「芸能人二世」サバイバル! 生き残るための“最大武器”は?

コクハク編集部
更新日:2022-04-15 06:00
投稿日:2022-04-15 06:00

中山秀征長男、斉藤由貴長女も参戦!

 この春も芸能界は二世が注目を集めるようでーー。タレントの中山秀征(54)の長男・中山翔貴(23)は4月8日スタートのテレビ東京系ドラマ24「しろめし修行僧」(毎週金曜深夜0時12分~)で俳優デビューを果たした。主人公でお笑いトリオ・ハナコの岡部大(32)が演じる米田(こめだ)たくあんの弟役で、全国行脚修行をしながら、各地のご飯のお供と出会うという役柄だ。

 女優の斉藤由貴(55)の長女・水嶋凜(22)も今春、女優として本格デビュー。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演するほか、今秋上演のミュージカル「シンデレラストーリー」に主演することが決定している。

 ともに地上波などでの華々しいデビューとなるが、二世タレントは毎年のように登場するだけあって、“二世枠”の中での生き残り競争は激しい。

「生き残る二世」の法則は?

 たとえば、俳優の水谷豊(69)と元キャンディーズのメンバー伊藤蘭(67)の一人娘・趣里(31)や俳優の石橋凌(65)と女優の原田美枝子(63)の次女・石橋静河(27)は、演技派女優として確立し、引っ張りだこに。演歌歌手の森進一(73)と元歌手の森昌子さん(63)の長男・Taka(34)は、ロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカリストで、国内外で活躍する。

 一方、薬物使用や暴力などの不祥事で消える二世もいるし、いつの間にか“あの人はいま”となるケースも多い。「生き残る二世」に法則はあるのか。芸能リポーターの川内天子氏はこう言う。

二世も入れ替わりのサイクルが早い

「今は二世も入れ替わりのサイクルが早く、勝ち残るのに必死です。七光りや十四光りは十分利用すべきで、プラスして覚えてもらえる特徴が必要になります。声に特徴があったり、主演を狙うのではなく名脇役のような唯一無二の演技力があったり、そういうタイプの俳優やミュージシャンが生き残っています」

 逆にモデル業やバラエティータレントは、ポッと出の現場として親の知名度もある分、デビューはしやすい。だが、チャンスが少ないという。

「モデルは努力だけでは身につかない無言の表現力やオーラが必要ですし、バラエティーはトークの引き出しや切り返し力がモノをいう。ライバルも多いので、話題性で2~3回は出られても爪痕を残さなければ容赦なく切られてしまいます。演技や音楽はコツコツ努力を重ねてチャンスを掴むケースも多いですが、モデルやマルチタレントは相当な素質がないと厳しいですね」(前出の川内天子氏)

親の面影が強いのも重要なポイント

 どことなく親に似ていることも重要らしい。ちなみに川内氏が選ぶ二世の注目株は、ミスチル桜井和寿(52)と元タレントの吉野美佳さん(50)の長男・Kaito(21)と、俳優の村上淳(48)と歌手のUA(50)の長男・村上虹郎(25)、俳優の浅野忠信(48)と歌手のCHARA(54)の長男・佐藤緋美(22)だ。

「Kaitoさんは父親と同じミュージシャンとして、村上虹郎さんは俳優、佐藤緋美さんはモデル・俳優としてデビューしています。共通して、父母の面影が強く、知らない視聴や読者も『どこかで見たことある』と感じるルックスで親近感が得られやすい。これは、七光り、十四光りとしてトクしている点。さらに、Kaitoさんは芸能人の子どもとして育ったとは思えない透明感があり、村上さんは同世代でもトップクラスの演技力、佐藤さんは声がいいのが特徴です」

 そういえば、木村拓哉(49)と工藤静香(51)の2人の愛娘、長女・Cocomi(20)と次女・Kōki,(19)もこれらの条件にガッツリ当てはまる。さて、中山翔貴は父親と別のジャンルを開拓し、水嶋凜は個性派女優の母親と同じ道を目指すが、どう出るか。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う
 1日放送「ダウンタウンDX」(日本テレビ系・読売テレビ制作)に故・西城秀樹さんの息子・木本慎之介(20)が出ていました...
なぜ令和ロマンは賞レースに出続ける?3冠制しヘイトも無視する戦闘力
 芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」(テレビ朝日系/以下ABC)が7月7日に開催。M-1に続き、令...
帽子田 2024-08-03 06:00 エンタメ
航一の秘密、明かされる。久々の回想シーンでも発揮した直道の顔芸パワー
 判決後、涼子(桜井ユキ)の店で寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たちは偶然顔を合わせる。  戦争で娘と孫を亡く...
桧山珠美 2024-08-02 16:00 エンタメ
【写真特集】ワンピース姿を披露する、珍しく清楚なあやまん監督
【この写真の本文に戻る⇒】 【独自レポ】あやまんJAPANは健在だった! Tバックにぽいぽいコール、コンプラ無視の危ない...
優未の言葉「困っている子を助けるのは普通」に教えられた真っ当なコト
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察に相手にされず...
桧山珠美 2024-07-31 16:30 エンタメ
赤いミサンガの女・美佐江、来た~!“放置エピソード”の回収がお見事
 寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を...
桧山珠美 2024-07-29 16:45 エンタメ
目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇
 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMEN...
こじらぶ 2024-07-27 06:00 エンタメ
「ごめんなさい」を連呼する航一。“戦時中の何か”は来週判明する?
 玉(羽瀬川なぎ)の将来を奪ったのは自分だと、涼子(桜井ユキ)も悩んでいた。寅子(伊藤沙莉)は2人の決断を応援するため、...
桧山珠美 2024-07-29 15:49 エンタメ
涼子さまの消息も明らかに…「ヒロインじゃない面々」のその後を描く意味
 寅子(伊藤沙莉)は「学校に友達はいない」という優未(竹澤咲子)の発言が気にかかる。  出勤すると、杉田(高橋克実...
桧山珠美 2024-07-23 15:45 エンタメ
夏ドラマ何見てる?『新宿野戦病院』『ブラックペアン2』への本音を調査
 2024年7月スタートの夏ドラマが出揃ってきましたね。今期もたくさんのドラマが放送していて、どれを見ればいいのかわから...
“カウンセラー”星航一(岡田将生)、ちぐはぐぶりがチャーミングだった件
 父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に、寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡...
桧山珠美 2024-07-18 15:50 エンタメ
なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 7月に入り、2024年夏の新ドラマが次々にスタートしています。なかでも話題になっているのが、宮藤官九郎脚本の『新宿野戦...
高橋克実「ショムニ」超えの名演技に注目!歴代朝ドラで舌打ちといえば…
 山の境界線をめぐる現地調停で書記官の高瀬(望月歩)と申立人の森口(俵木藤汰)との間にトラブルが発生。寅子(伊藤沙莉)も...
桧山珠美 2024-07-17 15:30 エンタメ
木村拓哉は逆に演技がうまい! わざと「いつもキムタク」を貫く役者魂
 最新主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)が高視聴率でフィニッシュし、かつての人気ドラマの映画版...
堺屋大地 2024-07-17 06:00 エンタメ
【写真で振り返る】『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3の名場面
【この写真の本文に戻る⇒】我々は何を見せられていたのか…さよなら『バチェロレッテ・ジャパン』S3
我々は何を見せられていたのか…さよなら『バチェロレッテ・ジャパン』S3
 毎週木曜日のお楽しみ『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3がついに完結しましたよ!