年下の独身男性と年上の人妻との不倫が増えている背景は?

内藤みか 作家
更新日:2019-05-13 06:00
投稿日:2019-05-13 06:00
 2018年11月、千葉県で31歳の独身男性が、不倫関係にあった50歳の人妻を殺害するという事件が起きました。別れ話のこじれがあったという話でしたが、世間には「なぜそんな年上の女性に」と驚きが走りました。実は今、独身男性が人妻と不倫してこじれるという話をあちこちで耳にするようになりました。

年下独身男性のほうが熱くなる

 インターネットの発達で、本来出会うはずがなかった男女に縁が生まれることが増えています。本来、あまり外の社会と関わりを持つことがない人妻が、ゲームやSNSやマッチングアプリを介して見知らぬ男性とやりとりを始めることができるのです。しかもそのほとんどは無料で利用でき、場合によってはその日のうちに会って男女の仲になることも可能なのです。

 とはいえ多くの年下独身男性と年上人妻は、ネットで知り合ったとしても、何日も、人によっては何ヶ月もやりとりを続けてから対面するようです。ただし事前に何度も言葉を交わしているからか、初対面でも前から知っている人のような感じがして、その日のうちに一気に気持ちが高まることもあるようです。他にもダンス教室などの習い事で知り合った男性と関係が発展するという人妻もいます。

離婚する気がまったくない人妻側

 ネットのケースでよく聞くのが、女性のほうが既婚者であることを隠しているというケース。それどころか年齢もやや若めに設定していることもあるようです。以前は「彼が既婚者なのを隠して私と付き合っていたんです」と泣く女性が多かったものですが、最近はその逆で「年上の彼女は実は人妻だったことが判明したんです」と唇を噛む男性が増えているのです。

 そしてここがトラブルの素になる部分のようなのですが、人妻は離婚を求める年下男性にのらりくらりとした態度を続けてしまうのです。つまり、人妻側は夫と別れる気持ちはなく、若い男とはお遊びのつもりだったというわけです。収入や生活の安定を考えたら、年下男性と一から人生をリスタートするのはあまりにもリスキーです。けれど、熱くなってしまった年下男性が納得できるわけもなく、離婚して欲しいと詰め寄り、揉めてしまうのです。

なぜそんなに年上の女性を求めるのか

 多くの人が意外に感じるのが、熱くなるのが年下男性側だという事実。人妻が若い男の尻を追いかけるのは理解できても、若い男が人妻を追いかけるということがにわかには理解できないようなのです。けれど実際、過去にも若い男性が不倫関係のこじれで人妻と殺生沙汰になった事件は何件かあります。なぜそんな年上の女性に? 同い年の女の子でいいだろうにと思われるかもしれませんが、彼らの多くは女性の年齢を気にしていないのです。

 そもそも知り合ったのがオンラインゲームの場合、お互いの年齢を明かすことなく、やりとりが始まります。そして一緒にゲームを戦ううちに助け合うことが増え、次第に好意を持つようになるのです。なので「知り合ってみたら結構年上だったけれど、恋愛に年齢は関係ない」という状態になっているのでしょう。最初から年上を望んでいたというわけではないのです。

オンラインで年上女性が強い理由

 趣味を通しての出会いやマッチングサイトで年上の女性の魅力にはまってしまったという年下の男性の話はよく聞きます。若い女性に比べると、年上女性のほうが思いやりや言葉の丁寧さがあり、好感度が高くなりがちなのです。また人妻の場合、男性の立てかたや操縦方法も心得ているので、年下男性は手のひらで転がされているような状態。さらにベッドを共にしようものなら、尽くすテクでたちまち溶かされてしまうのです。

