今さら聞けない「ガチでリアルな離婚話」それは幸せか不幸か

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2022-10-22 06:00
投稿日:2022-10-22 06:00

【その3】食事の支度が楽ちん!

 意外にストレスが貯まる毎日の食事問題。夫の食事を考慮し、メニューを工夫していたことに気づく離婚妻は大変多いですね。

 子供と自分だけになれば、「今日はマクドナルドでいい」「今日はうどん」「今日は卵かけご飯」というように食事の支度がものすごく楽ちんになります。これはウレシイ誤算。食事問題から解放されるだけでも毎日の気苦労が減るわけです。

 日本人の男性はもう少しお料理を作れるようにならないと、と切に思います。定年後、いつまで妻がご飯の支度を強いられるのでしょうか。

【その4】孤独でたまらなく寂しい

 特に子供がいない夫婦が離婚した場合、決して仲がいいわけではなかったものの、人の気配が突然なくなり、静まり返った家で孤独をしみじみ感じる……そんなケースは珍しくありません。

 誰かを大切に思う気持ちは不思議なもので、顔を見ない・会っていない時間に育つもの。そんな人間の習性を利用して、いきなり夫に三くだり半を突き付けましょうといった提案は、筆者はいたしません。

 白か黒か、離婚か修復か。多くの離婚の相談者は二択で迷って来られますが、中間(グレーゾーン)があるのを知っていただきたい。最近は「物理的に距離を置く、つまり、別居はいかがですか?」とアドバイスすることが増えました。

A子さんのケース

 先日はこんなケースがありました。

 結婚3年目のA子さん(38歳・派遣社員)とひとつ年下の夫(37歳)との間には子供がいません。不自由なコロナ生活のストレスがたまったせいか、ここ1年は折り合いが悪く、顔を見ると口喧嘩ばかりしていました。

「もう無理! やっぱり離婚しよう」と決断したA子さんは、今後の生活環境を整えるため、実家にしばらく身を寄せました。

 夫とは連絡を一切取らず、3カ月の月日経った頃。中止続きだった地元の花火大会が久しぶりに開催され、実家のベランダから「ドーン」という打ち上げる花火の音とその美しさに、思わず涙がこぼれ落ちたといいます。

「恥ずかしいけれど涙が出て止まらなかったんです」とA子さん。理由について尋ねると、ご主人の顔が浮かんだというのです。

 A子さんはためらいながらも夫に電話をし、「私も悪かったかも。ごめんね」と素直に気持ちが伝えました。その後の夫婦の歩み寄りは感動もの。涙はデトックスです。泣ける時は思いっきり泣きましょう。すっきりした後には、きちんと答えが出るものです。

おわりに

「私は結婚に失敗した」と表現する人もいますが、失敗だなんて思わなくていいんです。筆者は、離婚は人生のリスタートだと考えています。

 悩み苦しんだぶん、人間力も向上するでしょうし、今度は成長したぶん、巡り合う相手も変わってきます。できれば、一生添い遂げるのがベストかもしれませんが、何度も結婚して離婚した筆者から申し上げますと、ダメなものはダメ。

 執着もなくしましょう。耐えて我慢する必要もありません。なすがままに。自分の幸せを探してくださいね。

山崎世美子
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男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
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