ワレモコウって漢字で書くと? “超絶短い秋”をおセンチに♡

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-09-28 06:00
投稿日:2022-09-28 06:00

ワレモコウの漢字はどれが本当?

「吾亦紅」(byすぎもとまさと)という歌謡曲が流行った際には、お若い方々が「どんな花?」とわざわざ来店&確認にいらしたものです。

 今回のコラムのテーマは何にしようか……と猫店長「さぶ」率いる我が花屋のショーケースを見渡し、「ワレモコウにしよか~」と独り言を放つワタクシ。すると、高齢の男性スタッフがスマホで「吾亦紅」を大音量で流し、「あなたに謝りたくて♪」と大声で歌い始めましてね。

 良かれと思って雰囲気を演出してくれた彼には申し訳ありませんが、おかげでひねり出していたワタクシの構想も、瞬時に吹っ飛んでしまいましたのよ(笑)。

 それにしても。ワレモコウを漢字変換しようとすると「吾亦紅」「我毛紅」「吾木香」と複数の候補が出てきます。どれが正しいかと聞かれれば、どれも正しく、どれも不正解。ですが、流行歌のおかげで「吾亦紅」がめっぽうメジャーになったような気がしますね。

「吾亦紅」の由来は、「吾も亦紅なり(私は赤い花の仲間でござんすよ)」と自ら花がささやいたーーという日本昔ばなしみたいな話から。「吾木香」はキク科の木香に香りが似ているからとのことですが、茎や葉はさほど香りは強くないのに、こういっちゃなんですけど花は凄く臭いw。いわゆる未亡人に嗅がしてはいけない匂いでございます。

根っこから花まですべて口に入れる

 根は地楡(ちゆ)と呼ばれ、古より漢方として用いられておりました。主に止血剤や血の病、火傷などに用いられ、月経過多や産前・産後の出血などに根を煎じて飲んだり、葉や茎は薬膳として唐揚げや塩茹で食べられております。

 根っこから花まですべて口に入れることができ、見た目の健気でもポテンシャルが非常に高いのもワレモコウのスゴイところ。興味を持っていただけたでしょうか。

ワレモコウのオススメな飾り方

 難しいテクニックは必要なく、ズバリそのまま。ケイトウやミヤマリンドウなどの添え花にすれば、さらにワレモコウの才能を発揮いたします。

 写真は深山淡麗というミヤマリンドウを合わせてみましたが、縦にまっすぐ活けるなら、リンドウよりも若干長めに、口の大きな花瓶なら若干短めに斜めに活けると美しく引き立ちます。

 可愛らしい花穂が秋の花とは知らなかったアナタでも、不思議と秋を感じるのでは? と思うワタクシです。お試しあれ。

 ユ~ラユ~ラと揺れるワレモコウが、短い秋をアナタに感じさせてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


若いうちにしかできないことってたぶんある 2023.6.24(土)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
お酒は好き! だけどね…飲み過ぎで記憶なくした次の日にすべきこと
 お酒が好きな人は、ついつい飲み過ぎてしまう人も多いでしょう。中には次の日、「記憶がない」なんて経験をしている人はいませ...
神々の前で人は何を想うのだろう 2023.6.23(金)
 この夕陽を浴び、神々の前で人は何を想うのだろう。  自分と家族が健康な毎日を送ること。世界が平和と共存に向かうこ...
人間は“ド忘れリピート”が前提かも? シゴデキ女子たちの仕事観3.0
 みなさんは仕事で一回したミス、もう一度したことありますか? 私は何回もあります。そして忘れてしまうこともよくあります。...
冷え性つらいし試してみる?カフェイン断ちメリット5つ&成功させる方法
 朝起きたらコーヒーを淹れることがルーティンになっていたり、仕事中にコーヒーブレイクするも多いでしょう。眠たい時や疲れた...
身体のSOS見逃さないで!「鉄分不足」で生じる不調サイン5つと改善策
 毎日忙しく過ごしていると、ついつい自分の身体のサインを見逃しがち。「これくらい大丈夫」と高を括っている人も多いでしょう...
モテ男協議に「異議あり!」白ソックス“たまたま”が立候補するの巻
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
キンプリ見分けムリ! 40女の老化あるある2023.6.22(木)
 45歳です。もうじき46歳になります。誰ですか「40にして迷わず」なんて言った人は。40代も後半になってもなお、迷走し...
ジムのあちこちで出没する迷惑おじさん! イラッと回避の対処法は?
 夏、目前! 健康維持やダイエットのために、スポーツジムに通う人が増えるシーズンですね。思い切り身体を動かすと、リフレッ...
マジで嬉しい観葉植物ブーム!「バイオフィリア」から学ぶ新しい生活
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべき花屋のわりとご近所に大型ショッピングモールが出現し、何かと相談にのってくれる花屋の男友...
自ら「幸せな状態」に寄せていける人は強い 2023.6.21(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
面倒くさい、お金もない!行きたくない結婚式の“カドが立たない”断り方
 愛し合っている二人の晴れ舞台、結婚式。仲の良い友人や同僚、親戚などの結婚式は出席して直接お祝いしたいと思う女性がほとん...
すいかばかのレシピ~'23年<2>月夜の畑ですいかの苗を愛でる
 すいかの生産量は全国ワーストの山梨県で、こだわりのすいかを作る男がいる。ひとは彼のことを「すいかばか」と呼ぶ――。
自宅で収穫したジューンベリーでジャム作り 2023.6.20(火)
 昨年の夏、新居に引っ越した際に家のシンボルツリーとして植えたジューンベリーの木が実をつけました。赤い小さな可愛い実はそ...
キャベツ枕に洗体しない育児…うっわぁー自然派ママのドン引きエピ5選
 健康志向が高まる中、世間では自然派のママが増えているようです。マクロビ、ヴィーガンにはじまり、病気になっても薬を一切使...
我が家のカレーが食べたくなった瞬間 2023.6.19(月)
 旅先で急に我が家のカレーが食べたくなった瞬間。  郷愁をそそる、紅白ののぼり旗。  そして、そそられる、ち...