“女”にこだわった元妻 養育費5万円は愛娘へのせめてもの贖罪

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:41
投稿日:2022-06-07 06:00
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。私は大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2回も不倫(しかも同一人物)され離婚→その後シングルマザーの「tumugi」と出会い、再婚。今では3人目の子どもが誕生し、5人家族で暮らしています。
 不倫サレ離婚&ステップファミリーとなった私が経験してきた問題は「お金」です。本連載は当時を振り返りながら、tumugiとともに実体験に基づく「離婚・再婚のリアル」をお伝えします。

別居は離婚への「準備期間」だったのか

 みなさんこんにちは。この連載も早10回目を迎え、在宅勤務中に執筆活動を行うことにもすっかり慣れてきた今日この頃です(未だに納期ギリギリの入稿ばかりですが)。

 さて、今回の記事では、主に離婚後の「養育費」に関して、私の経験などを交えながら話していきたいと思います。

 前回の記事では、別居から9カ月のタイミングで妻から突然「離婚したい」と切り出されたところまでお話ししました。

妻がこだわった 女性としての存在意義

 結局そのまま離婚するのですが、彼女が最後までこだわった部分が「家事の分担」や「子供のこと」ではなく「以前のように、妻のことを女性として見れるかどうか」です。この質問には驚きを覚えるとともに、とても申し訳ない気持ちになったことを覚えています。

「女性はいつまでも女性として見られたい」とはよく言いますが、まさにそのとおりなのでしょう。子供が生まれた後、私は彼女のことを「女性」ではなく「母親」として見てしまっていました。妻が不倫に走ったのも、そんな態度に寂しさを覚えたからなのかもしれません。

 その質問に「YES」の返事ができなかった私は、つらい思いをさせてしまっていたことに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 今にして思えば、別居後フラフラ遊んでいた私とは違い、妻は仕事や娘への説明、大家さん含め周りの理解を得るなど、着々と離婚に向けて準備をしていたのでしょう。

シングルマザーを取り巻く厳しい現実

 正式に離婚を決めた私たちが次に決めるべきことは「養育費」に関してでした。養育費に関する具体的な内容としては、金額は婚姻費用と同じ月5万円、期間は娘が20歳になるまで、または妻が再婚するまで、というものでした。

 別居期間中から婚姻費用を支払っていたことや、お互いの関係性自体は悪くなかったことから、養育費に関する取り決めはすべて話し合いで決定しました。もっとも事の発端が妻自身の不倫であったことなどからも、「口約束のみでの取り決めとなることもやむなし」と考えたのかもしれません。

 なお、最近の養育費の支払いに関する実態としては、以下のような実態があります。

養育費受給の実態は…

 厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」では、養育費の月平均支払額は子ども一人あたり38,207円です。子どもが二人なら48,090円、三人なら57,739円と増えていきます。

 そして、父親からの養育費の受給状況は「現在も受けている」が24.3%。つまり、4人のうち3人は、離婚後も養育費をもらっていないという状況なのです。

 養育費の支払は法律上義務であるにもかかわらず、実に75.7%が支払われていないことからも、シングルマザーにとっては金銭的に非常に厳しい現実が待ち受けている可能性が高いと言えます。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

ラブ 新着一覧


「偉そうな態度も不快です」老いた親に酒を“タカる”夫にゲンナリ。35歳姉さん女房の深い後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ
「断るならバラすよ」マッチした男の“正体”に愕然。ときめきが地獄に変わった残酷な瞬間
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-17 11:45 ラブ
文系男子に一目惚れ♡→現実はだたのオタク!? 婚活女子が忘れらない“ドン引き”体験談3つ
 いまや恋活・婚活の主流となったマッチングアプリ。手軽に理想の相手と出会える一方で、合コンや友達の紹介などとの出会いとで...
恋バナ調査隊 2025-10-16 08:00 ラブ
「本当に好きなのか分からない」“別れ”を決める前のサイン、6つの判断基準を聞いてみた!
 長く交際していたり、ケンカが絶えなくなったりして、相手のことが好きかどうか分からなくなるときもあるはず。そんなときは別...
恋バナ調査隊 2025-10-15 08:00 ラブ
恋が終わる危険も!? 「とりあえずドライブデート」の落とし穴。沈黙、渋滞、迷子…帰りたくなった瞬間5つ
 会話を楽しみ、小旅行気分も味わえる「ドライブデート」。でも実は、ちょっとしたミスで失敗に繋がりやすいデートでもあるんで...
恋バナ調査隊 2025-10-14 08:00 ラブ
【漫画】「避妊しなくていいよ」女の悲しい言葉。一夜限りの男が返した“意外な一言”に救われた夜『できても、できなくても』#3
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「いいよ」連発は離婚のサイン? 夫婦関係が壊れる寸前の“危険ワード”6つ
 離婚を経験した男女に、離婚直前に飛び交っていたワードをうかがいました。ご夫婦の間で、これらのワードが口癖のようになって...
恋バナ調査隊 2025-10-13 08:00 ラブ
【漫画】「家には帰りたくない」クズ男との別れ…“魔王”と呼ばれるイケメンは何者?『できても、できなくても』#2
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「寄生虫としか思えない」47歳男性が“専業主婦 希望”を一蹴。更年期の妻を受け入れない複雑事情
「冷酷と激情のあいだvol.267〜女性編〜」では、仕事への活力が下がり、退職して専業主婦になりたい夏菜子さん(仮名)の...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
専業主婦になりたいのに…貯金ナシの44歳妻、夫が意地悪すぎると嘆き「結婚の“特権”ですよね?」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
【漫画】「あなたは不妊症です」婚約者も仕事も失って…私は女として“失格”なの?『できても、できなくても』#1
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
順風満帆だった45歳 経営者の転落。美人CAから若い女に乗り換えるはずが…地獄の「三者面談」の顛末
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-10 11:45 ラブ
閉経前にもう一度…“癒し”を求める50代女性「ただ話を聞いてもらいたい」男性を求める切実な理由
 ドラマやネットなどで「女性用風俗」が取り上げられることが増え、一般の女性たちにもその名が浸透してきました。  ア...
内藤みか 2025-10-10 11:45 ラブ
「恋愛は効率か、それとも不要か?」タイパ世代に広がる新しい恋愛観。20代で結婚相談所に登録も
「最近のJ-POPは、前奏が短すぎて歌いにくい」カラオケでそう感じたことはありませんか?  我々、40代が青春時代...
男の「私たち付き合ってるよね?」への本音。告白はなくても“彼女認定”されるきっかけ
「彼からの告白はないけど私たちって付き合ってるのかな?」と、曖昧な関係性に不安を抱えている女性もいるでしょう。  ...
恋バナ調査隊 2025-10-08 08:00 ラブ
早く帰りたい…! 初デートで使える“テッパン話題”とさっさと“切り上げる”コツ。やさしいウソで後腐れなく解散♡
 マッチングアプリ内でやり取りを重ねていても、いざ初デートの日程が決まると「会話で失敗したくない」「話が弾まなかったらど...
恋バナ調査隊 2025-10-08 08:00 ラブ