正直しんどい!メンタル不調の人に逆ギレされたらどうする?

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-08-05 06:00
投稿日:2022-08-05 06:00
 コロナ禍もあってか、ここ数年で急激にメンタルケアや心の病気に関する本やニュースが増えた気がします。
 悩みを抱えている人にとっては、周囲からの理解が高まるのはありがたいですよね。
 だけど私は、この状況にちょっと疲れています。どろんぱは営業終わり、モジョ子とコミは帰り支度をしています。

 

 

 

「理解」を押し付けられたら即退散!

 私はいわゆる”気にしい”で、同じタイプの人の心が、少しでも軽くなるように漫画を描いてきました。そして同時に、周りにも優しい人が増えればいいなぁ……とも思っているのですが、その前に気をつけているポイントがあります。

 それは、周りがしてくれている配慮を当然だと思わない。気にしいな自分と付き合ってくれる人の息苦しさを忘れないことです。

 例えば、鬱などの精神疾患を抱える人の経験談はたくさん出てくるけれど、それに比べて、その家族や友人など、当事者の周りの声は圧倒的に少ないと思いませんか?

 私は自分が気にしいなので、人よりも怒られたり、注意されたりするのが苦手です。

 言い方によっては、人格否定されているように感じてしまい、相手の言葉の本質を理解できない時もしばしば……。そのせいで、喧嘩になった時もあります。今思えば、相手の気持ちなんて、微塵も考えてなかったなと申し訳ない気持ちになります。

病気を“人質”にされたら、逃げてもいい

 逆に、私が相手に気を使いすぎて疲れてしまったパターンもありました。傍若無人なふるまいに物申すと「私はそういう病気だから」と逆ギレされた……なんて話も身内から聞いたことがあります。

 でも心って目に見えないので、本当に難しいですよね。だからそういう時は、ぶっちゃけスッと離れる以外の選択肢はないと思います。呼吸ができる場所までちゃんと離れる。そして、相手に気づいてほしいと思わない方がいいです。

 メンタルが不調の時って、自分のことでいっぱいいっぱいですからね。自分の心に余裕がある時に、さらっと付き合うので十分です。

 当事者も周囲も、しんどくない付き合い方をしたいものです。

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。共感力が高すぎて、相手の気持ちばかり考えてしまい、つい自己犠牲に走りがち。先輩のコミとは、なんでも相談できる間柄。

コミ:モジョ子の先輩。思ったことはその場で言うように心がけている。モジョ子の繊細さに時折イラつきながらも、大事にしているみたい。ちょっと暗い過去あり。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


3万のフレンチ? 1カ月の食費ですけどー!心で泣いた“女子飲み”の誘い
 仲良くしている友達や、恋愛対象として見ていた人との会話で「私とは住む世界が違う……」と感じた経験はありませんか? 今回...
【45歳からの歯科矯正】歯科矯正の洗礼か! 頬がこけ、そして便秘に…
 総費用160万円かけてワイヤー矯正(表側)に踏み切った“40代半ば婦人”の歯科矯正ほぼほぼリアタイ体験談です。  今...
やっぱりハブられてる? 飲み会に自分だけ誘われない理由と3つの対処法
 自分は仲良しだと思っていたグループで、自分以外のメンバーが飲み会をしていた…… なんてことが発覚したら、かなりショック...
男性用のレース下着って知ってる?トム・クルーズと極道の「色気」の正体
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
察知できないから危険でヤバい!「ステルス地雷系の競わせ屋」の罠こわっ
 みなさんの周りには、どんなヤバい人がいますか? あ、いると決めつけてすみません……。でも正直、「この人、ヤバいな」とす...
私は佳代だよ、レイちゃんってかすりもしねえ! 関係が終わった決定打!!
 仲良しの女友達や意中の彼からのLINEでも、幻滅したり、縁を切りたいと思ったりすることはありますよね。  今回は...
縦も横もななめも…直線だけで造られた街の違和感と落ち着き
「なんだか不思議な風景だな」とファインダーを覗いたら、その理由に気がついた。  縦も横もななめも、すべて直線だけで...
40女スーパー銭湯でととのえず、ぴーちくぱーちくな先客にモヤった話
 スーパー銭湯が好きです。週末のランニングがてら、あちこちの施設に出向いております。広い湯船にざっばーん! からの~、サ...
まるで御神体のよう! 美しく雄々しい“たまたま”に幸せを祈ります…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
胡蝶蘭はお祝い専用? 寺の住職から聞いた「お悔やみ花」としての需要
「つかぬことをお伺いしますが……」  猫店長「さぶ」率いる愛すべき我が花屋には、お客様から毎日のように“ちょっと困...
どれくらい実践してますか? 家でできる環境にいいこと「7つの習慣」
 子供たちに限りある資源を残すためには、私たちの日々の努力が欠かせません。今回は、みんなが普段心がけている環境にいいこと...
【にわか呑み鉄】電車とビール好きにたまらない「流鉄BEER電車」に参戦
 さる9月2日(土)、千葉県流山市で「電車好き」と「ビール好き」垂涎の1日限りのイベントが開催されました。  通常は入...
“頑張り屋のメンヘラ”が「セルフラブ」という人生の処方箋を知りました
「セルフラブ」という考え方は、確実に私の人生に大きな影響を及ぼしています。  セルフラブについて学び始めた時「世界...
台無しなんですけど!家族旅行なのに「夫のイライラ言動」と4つの予防策
 世の女性の中には、せっかくの家族旅行中、「夫のイライラする言動」によって、楽しい雰囲気が台無しになってしまうケースも…...
にゃんたま写真の成立には“たまたま”への愛のピントがマスト
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
かつて入り浸った店も 横丁の思い出も時代と共に変わってゆく
 昼間の細い路地を軽装の観光客が闊歩する。  誰かにとってはノスタルジーでも、また違う誰かにとっては新鮮に映るんだ...