「サロン・ド・リョウカ(仮名です)」には本当に様々なお客様がお見えになるのですが、そこで見てきたお客様のお話をしましょう。
ロクデナシ男を見抜く3つのポイント
バーの扉を開けた瞬間、ロクデナシ男はわかってしまう。前回、そう書きましたが、その外見における特徴はいくつかあります。
【ロクデナシ男の外見の特徴】
1. スーツの着こなしがやぼったくて洗練されていない
2. バッグや靴などの愛用品が汚れていて、大事に扱っていない
3. 手やお肌のお手入れが行き届いていない
私がいるのはバーですから、敷居はそんなに高くありません。それだけに、お客様も接待とかでなく、割と気軽にいらっしゃるので、素の姿が見えるのです。
ここに書いたことは、高いものを身につけているかを見極めるものではありません。ふだん使っているものを大事にしているかどうかがわかるのです。
気配りや配慮は服に出ます
お金持ちの方でスーツがキマっていない方はいません。もちろん、ある程度、高いものをオーダーされているのでしょうが、その服に愛着があれば、脱ぎっぱなしで放っぽりたりはしません。
きちんとハンガーにかけて、ケアします。そうしないと、服はよれ、肩が崩れ、だらしなく見えるからです。
パンツがずり落ちて、裾が長く見える方もいますが、服に頓着がないのでしょう。そういう方は靴にも気を配らないし、自分の健康にも気を使っているようには見えません。
もちろん、むさくるしい格好をしていても、素晴らしい方はいるでしょう。でも、銀座のバーというのは、ある意味、紳士の社交場です。そこで飲むにはそれなりの気配りが必要なのですが、ただのお金持ちの中には、そのあたりがわからないというか、「俺のスタイルのどこが悪い」みたいな自分勝手な方がいるのです。
店への気配り、周りへの配慮がない人はいくらお金があっても、自分勝手でワガママな人。女性は振り回されてしまうのではないでしょうか。
いいものを長く大切に愛用されています
本当の紳士は、愛用品をとても大事にしているのがわかります。気に入っているものしかお持ちになりませんし、バッグから靴まで全てに愛を持って大切にされている。ですから、少し傷がついたり汚れると、修理に出す。年季が入っている良い小物をお持ちです。
小さなことにも愛情を持ち、周囲には気を配る。そうしたことが出来るかどうか。紳士とロクデナシを見分けるポイントですね。
次回に続きます。
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