えっ、話が違う!子作りルールに従わない夫に不信感が募る妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-07-16 06:00
投稿日:2022-07-16 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

結婚5年目、子どもはまだ

 真実さん(仮名)は、3歳年上の夫・アキラさん(仮名)と結婚5年目を迎えた30代後半の女性です。子どもはまだおらず、夫婦の事情により積極的な子作りもできていないと悩んでいます。

「夫婦の事情というのは、夫が身勝手すぎることです。結婚する前は、そんなに頑固な人ではないと思っていたのに、結婚してからオラオラ系に変貌してしまったんですよね。

 私は、仕事でも家のことでもきっちりと決まっているのが好きな性格なので、結婚してから家庭内ルールをいろいろと提案してきているのですが、夫はその場では『わかった』と言うくせに、ルールを守ってくれたことがほとんどありません。

 子作りに関しても、成り行きでそういう流れになるのが苦手なので、排卵日前後を狙って集中的に取り組むという約束をしたのですが、夫に排卵予定日を伝えても誘ってくれたことがなく、結局、子作りができていないという状況なんです」

自分の性格を知った上で結婚したのでは?

 もともと突発的に何かをすることや急な計画変更は「とても苦手」だと語る真実さん。結婚前には、自分のそんな性格をしっかりとアキラさんに説明し「それでも結婚してくれるの?」と確認をとったと言います。

「友人からは“真面目すぎる”って言われることもありますが、私は子どもの頃からそうなので、もともとは私みたいな人間は他人と共同生活なんて送れるわけがないって思っていました。

 だからずっと結婚願望もなかったんですけど、アキラさんと付き合って結婚する流れになったので、その流れに乗ってみたという感じなんです。

 それでも、自分なりに私の性格の難しさは自覚しているので、夫になるアキラさんには『本当に大丈夫なの?』『ルールを守ってもらえないと、私は大きなストレスを感じることになる』と説明をして夫は『わかった。気を付ける』と言ってくれたのに、実際に結婚してみたら話が違うじゃん……ってなりました」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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