夏の切り花“最大”の悩み!プロが解説&実践する花持ちの秘訣

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-08-10 06:00
投稿日:2022-08-10 06:00

砂糖を入れるよりも…

サイダーを使う

 植物が成長するにあたり必要なのは「栄養」ですが、ここで砂糖を入れるという方もチラホラ……。間違いではないのですが、砂糖を入れてしまうとバクテリアの餌にもなりますので水のよどみが早いのです。

 サイダーという手もございますよ。サイダーは砂糖に比べるとブドウ糖の粒子が細かく茎の道管からの栄養吸収もしやすい。加えて、炭酸という部分がバクテリアの繁殖も抑えてくれるのです。

 飲み残しのサイダーで十分ですが、ペットボトルに直接口をつけたものではないことが望ましいでしょう。バクテリアが繁殖してしまうので、そこはご勘弁。希釈は、全体の2割程度までに収めればOKのようです。

 花の種類にもよりますが、茎が硬くて丈夫なユリなんぞは、ワタクシは原液そのままでも結構イケました。

 コーラやファンタ、フルーツジュースでも試してみました。いいんですよ、いいんですけれど、見た目が黒いとか、コバエが大発生でエライ目に遭ったので、透明な液体である「サイダー」が一番望ましいように思います。

ひたすら水

 ひたすら水だけでも悪くはないのですが、その場合、水替えは朝と晩の2回。氷を入れて水を冷やすなどの工夫が必要でございます。

 水替えのたびに茎を洗い、茎を切り戻し(水中での水切りが好ましい)のひと手間でだいぶ持ちも変わってきますので、面倒に思わず、やっていただきたいところです。

 また声を大にして申し上げたいのは、“花瓶の大きさ”でございます。昨今のミニマムブームで、小さくかわいらしいサイズのものが流行っていますが、夏の間は、気持ち大きなサイズの花瓶に替えた方が無難。蒸れの防止にもつながります。

斑目茂美
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開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

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