&業界
 良い恋愛をするには、素敵な男性と出会う必要があります。でも、現実には素敵な男性は彼女がいたり、既婚者だったりとなかなか...
恋バナ調査隊 2023-11-24 06:00 ラブ
別居中の夫と復縁する方法…3カ月以内ならあり?チェック方法&きっかけ
 夫婦関係がうまくいかなくなった時、すぐに離婚するのではなく一旦別居する夫婦は多いですよね。でも、いざ別居すると相手の存...
恋バナ調査隊 2023-11-24 06:00 ラブ
マッチングアプリの既婚者男性、真の目的と女性が騙されない有効策を聞く
 恋活系マッチングアプリといえば、ほとんどの人は独身男女が恋人を見つけるために使うものだと考えるでしょう。けれど、その中...
内藤みか 2023-11-23 06:00 ラブ
適齢期ではあったけど…私が「元彼と結婚しなかった理由」
 アラサー・アラフォーになると、結婚を視野に入れた恋愛をする人がほとんど。そのときに交際している彼がいたら、彼との結婚も...
恋バナ調査隊 2023-11-23 06:00 ラブ