ニノ主演作「TANG」がまさかの初登場6位
二宮和也(39)が主演する8月11日公開の映画「TANG タング」が興行収入でコケてしまった。公開前後にテレビなどで大々的な番宣を敢行し、集客が見込めるお盆期間に全国356スクリーンでの大規模公開となったが、映画館動員ランキング(興行通信社)では初登場6位、2週目も8位とふるわず、ヒットと呼べるラインの興行収入10億円に届きそうもないという。
それも初週は、公開5週目の「キングダム2 遥かなる大地へ」、公開12週目の「トップガン マーヴェリック」に後塵を拝し、翌週はジャニーズの後輩・なにわ男子の道枝駿佑(20)主演で公開4週目の「今夜、世界からこの恋が消えても」にすら順位で負けてしまった。
これだけ見ると、二宮は数字を持っていないように見えるが、4月期に主演した日曜劇場「マイファミリー」(TBS系)は、各局ドラマが軒並み苦戦する中、平均世帯視聴率12.9%という堂々たる記録を残した(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。
「24時間テレビ」で見せつけたジャにのちゃんねるの潜在能力
またコロナ禍であり、節電も呼び掛けられるようなご時世で、開催自体に反発の声もあがっていた8月27日~28日放送の「24時間テレビ」(日本テレビ系)では、二宮が中心となるYouTubeユニット「ジャにのちゃんねる」がメインパーソナリティーを務め、世帯平均視聴率13.8%をマーク。King & Princeがメインパーソナリティーを務めた昨年の12.0%から1.8%増で大幅アップとなった。
まず、「マイファミリー」は、そもそも一定層の視聴者を確保し続けている日曜劇場枠で、先の読めない考察系ミステリーとして、話そのものが人々の関心を惹きつける要素があり、そこに二宮のアイドルを優に超越した演技が嚙み合った。
次に「24時間テレビ」は、誰もが知っている国民的アイドル嵐の一員である二宮がいることで、お茶の間の人々が安心して“つけっぱなし”にできる要因になったと思われる。
“国民的アイドル”二宮和也の存在感
「ジャにのちゃんねる」は二宮の他、KAT-TUNの中丸雄一(38、9月4日の誕生日で39)、Hey! Say! JUMPの山田涼介(29)、Sexy Zoneの菊池風磨(27)と、ジャニーズの人気後輩メンバーも所属しているが、それぞれのグループの勢いは次世代ジャニーズ期待の星・King & Princeにはかなわない。
それでも視聴率は昨年を上回ったのだから、やはり嵐の二宮の存在はお茶の間にとって、とてつもなく大きい。
では「TANG タング」の興行収入的なコケと、「マイファミリー」、「24時間テレビ」の視聴率的な成功ではどのように差が生まれたのか。それは、二宮が妻帯者になったことで“お金を落とすファン”の存在が減ってしまったからではないだろうか。
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