人の運命について少しあまのじゃくな意見を 2023.1.15(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-01-15 06:00
投稿日:2023-01-15 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 ある日、新聞で「運命を感じたことありますか?」という記事を見つけたんだ。読み進めていたら、「運命を感じたことのある人」と「ない人」の割合はちょうど半々くらい。

 感じたことが「ある」って人は、恋人や友人との出合いや就職で“ビビッときた”瞬間について語っていたけれど、「ない」って人は「運命なんて非科学的」とか「世の中そんなに甘くない」とドライな反応だったよ。

 運命って言葉を調べると、「人の意志を超えた超越的な力」って出てくる。もしそれが自らの意志にかかわらず、あらかじめ決まっているんだとしたら、ちょっと抗いたくなってしまうのは僕だけかな?

 だけど、何かにぶち当たったとき「これは運命だから……」と自分を鼓舞すれば、実力以上のものが出せそうなドラマチックな響きの言葉でもある。

 きっと努力や思考を重ねた上で、最後にポンッて背中を押してもらうくらいがいいんだろうね。

 みんなは運命の存在、信じますか?

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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