わ、簡単!ハイブリッドスターチスを流行りのドライにする!

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-07-13 06:00
投稿日:2022-07-13 06:00

お客様の独り言

 夏になると猫店長「さぶ」率いる我が花屋に来店くださるお客様の多くが、仏様のお花を買い求めにいらっしゃいます。そんなお客様は、「夏はさぁ、やっぱりあの花が保っていいのよね~」などと独り言を言いながら店内を物色されていたり。

 とりわけ“仏月”の7月8月は花の入荷も多く、毎日バタバタしております。騒然とした店内に無造作に置かれた桶の花は、まさに宝探しの様相で、お客様の独り言が止まらない……。

 今回は、夏には欠かせない仏花のド定番「スターチス」の進化系・ハイブリッドスターチスの解説でございます。

ハイブリッドスターチスってなんですか

「カサカサしてて夏に強いよね~」でお馴染みのスターチスは、地中海沿岸が原産でイソマツ科リモニウム属。植物学的に正しくは「リモニウム」ですが、一般的に旧属名の「スターチス」の名前が広く知られております。

 世界中の海岸や砂漠に分布しているスターチスは、古くから下痢止めの薬草として使われておりました。そのため、ギリシャ語の「statizo(止める)」が旧属名「スターチス」の由来ですが、日本に入ってきたのは随分最近の明治以降で、「まるで浜に咲く匙(さじ)のような花」という意味の「花浜匙(ハナハマサジ)」が日本名になっております。

 スターチスといえば、歯ブラシのように横並びに花が並んでいる紫色の花を思い出しますが、花と思っている部分は、実は葉が変形した萼(がく)のこと。本当の花は萼の中に咲く、小さく可愛らしい白いお花でございます。主張高めな萼の色も紫だけではなく、ピンクや黄色、白もあれば、オレンジまでございます。

 そして、「スターチスって花持ちいいよねぇ」と思っているアナタのご指摘通り、フレッシュでも大満足の花持ちですが、ドライフラワーにもチョーおすすめ。初心者でも適当に吊るしておけば簡単に作ることができ、萼の色は変化ナシ! 最高でございます。

 花言葉は萼の色褪せしにくいことから、「変わらぬ心」「永久不変」。とまあ、ここまでは一般的な「歯ブラシ」スターチスのお話しですが、ご紹介させていただくのは、スターチスの中でも夏場に断然使い勝手の良い「ハイブリットスターチス」でございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


マジで買ってよかった! 猛暑に活躍&まだまだ使い倒す涼感アイテム3選
 8月の東京はなんと31日連続真夏日! いやー、暑かった。9月になったらちょっとは涼しくなるかなと思いきや、まだまだ厳し...
仏人男性が「仏花」を彼女に贈ってしまった…仏壇に供える花の定義とは?
 少し前にフランス人男性が、お仏壇に供える花束だと知らずに日本人のガールフレンドにプレゼントした話がSNSで話題になって...
買い物と恋愛は似てる? 人はなかなか手に入らない物が好き
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「事故物件に住んでるよ」メンタル強すぎでしょ! 鋼の心臓LINE3選
「強さ」にはさまざまありますが、特に鍛えたいのが「メンタル」。心が強ければ、小さなことに悩まず、ピンチもチャンスと捉えて...
ぐにょっとした虫の感触が恐怖! トラウマ級エピと嫌いを克服する方法
 この季節、頭を悩ませるのが「虫」です。特に虫嫌いの人にとっては、生活するのに支障が出るくらい虫の存在は恐怖そのもの……...
自虐戦略に乗っかる? ドンキ新業態「ドミセ」のドすべりはなぜ不発だった
 ドン・キホーテ(以下「ドンキ」)の新業態「ドミセ」が話題です。売れると踏んで売り出したオリジナル商品の中で、目標売上額...
子育てしながら“がっつり”働く最適なタイミングは「年長さん」の結論
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
街の「表と裏」 バックヤードからしか見えない風景がある
 人が行き交う華やかな表通りの裏の顔。  すべてがピカピカってわけじゃないけれど、人も街も一面的ではないからね。 ...
猫のたまり場でパチリ! 憧れの茶トラ兄貴の立派な“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「色の白いは七難隠す」の「七難」は何を指すの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や表現、地名など...
お嬢様、「ニーゼルミューカス」って何ですの? 上品すぎる“おLINE”3選
 育ちのいい女性は、言葉遣いも上品ですよね。特に、裕福な家庭のお嬢様は異次元に上品すぎる言葉遣いをしているもの……。  ...
何歳で片付ける? リビングに置いたベビーゲートを撤去した
 5歳と2歳半の子どもを育てています。先日、子どもが生まれてから設置していたベビーゲートをついに撤去した我が家。きっかけ...
耳がちょっぴり痛いかも?「世間知らずの大人」がたどる怖~い末路
「自分は世間知らずだな」と最後に思ったのはいつですか? もしも思い出せないくらい昔なら、ちょっと自分の住む世界が狭くなっ...
ぽっちゃり体型見て妊娠と断言するなんて…ドン引きした「親戚エピ」5選
 非常識な人を見ると「あんな風にはなりたくないな」と距離を置いたりするものですが、非常識なのが親戚となると話は別。身内と...
共働きなのに不公平! 妻の不満が爆発する「育児の負担割合」問題
 近年では、夫婦共働きの家庭が増えています。実際に、夫の稼ぎだけで生きていくのは難しい時代になったと感じる人は多いはず。...
最後に乗ったのは誰? 観覧車の思い出と窓の中に見えた夢
 最後に観覧車に乗ったのはいつだったろう?  かつては親にせがんだものだけれど、いつの間にか自分がその立場になって...