で、籍を入れないメリットはあるの?
理由は様々ながら、事実婚を選ぶカップルは少なくないが、結局のところ、籍を入れないメリットはあるのか? 結婚相談所「マリーミー」代表で、婚活アドバイザーの植草美幸氏が言う。
「戸籍上のメリットは配偶者が受けられる控除等の法的なものはありますが、現在は共働きのカップルも多く、経済的に対等でいたいとか、姓の問題で、女医医師や女性経営者など資産を持つ女性は法律婚を望まないケースも多数みられます。
また子連れ再婚の場合、学校での名字を変えさせたくないと事実婚を選ぶカップルも少なくありません。はあちゅうさんのいう通り、対等な関係をと事実婚を選ぶカップルもいます。それで20~30年続いている夫婦はたくさんいますから、結局は信頼関係の問題で、いまの時代、形式は関係ないですね」
植草氏は、法律婚をしていても、1週間や1カ月で離婚して、それも繰り返すような人たちを見てきたと話す。まだまだ周囲の偏見はあるものの、専業主婦希望などの理由がなければ事実婚を選ぶデメリットも特にない。
事実婚を解消するカップルの“特徴”は?
「ただし、事実婚で“離婚”するカップルが多いのは、実際はどちらかが法律婚を望んでいたケースがこれまた多いからです。関係を解消したカップルの話を聞くと、最初から上下関係ができていて、『条件をのまないと一緒にいられないと思ったから』、『何年かしたら籍を入れてくれると思っていた』と口を揃えて言います。対等じゃないと明かしたはあちゅうさんの場合も、女性とかかわることの多いしみけんさんの職業のこと、前妻とは離婚歴や子どももいたことなども含めて、当初から感情を飲み込んで事実婚を選んだ可能性もあるかもしれません。真相はわかりませんが、実際そういう実例も少なくないのです」(前出の植草美幸氏)
別れやすさと“結婚”のスタイルは決してイコールではない模様。とどのつまり、自分が選択する道に心の底から納得できているかどうかが、キモになる。
エンタメ 新着一覧