平手は世界進出か?「六本木クラス」が本家超えする観点2つ

こじらぶ ライター
更新日:2022-08-12 06:00
投稿日:2022-08-12 06:00

見逃し配信の再生回数、テレ朝史上最高を更新

 大ヒット韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本オリジナル版で竹内涼真(29)主演の「六本木クラス」(テレビ朝日系)が好調だ。

 平均視聴率は初回の世帯9.6%、個人5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)から一旦下降しつつも、第5話までに世帯9.1%、個人5.2%と巻き返しを見せ、ネット上ではテレ朝が最も重要視する若い世代にぶっ刺さっている。

 特に、本家がそうだったように、物語のキーパーソン、平手友梨奈(21)演じる麻宮葵(本家ではチョ・イソ)の本格的な登場で物語が進むにつれ視聴者を“沼落ち”させることに成功。口コミも相まって第1話見逃し配信の再生回数はテレビ朝日歴代最高となる274.4万回超えを果たし、夏の全局連続ドラマの初回再生回数トップを記録した(ビデオリサーチ調べ)。その後も見逃し配信は200万回超えを連発している。

圧倒的なスピード感

 また「韓流ヒット作のリメイクは失敗する」と始まる前から懐疑的な見方が大勢だったが、2つの観点において“本家超え”との評を得ている。1つ目は、ドラマの圧倒的なスピード感だ。

「梨泰院クラス」は1話約70分で全16話、「六本木クラス」は1話約54分の全13話。本家の方が約400分、およそ5話分長い。ただ限られた放送時間の中で大筋は本家を忠実に描く「六本木クラス」は、一部の本家ファンからは「はしょっている」と指摘されながらも、日本の若者には「テンポが良い」「畳みかけるような怒涛の展開」とウケているようだ。

キーマンの平手友梨奈が好演

“本家超え”との評を得ている2つ目は、チョ・イソ役にあたる麻宮葵役の平手だ。本家を踏襲し、クールで自己中でありながら、IQ162で運動神経も抜群、芸術的な才能にも恵まれるインフルエンサーというてんこ盛り設定。竹内演じる主人公・宮部新の復讐劇を支え、新を巡って彼の幼馴染・新木優子(28)演じる楠木優香と三角関係になるという物語の鍵を握る重要な役どころだ。

 ソシオパスで、本来他人に媚びず自我が強い特性を持ちながら、想いを寄せる主人公には一途で愛らしい一面や、仲間を盛り上げ引っ張っていく明るさも持ち合わせている。

欅坂46時代の一部評判をも覆す

 放送開始前は、欅坂46時代の平手について「笑わない」「ダークオーラを纏っている」と偏ったパブリックイメージを持っていた本家ファンからは、ミスキャストだと思われていた。

 しかし、物語が進むにつれ、平手は見る者を驚かせるほど多面的でコロコロと違った表情を見せてきた。

 出会ったばかりの新に対し悲惨な生い立ちを悲しげに話し、か弱く下を向く。かと思えば直後に「うっそぴょぉ~~ん!!」とおどけて茶化す。

 また、他人の身分証を提示し、その人物になりすまそうとした際には、顔を見比べられるとプク顔や変顔をしてごまかし「プチ整形したんですよ笑」と強引突破を図ろうとする。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


【芸能クイズ】「畑芽育」を正しく読める? 他にもいる、実は“常用漢字外”の読み方をする芸能人は誰?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か
 のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真...
桧山珠美 2025-09-22 16:22 エンタメ
「あんぱん」嵩とヤムさんの再会にグッときた。でも顔をよく見たら…気になった“余計な”こと
 客席はたくさんの子どもたちで埋まり、その様子をカメラに収めるのぶ(今田美桜)。ミュージカルが終了すると、会場は大きな拍...
桧山珠美 2025-09-20 11:47 エンタメ
「あんぱん」のぶの“お手柄”総決算の回。ヤムさん(阿部サダヲ)と蘭子(河合優実)の繋がりは“前世”からの縁なのか?
 のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
桧山珠美 2025-09-18 17:16 エンタメ
加藤清史郎の“奇跡の成長”を「放送局占拠」で見た。寺田心ら子役出身者がイケメンになっている件
 加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方
 嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
こじらぶ 2025-09-15 11:45 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
『あんぱん』お色気や国民的アニメの時代、のぶの行為に子供は喜べるのだろうか
 のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『あんぱん』あれっ、今“あんぱんまん”って言った? 開始2分で誕生。嵩の創作の苦悩が見たい
 嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
桧山珠美 2025-09-13 11:35 エンタメ
【芸能クイズ】伊東市長で話題の東洋大学、フワちゃんは卒業済み。では同大学出身“ではない”有名人は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
中島裕翔がJUMP電撃卒業。退社か残留か…山下智久、赤西仁、中島健人らの活動から“今後”を考察する
 8月28日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、SE社)は、Hey! Say! JUM...
こじらぶ 2025-09-07 11:45 エンタメ
『あんぱん』手嶋治虫をも魅了するのぶ、魔性の女では? ヤムおんちゃん「老けたな」が届かない若々しい美貌
 蘭子(河合優実)が柳井家に草吉(阿部サダヲ)を連れてくる。久々の再会に大喜びののぶ(今田美桜)たち。そのころ、手嶌(眞...
桧山珠美 2025-09-06 12:30 エンタメ
これぞロック! YOSHIKIのパクリ騒動、文句を言って何が悪い? “寛容”を強制する世間への反撃
 人気アニメ『ダンダダン』の劇中歌に対して、《何これ、XJAPANに聞こえない?》と自身のX(旧Twitter)に投稿し...
堺屋大地 2025-09-06 11:45 エンタメ