なぜ私の邪魔するの?才色兼備な実姉を恨んで生きてきた #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-07-01 14:05
投稿日:2022-06-24 06:00
実の姉の夫と…(写真:iStock)
実の姉の夫と… (写真:iStock)

「不倫」という言葉ができて、どれくらい経つのだろう。いまや石を投げれば「婚外恋愛者」に当たることなど珍しくない。

 しかし、その不倫相手が身内だったら――。

 しかも、実の姉の夫だったら――。

 今回、取材に応じてくれたのはH子さん(27歳クラブホステス/独身)だ。

 丁寧に巻かれたロングヘアと、目鼻立ちの整ったエキゾチックな美貌がひときわ目を引くグラマラス美女だ。鮮やかなブルーのミニワンピースから伸びた脚も美しい。

 しかし、彼女には幼少期からの深い悩みがあった。

 それは他でもない、2つ年上の姉の存在である。

 清楚で優美、才色兼備の姉の存在のせいで、H子さんはどれほど傷ついてきたか数知れないと唇を噛みしめる。

 一人っ子だったら……いや、せめて異性の兄弟ならば、ここまで比較されることはないだろうというほど、姉と比べられた人生だったという。

 容姿、性格、成績、そして恋――そんなH子さんが、長年の復讐ともいえる「姉の夫との不倫の実態」を語ってくれた。

姉はおとなしい品行方正な少女だった

2つ年上の姉は自分とは真逆のタイプだった(写真:iStock)
2つ年上の姉は自分とは真逆のタイプだった (写真:iStock)

――まずは、子供時代の姉妹のエピソードなどお聞かせください。

「姉とは容姿も性格もまったく逆ですね。私は目鼻立ちのくっきりした派手めの顔立ち。性格も勝ち気でサバサバ系、体育会系の活発な感じでしょうか。近所の男の子たちとも、平気でケンカをしていましたし(笑)。

 一方の姉は、子供の頃から読書やクラシック音楽が好きで、おとなしい品行方正な少女。学校の成績もいいので、先生たちからのウケも良かったですね。

 ルックスも、『深窓の令嬢』的な雰囲気です。サラサラの黒髪に、色白の肌と涼し気な瞳が、妹の私から見ても印象的。ファッションだって、私のような派手な格好はせず、白や紺のロングワンピースが多かったでしょうか。

 大人になっても雰囲気は変わらず、音大でピアノを専攻したせいか、エレガントでノーブルなオーラがほとばしっていましたね。卒業後、自宅でピアノ教室を始めた際も、両親は『親孝行な娘だ』と、とても喜んでいましたよ」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


婚活は「同時進行」が当たり前 運命の出会いに制限かける必要はない!
 あなたはどんな婚活の仕方をしていますか? 「彼がダメだったら次の出会いを探そう」と、1人ずつに丁寧に向き合っている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-29 06:00 ラブ
夫の無題外泊=浮気とは限らないらしいけど、その言い分信じていいの?
 夫が無断外泊したら「女と遊んでるんだ」と浮気を疑ってしまいますよね。ですが、必ずしも浮気とは限らないようです。  事...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
男女カップルに聞いた! 自宅のお風呂に一緒に入るのはアリorナシ?
 あなたは彼氏と一緒にお風呂に入りますか? 恥ずかしさから抵抗がある人もいれば、一緒に入ることが当たり前になっている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
お金に執着する女が結婚できない理由3つ 大切なことを見失った悲しい末路
 婚活中は、改めて自分がどんな男性に惹かれるのかを見つめ直す機会になりますよね。性格や趣味、価値観や見た目にこだわる人も...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
だから「媚びる女」は嫌い! 男性の本音と“媚び認定”する女の言動とは
 恋愛で「媚びる」を武器にしている女性はいませんか? でもその武器は、嫌われるきっかけになる恐れもあるため注意が必要です...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
更生して一途に?それとも性病に苦しむ?遊び人だった人の明暗分ける瞬間
 遊び人の男性にもてあそばれ、つらい思いをした女性もいるでしょう。しかし、遊び人でも年齢や経験を重ねて更生する場合がある...
恋バナ調査隊 2024-03-19 16:27 ラブ
30代40代「婚活の後悔」4選 あのときどうして気づかなかったんだろう
 婚活に励んでいる女性は必見! 「あのときこうしておけば…」と、自身の婚活に後悔がある女性たちの話を集めてみました。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-26 06:00 ラブ
甘い新婚生活なんて誰が言った?ラブラブ一転イライラ爆発エピソード5選
「新婚」と聞くと、誰もがラブラブな生活を想像するでしょう。 でも、共同生活を始めて間もない新婚は、イライラする機会も多い...
恋バナ調査隊 2024-02-25 06:00 ラブ
男「冗談はよしこちゃん」女「は?」年の差カップルはすれ違い日常茶飯事
 近年、10歳以上の年の差カップルが増えていますよね。年の差があると、相手を尊敬できたり、落ち着いて安定した恋愛ができた...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
肉体より精神的なつながりに“利”があるよね? 51歳経営者が女を選ぶ条件
「冷酷と激情のあいだvol.183〜女性編〜」では、夜の営みをしないことを条件にプロポーズをしてきた恋人・ジュンジさん(...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
性交渉一生ナシ?裕福な経営者から提示された結婚の条件に戸惑う47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
女に困らないチャラ男に聞いた! 本命に選ぶ女性の特徴3つ
 好きになった男性がチャラ男だったら「真面目に恋愛する気はないよね…」と落ち込むかもしれません。  でも、チャラ男だっ...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
女性から家デートに誘うのはアリなの? 超自然な誘い方と男性の本音
 なかなか家に呼んでくれない彼。もっと仲を深めたいけど「女性から家デートに誘うのはナシかも…」と悩んでいる人は多いはず。...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
年の差婚は“1億円プレーヤー”の特権に…婚活のプロが見た同世代婚の現場
 年の離れた若い女性と結婚したい――。結婚相談所には今も夢見る中年男性が訪れるそうだが、時代は変わったようだ。  ...
モテる女が選ぶ男はセンスなし? 美人が陥りがちな恋愛の失敗傾向3つ
 あなたは、男性にモテますか? 答えがイエスなら、恋愛で選ぶ男に注意したほうがいいかもしれません。  なぜなら、美人で...
恋バナ調査隊 2024-02-23 06:00 ラブ
年下男性と恋愛したい! 知っていると憧れられる3つのテク
「年下男性と恋愛したい」と主張する女性がかなり増えています。けれど、思い切ってアプローチしてみても、なかなか盛り上がらな...
内藤みか 2024-02-22 06:00 ラブ