 なので、仲がこじれると「困ったわ、彼が夫と別れてくれってうるさいの」などと人妻がオロオロするようになってしまいます。恋愛経験が少ない年下男性は、本気で人妻に惚れ、どうしても自分のものにしたいと突っ走ってしまいがち。不倫の苦しさや現実の厳しさに耐えられなくなり事件が起きてしまうのかもしれません。若い男をもてあそぶと大きな代償が待っているかもしれないということは、人妻さんは肝に銘じたほうがいいかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「中年の恋愛は性生活の充実が重要」と断言するアラフィフ男
「冷酷と激情のあいだvol.124〜女性編〜」では、アプリで知り合った恋人・ユウジさん(49歳・仮名)とのデートが、体の...
並木まき 2023-01-07 06:00 ラブ
夫婦の寝室問題は根深いけれど“ベッドが一緒なら円満”は古っ
 夫婦生活を送っていく上で、夫婦のベッドを一緒にするか別々にするかは意見が分かれる問題です。それぞれにメリットやデメリッ...
恋バナ調査隊 2023-01-06 06:00 ラブ
【2022年アツかった記事】ラッブラブだったのに!「付き合ったら飽きられる彼女」の共通項
【ダラOL】 (2022年7月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※  ※  ※  付...
若林杏樹 2023-01-27 20:01 ラブ
アラフォーの「幸せな婚活」を解説! 無料アプリは即解約を
 今年こそ婚活を成功させるぞ! と意気込む女性は少なくないはずです。しかし年齢を重ねるほど、なかなかいいお相手に出会えな...
内藤みか 2023-01-05 06:00 ラブ
アプリ以外で“運命の人”と出会うには? 試したい5つの方法!
 出会い系アプリの存在は知っているものの、「アプリは使いたくない」と抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。確かに相手...
恋バナ調査隊 2023-01-05 06:00 ラブ
【2022年アツかった記事】急増する“貝男子”の生態! 激戦を制しアプリでやり取りすると…
【内藤みかのあたらしいのがお好き】 (2022年4月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※ ...
内藤みか 2023-01-27 20:00 ラブ
LINEの返信が遅い…仕事で忙しい男性のホンネと女子の対応策
 好きな人からLINEの返信がなく、待つ時間ってツライですよね。 「仕事が忙しい」という理由を出されると、なんて返せば...
若林杏樹 2023-01-04 06:00 ラブ
遊ばれる恋愛は自分にも原因が!男が本気にならない女の特徴
 何度も男性に遊ばれると、男性不信になりますよね。「世の中に真剣な恋愛ができる男っていないのかも」と、ガッカリしている女...
恋バナ調査隊 2023-01-04 06:00 ラブ
【2022年アツかった記事】「それがお弁当だけど?」鬼嫁からの驚愕LINE5選!周囲がドン引きした内容は…
(2022年2月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)   ※  ※  ※  芸能人で“鬼嫁キ...
【2022年アツかった記事】新婚だけど妻を抱けない…自分の選択を後悔する32歳夫の告白
【冷酷と激情のあいだ~男性編~】 (2022年3月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※  ...
並木まき 2023-01-27 20:02 ラブ
【2022年アツかった記事】友達と夫がこたつの中で…靴を脱ぐとパンツを脱ぎたくなる!?
【こちら「オトナの男女問題」相談所です!】 (2022年6月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります) ...
山崎世美子 2023-01-27 20:02 ラブ
「制裁すべき? それとも…」同棲7年の恋人の浮気癖に悩む女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-12-31 06:00 ラブ
「私から略奪する気よ!」被害妄想の強い恋人に辟易する男性
「冷酷と激情のあいだvol.123〜女性編〜」では、同棲中の恋人・ケイタさん(仮名)が浮気を繰り返していると疑っている女...
並木まき 2022-12-31 06:00 ラブ
劣勢になると“逃げ癖”全開! 旦那から届いたムカつくLINE3選
 旦那のLINEにイラッとした経験はありませんか? 家族だからこそムカつく、なんてケースもあるでしょう。ただそれは、世の...
恋バナ調査隊 2022-12-31 06:00 ラブ
恋愛もグローバルに! 外国人にモテる女性の性格と外見は?
 最近は、国内でも外国人と日本人のカップルを良く見かけるようになりました。日本でモテた経験がない女性から、「海外旅行に行...
恋バナ調査隊 2022-12-30 06:00 ラブ
「シン婚活3カ条」一刻も早くパートナーが欲しい女性たちへ
「一所懸命婚活しているのに、ちっともいい人に出会えない。おひとりさまは寂しいから、パートナーと暮らしたいのに……」と嘆く...
内藤みか 2022-12-29 06:00 ラブ